家で出来る、表情の研究
iPhoneにはミームを自作できるツールがある。それを使って自分のアイコンを作成していたのだが、ビジネスで自己紹介に使いたくなったので、仕事がもらえて、しかも自分らしくするように制作していた。
すると、うしろから
「もっと貧相な顔だし、ブサイクだからお前に似てないし、顔色悪くげっそりさせないと」という声がありました。
これからパブリックの場に出るためのアイコンですから、これからのお客様にも失礼にあたるのでは。
普段からこんな言葉しか出てこない人。アイコンをカッコ悪く作るよう指図するとか、人を害める言葉を実現してるダメンズ。しかも数日後には忘れるんだからやっていられない。
舞台裏でわたしのクリエイター活動を、いちいちマイナスに落とす。これを受けながら、わたしは作品を作り続けてきたのだ。
つよい。よく耐えた。自分最高。
こんくらいのテンションでもないと、生きていけない。
ただこれを、店のコンセプトやオープニングに書くことは出来ない。
それをどう考えればいいのか、いく人かに尋ねているのだが、誰も答えてくれません。
占いにでも頼る方が早いのか。
この家で、わたしと楽しくおしゃべりできる人と、仲良く暮らし、作品を作り続けたい。
わたしの願いはシンプルにそれだけ。
幸運は表情から舞い込むと言われている。ミームやアイコンなら、中身がどうあれ、人を呼べる表情にすべき。
念のため、自分を鏡に映し確認してみた。
気づいたのは、悪意のない場でのわたしの表情は穏やかで、むしろ人を救える仏の顔をしているじゃないか。
貧相な顔にしか見えないのは、君のその悪意に反応しているだけだ。つまりわたしの表情は、鏡のように相手の心の醜さを映していたのだ。
面白いなあ。これ作品のテーマとしては、もってこいだ。今度作ってみよう。仏像を作るというのもアリだ。
で、もしかして自分の表情を確かめるのは、病を治す手段になりはしないかと考えたのだ。
たまたま、本人露出が増えるため向かった鏡だが、心の状態は顔に出る。
露出に耐えない表情にならないよう、チェックするのは鏡が最も便利かもしれない。