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やはり併売してほしい

数日前に、書店店頭における併売について書きました。今の時代、併売は流行らないのか、と書きましたが、やはりこの二冊は併売して欲しいと思うので書いてみます。それがこの二冊です。

新潮文庫の『私にふさわしいホテル』が映画化され、この暮れに全国公開となります。確か12月27日からのはずです。小説の内容は

文学新人賞を受賞した加代子は、憧れの〈小説家〉になれる……はずだったが、同時受賞者は元・人気アイドル。すべての注目をかっさらわれて二年半、依頼もないのに「山の上ホテル」に自腹でカンヅメになった加代子を、大学時代の先輩・遠藤が訪ねてくる。大手出版社に勤める遠藤から、上の階で大御所作家・東十条宗典が執筆中と聞き――。文学史上最も不遇な新人作家の激闘開始。

といったもので、書いてありますように舞台は山の上ホテルです。

今年、惜しまれつつ閉館した山の上ホテルの歴史は、あたしの勤務先から『山の上ホテル物語』として刊行されていますので、言うなれば、この二冊はセットで読むべきものだと思うのです。なおかつ『私にふさわしいホテル』の奥付前には、参考文献として『山の上ホテル物語』が挙げられていますので。

たぶん『私にふさわしいホテル』を読んだ人が、このページを見たら「ここに書いてある『山の上ホテル物語』も読んでみたいなあ」と思うのは自然の流れではないでしょうか。

これが分厚くて、値段も高い本であれば手が伸びないかも知れませんが、新書サイズのお手軽な一冊ですから、横に並べておけば買ってくれる人も多いのではないでしょうか。

ちなみに、一枚目の写真に写っている『私にふさわしいホテル』は映画宣伝用カバーなのか、ほぼ全面オビなのか、いずれなのかはわかりませんが、主演ののんが写っているものがかかっています。このカバーを外すと文庫本本来のカバーが現われます。それが三枚目の写真です。

こうして見比べますと、映画用のカバー(オビ?)は、実際の山の上ホテルの外観を取り入れ、まさに『山の上ホテル物語』と併売するのがふさわしいものになっているではありませんか。

とりあえず、映画を見に行くかはまだわかりませんが、この年末年始に小説の方は読んでみたいと思います。
https://www.rockfield.net/wp/?p=7235

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