人称がTôiとBạnのみ「Duolingoベトナム語」が意外に現地でイケた
7年ぶりにDuolingoベトナム語をやっています。ちょっとやっては辞め…を繰り返していましたが、今回は100日達成できました。Duolingoに懐疑的な部分が晴れて、またベトナムに行ったことでDuolingoのメリットが見えたからです。
2017年の初Duolingoからかなり改良
初めてDuolingoをやったのは、ベトナム在住時の7年前でした。
教えてくれたベトナム人友人曰く、当初はDuolingoはヨーロッパ言語ばかりだった中、開発者にベトナム系の人がいたらしく、ベトナム語が導入されたのが早かったそうです。確かその時には、まだ日本語対応にはなっていませんでした。
その頃のブログ記事です。
当時気になっていた点は以下のようでしたが、
2024年現在、1はもうホーチミンに住んでいないので南部語には拘らず、2は後述するようにアプリ独自の狙いもあり、3はアプリ側で改良されていました。
長年ベトナム在住ながらベトナム語は自己流と言う友人(語学教師なので非常に耳は良いが、ベトナム語は習ったことはない)と、7年ぶりにこのアプリを引っ張り出して一緒に毎日やっています。
音節単位での聞き取りが強化される
日本語とベトナム語で違うところはいろいろありますが、ベトナム語は音節の「子音・母音・声調」を正確に聞き取り、発音することが非常に大切だと感じます。これをベトナムの小学校では徹底的に叩き込まれるのですが、外国人の大人が同じことをしようとするのはちょっと難しい。
それをDuolingoはうまいこと練習できるようになっていて、ベトナムに行ったときに、聞き取りがそれほど落ちていない気がしました。(ボキャブラリー少ないので、元々限られていますが)
不自然でも伝わる方を
また、上記の2で書いた、在住時に感じたDuolingoの例文の不自然さは、ベトナムに旅行した時に「もしかするとこれはDuolingoの狙いだったのではないか」とある意味メリットとして感じました。
ベトナム語の1人称と2人称は、相手との関係性によって決まります。例えば私と (Duolingoを教えてくれた) Thanhお姉さんが話す時、
文字にすると分かりづらいのですが、この二人の場合だと私が Em, 年上のThanhお姉さんが Chịで固定されるわけです。 「Emはねー」「お姉ちゃんはねー」みたいな感覚で結構この話し方は好きです。これは、相手が男性だと Anh、もっと年上だと Bácとか、また自分の人称も相手との関係で変わり、もう覚えきれないくらい存在します。
が、 AIではこの関係性を持つ(性別や年齢によって一人称と二人称が決まる)ことが不可能なので、 Duolingoは 一人称 = Tôi, 二人称 = Bạn しか使いません。
これが不自然で(実際 Tôiと Bạnで話すシチュエーションはかなり堅いので)昔Duolingoをやった時は気になっていました。
しかし!久しぶりにベトナムに行ってみると、この 「Tôi/Bạnベトナム語」は、人称に脳のリソースを奪われることなく、内容に集中できる良い方法ではないかと気づきました。今はベトナム語の優先順位は英語・クメール語の後に来ているので初中級をキープするには十分です。
私の場合だと、既にChị/Emで話す人間関係ができている友人はそれで話し、そうでなかったら、人称に迷って結局英語になっちゃうよりは、とにかくTôi/Bạnでベトナム語で話し続ける方がいいんだな、と気づいたのでした。
ベトナム在住外国人に「Duolingoベトナム語」を話す人が増えているかも
これは全くの想像ですが、Duolingoのみで在住国の言語を自習している人は増えているのではないでしょうか?語学学校に通う時間はなくとも、最低限のローカル言語は学びたい、という外国人は多いと思います。
ということは、このTôiと Bạn以外の人称を無視した「Duolingoベトナム語」で話す人が増えているのでは、と感じました。
「ベトナム語で学ぶ英語」をやりたい
のんびりペースでやっているため、いつになったらベトナム語コースが終わるのか想像もつきません。でも、ちょっとだけ目標が見えてきて、このコース(英語で学ぶベトナム語)が終わったら、ベトナム人向けの「ベトナム語で学ぶ英語」のコースをやりたいなあ、と思っています。