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ベトナム南部のクメール正月

(サムネイル写真はViet Nam Newsよりお借りしています)

クメール正月大晦日となりました。明日4月14日が今年の元旦です。我が家の周りでは先ほどまでカラオケ大会でしたが、今では市街地中心部の方からクメールポップと大歓声が遠くに聞こえています。

ベトナム南部のカンボジア文化

さて、いま東南アジアニュースチェックをしていたら、ベトナムの新聞で "Front leader joins Khmer ethnic people's traditional new year festival" という記事を見つけました。ベトナム南部のバクリエウ省で、ベトナム祖国戦線のリーダーが、少数民族であるクメール族の伝統的な正月を祝うという記事でした。

(ベトナム祖国戦線は過去の組織ではないんだね、と長年ベトナムに住んでいる友人に伝えたところ、今でも主に恵まれない人たちの救済などで機能しているとか。つまり、クメール族の生活水準が比較的低かったようです)

バクリエウ省の位置(Wikipediaより)

Bạc Liêu Province is home to nearly 17,000 Khmer households with 73,600 people, making up more than 7.6 per cent of the local population. — VNS

バクリエウ省は17,000のクメール族の世帯、73,600人が住んでおり、人口の7.3パーセントを構成しています。— ベトナムニュース

気軽にベトナム南部に行かれたプノンペン在住時に、ホーチミンだけでなくクメール伝統文化のある(元々アンコール王朝だったので)メコンデルタにもっと行っておけばよかったなあと感じました。海沿いの国境からも行けたはずです。
カントー、ヴィンロン、ミトーは行ったことありますが、クメール族の多いバクリエウ、ソクチャンは話に聞いていただけでした。

ちなみに900年頃のアンコール王朝はこんなに広かったそう。丸々ベトナム南部が入っています。

Wikipediaより

ベトナムのチャンパと何度も戦い、タイのアユタヤに破れてアンコール王朝は滅亡してしまいました。その後も仏領時代の色々、ベトナム戦争とクメールルージュの色々、によって、ベトナムとカンボジアは相当な因縁があります…

という中での伝統行事の維持は、胸に迫るものがあります。

シェムリアップのクメール正月大晦日

ところ変わってこちらシェムリアップでは、正月イベント(アンコールソンクラン)の準備が着々と行われていました。

ボートの練習

道路を止めてコンサート会場を作っています。

どこも屋台では巨大な水鉄砲を売っていて、セブンイレブンに行ったら、防水用にレジがラップでグルグル巻きになっていました。既にスマホを防水バッグに入れている観光客も数人見かけました。すごいことになるんだろうな…

アンコールワットとアンコールトムで行われるイベントの準備はこちらに書きました。

សួស្តីឆ្នាំថ្មី スオスダイ・チュナムトマイ、Happy Khmer New Year!


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