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シェムリアップ新空港、オープン6日後の様子
プチュンバン(クメールお盆)の連休で短い一時帰国をしていました。このフライトが、何と往路が旧空港、復路が新空港にて離発着でした。
日本・カンボジアは直行便が今のところ無いので、中継地はソウル・香港・フィリピン・台湾と色々試しました。最近は空港もシステムも慣れているベトナム航空にしています。
今回は新空港関連で復路のチケットが直前に変わり、
①ハノイでトランジット36時間
②同じような時間帯のフライトなら1人数百ドル追加
から選択してくださいと連絡があったので、どちらも難しいなとキャンセルしてチケット取り直しました。この時から前途多難でした…
旧空港を、閉港前日に利用
この空港、好きだったのになぁ。市街地から6キロの場所にあり、トゥクトゥクでも気軽に訪れることができるのんびりした空港でした。
23年間ありがとう
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今まで飛行機まで歩いてタラップを登る経験は、ここと、バンメトート空港だけでした。
フランス資本での建築であり、木をふんだんに使い、伝統芸能が散りばめられたデザインも好きでした。
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ラオス・ルアンパバーンへ
今回は、ハノイの前にラオスのルアンパバーンへ。このフライトで気付きましたが、ベトナム航空(とアンコールエアのコードシェア便)を利用してハノイへ行こうとすると、プノンペンからでもシェムリアップからでもラオス経由になります。
カンボジアやラオス単独だと採算が合わないのか、この三角ルートになるようです。
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2019年にプノンペンからビエンチャン経由でハノイに行った時には、ビエンチャンでは給油のみで、乗客は飛行機から降りることができませんでした。
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しかし、今回はルアンパバーンの街もじっくり上空から見ることができた上に、空港で降りることもできて、ラオスの雰囲気を堪能できました。
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ちょうど夕日の時間帯で山々が美しかったです。
以前友人にルアンパバーンの街の写真を見せてもらった時には、ベトナム北部とカンボジアが混じったような、未経験なのにノスタルジックな不思議な感情を覚えました。
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次回は観光で行きたいです。
村上春樹著「ラオスにいったい何があるというんですか」を読んだのはカンボジアでした。
ハノイのベトナム人がルアンパバーンに行く村上春樹氏にこのセリフを言ったとのことで、どちらの気持ち(バブルのイケイケベトナム人と、ルアンパバーンに魅力を感じる日本人)も分かりくすっと笑いました。
この三角ルートのルアンパバーンで、日本人旅行客がどっと乗ったのを見て、山あいの何もない小さな街に惹かれる人も多いのだなあ、今となってはよく分かるし、私もこの街を訪れたいと思いました。
フランス資本から中国資本へ
日本から戻る便では新空港に到着です。名前は、Siem Reap Angkor International Airport, コードはSAIです。SAI、サイゴンに似ていてちょっと紛らわしい…ちなみにサイゴン(ホーチミン)のコードはSGNです。
戻りは成田からハノイ経由シェムリアップ行きでした。
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23年前に建てられた旧空港はフランスの影響が強く、新空港は一帯一路の影響を受けて中国資本です。カンボジアの外交政策がそのまま表れているようです。
ちなみに、市街地からはこのくらい離れてしまいました。
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空港までの道も一部整備されておらず、時間がかかります。
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全然飛行機はいないのですが、到着したのは一番端のゲートでした。
考えすぎかもしれませんが、カンボジアとベトナム、中国とベトナムの関係があまり良くないので、ベトナムから来た便の扱いが悪いのかな…と。
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長い外廊下を中央棟までひたすら歩きます。
動く歩道もクーラーもなく、高齢者などはきついかもしれません。
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途中、上から見えた出発ロビー
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ピッカピカに綺麗です。
旧空港が雰囲気あっただけに、蛍光灯ピカピカが心苦しいです。
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到着したのはタイとベトナムからの便だけでした。
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気になった点
1.入国審査の時ボーディングパスを求められた
今だけかもしれませんが、ボーディングパス(飛行機チケット半券)を入国審査で求められ、驚きました。
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(入国審査の向かいに、アライバルビザのカウンターがありました。旧空港と比べるとカウンターがかなり広くなっていたので、ビザ取得の時間は以前に比べて短縮されそうです)
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2.今の時点では、到着ゲートを出たら両替できない、ATMがない
スーツケース受け取りの向かいにある、両替所一か所を除いて両替ができる所がありませんでした。
「日本でUSドルに両替して旧100ドル紙幣になってしまい、カンボジアで受け取ってくれない」という事態を経験したので、今までは友人などにはカンボジア到着後の両替を勧めていましたが、当分日本で両替した方がいいかもしれません。
とはいえ、100ドル札は小さな店舗では受け取ってくれないので、10ドル札などを含めて事前に用意する必要もあるかもしれません。
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3.今の時点では、街に行く交通がほぼタクシー一択(35ドル)
※エアポートバスは1日8往復に増えたそうです(2023年11月16日時点)
あまりに街から遠いためか(50km)トゥクトゥクは皆無、タクシーの呼び込みはありませんでした。駐車場も結構な値段(タクシー運転手さんによると1時間2ドル)だそうです。
エアポートバスとタクシーの看板がありました。
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しかし到着時8:00pmでは既にエアポートバスの時間は終わり、タクシー1択となりました。
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今まで街から6km、7ドル程度で20分あれば空港に行けたのが、50km、35ドル、1時間半となりました(涙)
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地元の人、靴、履いていませんね。
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4.SIMが購入できない
カンボジアでは有名キャリアのSmartの店舗もCellcardの店舗もありませんでした。Wifiも用意されていなかった気がします。(既に持っていたSmartのSIMで4Gが使えたので、きちんと確認しませんでしたが)
空港が整備されるまでは、シェムリアップに着く前に何か用意しておいた方がいいかもしれません。(数カ国で使えるSIMやローミングサービス、ポケットwifiなど)
ただ、後述するように新空港ではスマホが使えてもライドシェアのGrab等が使えないので、とりあえず現金35ドルでタクシーで街に行ってしまい、街でSIMを買うのもありかもしれません。
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5.パスアップ・グラブ圏外
驚きの連続ですが、ライドシェアが圏外でした。空港でGrabとPassApp(カンボジアライドシェアアプリ)が使えないので、タクシーほぼ一択です。
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まだ新空港は試運転という雰囲気だったので、これからレストラン、銀行やATMが増えて利用しやすくなっていくと思います。