アルコールから創造される妖怪

2020年1月23日 16:20

ワインにまつわるロマンが好き
日本酒にまつわる伝統が好き
ビールの爽快感が好き
ウイスキーもブランデーも
紹興酒でも何でも
要するに味が好きで酒場の雰囲気が好き

気付いたら全部美味しく飲めるようになっていたし
本当に美味しい日本食をいただく時に日本酒が飲めないなんて
そんな悲しいことないわ〜！なんて力説して

何となく人より酒が飲める方がカッコイイと思っていたし(恥)
体質的に、自分の場合は大量摂取しても
通常の反応、たとえば気持ち悪くなったり、頭が痛くなったり
二日酔いが全くと言って良いほどないのも
長年アルコールとの付き合いを楽しんでこれた理由だろう。

それでもどうやら、私の身体は、
アルコールという成分を体内で分解する過程で
記憶が薄れるのと時間的に反比例をして
とんでもないものを作り出すようになってしまったようで。

ようで、というのが本当に本当に怖いところで
乗っ取られた状態は、完全に out of control
あとから人に聞いて、恥ずかしさに落ち込む事が多くなってきていた。

しかも最近は、アルコール飲める的なのがもう古いっていうか、昭和っていうか、なんか自分の感覚的にそんな感じで。

だから、自分でも徐々にあれれ、と感じてはいたんだけど
それでも、そうは言ったって〜と鷹をくくっていた。
これくらいの量で、ねぇ、と。

そんな先日、今日こそ自分の精神状態を客観的に観察してやろうと思って、
適量ついだワインを、ゆっくりゆっくり、少しずつ時間をかけて、飲んでみた。

CBDのおかげなのか、正直もう、そこまでアルコールを欲してはいなかったんだけど、なんていうか、習慣で普通に、飲んでしまうんでね。

すると恐ろしい事に、
自分の精神を乗っ取られる寸前の状態で
明かにそれまでの自分の通常モードと異なる性質が大きな声と共にむにゅっと顔を出した。

「なぁ〜にやっでんのよぉ！？」

本当はそんなに怒らなくてもいい理由かも
これって超感情的にただぶつけてるだけかも
何がいけないのか全然伝わってないかも
しかもなに今、瞬間的に現れた！？

失敗には怒らないって決めてるのに
チャレンジを恐れるようになってほしくないから
失敗したら、次は気をつけようねって
それだけで十分なのに！！

目の前には驚いて固まっている我が子の姿

これぞ妖怪だ

アルコールと共に過ごす妖艶な時間を餌に、知らぬ間に増殖していて
年を追うごとに、その暴力性が増していた
大きな単位でみると確実に

これはもう　やめておこう　
完全にアルコールというドラッグに自分は蝕まれている
これはもう　やめ時だ
今なら簡単だ　もう身体は欲していない

自分を守れるのは自分しかいない

ちょっと寂しいけどね！

2020年のスタートはお酒を飲めるようになってから人生2回目の、飲酒ナシ正月なのでした。
(1回目は妊娠中ね)