AI時代の子育て戦略
読書用メモ58
▼タイトル:AI時代の子育て戦略(2018年6月発行)
▼著者:成毛 眞
facebookで成毛さんの投稿がシェアされており、成毛さんの本読んでみようかしら~、と図書館の予約サイトでポチポチしてまず手元に来た一冊。予約数からして人気はなさそうだ、なるほど読んでみて、売るために書いた本じゃないな、違う言い方をすると売ろうと思って書いている人ではないな、という印象。自分の意見をストレートに伝わる人にだけ届けばよいという感じで書いている。
結論から言うととても面白かった。読んでよかった一冊。すでに多くのフォロワーがいるように成毛さんの考え方は先進的だしさすが有名な経営者だけあるなと。ただしこの書き方だと立腹される方もいるんだろうなと思ったらAmazonのレビューには予想通り憤慨されている方が苦笑。
AIとあるが、本書の内容的にはあまりAIは関係ない。また、「子育て」ともあるが、子育て関係なく、これからの時代を生き抜くために30・40代~の大人も読んで損はないのではないか。子育てというより自分の立ち位置戦略である。子供のために、という切り口で書かれているが、自分のためにそうあるべきだと共感することが多かった。
良い大学に行くことはすでに成功ルートではない。そもそも大学そのものが必要ないかもしれない。しつけも、勉強しなさいとは言わない、ゲームは好きなだけさせればいい。かつて自分が親から受けた教育とは異なり、その価値観は当たり前に染みつきすぎていて、なんでそんなこと言ってるの?と本書で問われてなるほどと気が付く。本質は、子どもの「好き」・興味を尊重すること。その前に遺伝的要素が関係するから自分の「好き」を思い出してみる。夢中になったものは何だろう?と。
子供にはプログラミングを習わせろ。これは自分がIT系に就職し、SEを経験したので納得。小さい頃に概念をなんとなくでも理解していれば世界の見え方が変わると思う。もし私がSEになっていなかったら恐らく今よりもっとポンコツの社会人になっていたと思う。もしかして今でもガラケーを使っていたかもしれない。
お金の教育をしないという主張のみ、そこはどうかな?と疑問がある。金儲け・投資、という観点での教育は必要ないかもしれないが、お金とはそもそも何か、お金のありなしで人生がどう違うか貯蓄のみではなく回すことを理解させるなどは必要なのではないかと。
全体の章で自分のこと(子供のころ)を振り返り、親の言葉の違和感・もやもや・反発や、自分の好きの追及・私ならば、を考えることができた。さて、それが私のこれからのAI時代に、チビ助の約20年後のAI時代にどう影響を与えるものだろうか。
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