捨てられる銀行4 消えた銀行員
読書用メモ59
▼タイトル:捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体(2020年9月発行)
▼著者:橋本卓典
遅ればせながら拝読いたしました。
4と書いてあるからには1~3がある。過去の書評を振り返って自分で読んでみる。どうもその当時の私は、本の内容を理解していたか疑わしい笑。
今回の4シリーズ目に関しては、橋本さんが本の構想段階から定期的にお会いしていたため、また、中に出てくる登場人物も実際にお会いしたりお話を聞いたことがある方が多かったため、内容を理解し、過去を振り返りながら読むことができた。ふむふむ、あの熱量あるトークがこの文章に落とされたのね、と。登場する多くのヒーローと実際にお会いできていることもミーハーな私はムフフとほほ笑む。素晴らしい機会を頂けたことに感謝しております。
現在育休中で仕事から離れている私にとっては久しぶりに仕事脳に頭が切り替わる時間でした。
コロナ禍の今、ここに登場するヒーローたちはリアルの世界で奮闘している。過去のバブル崩壊後の不良債権処理の歴史を振り返るのではない、今、戦っているのだ。お客様とその家族・社員の人生、地域の未来をしょって。まさに歴史をリアルタイムで見ている。
地域事業者と銀行・金融庁などの課題意識の話なのだが、いつも思うのは全ての業界の縮図を見ているようであるということ。金融業界だけの話ではない。心理的安全性、社会貢献的な働き方へのシフト、ネットワーク・つながりから生まれるアイデア・イノベーション。それぞれがそれぞれの立場での変革を起こそうともがいている。古い固定概念は捨て、新しい方法をどんどん模索し進化し続ける人だけがこれからの時代必要とされ生きて行くことができる。そんな過酷であり、だが、夢のある人として・組織としての在り方のお話。
2021年はどんな変化が起こるのであろう。引き続き一緒にこの物語を見守っていきたい。