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【先天性難聴者が語る】障害者手帳(聴覚障害)の基準 耳悪くなったが障害者手帳を取得できるのかチェックしたい人へ 

障害者手帳(聴覚障害)の基準を把握

聴覚障害者として障害者手帳を持つことができる基準は以下です。ご自身が障害者手帳を申請できるラインかどうか確認しましょう。

1級

両耳とも100dB以上かつ言語障害

2級

両耳聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう)

3級

両耳の聴力レベルが90dB以上のもの(耳介に接しなければ大声話を理解し得ないもの)

4級

以下のいずれかに該当するもの。

①両耳の聴力レベルが80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
②両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの

5級

聴覚障害に5級はありません。

6級

以下のいずれかに該当するもの。

①両耳聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
②1側耳聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの

身体障害者手帳交付基準(厚生労働省HP)をもとに作成

日本だと聴覚障害に当てはまらないケース

上記の基準に当てはまらないと聴覚障害者手帳を取得できません。

片耳難聴の人

片耳難聴の人は片耳のみが難聴のため、聴覚障害者に該当しないため聴覚障害者手帳が取得できません。

しかし、片耳が難聴だと日常生活でも仕事でもなんらかの支障は出るわけなので、何かしら支援があってほしいものです。

中等度難聴で基準に当てはまらない人

中等度難聴で右が67dB、左が68dBの人でも障害者手帳取得はできません。ただ、私自身30歳までは中等度難聴で不便を感じていたので、何かしら支援があってほしいものです。

デフリンピックの基準

デフリンピックは、聴覚障害者(デフアスリート)を対象とした国際的な総合スポーツ競技大会です。

期間:2025年11月15日(土) – 2025年11月26日(水)
開催場所:東京

そのデフリンピックの選手の出場基準は良耳(聞こえが良い方の耳)の平均聴力レベルが55デシベル以上の聴覚障害を有することとのことです。

世界の基準を考えると、日本の聴覚障害の基準は厳しいと言えるでしょう。

そのため、デジベルダウン運動と呼ばれる日本での聴覚障害の基準を国際基準に沿ったものにすることを目的に聴覚障害者団体が行っている運動があります。

まとめ

難聴であれば障害者手帳を取得できるわけではありません。障害者手帳の基準を確認し、耳に異変を感じたらすぐに耳鼻科に行きましょう。

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