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難聴者が聴者と同じ土俵で勝負するための働き方ロードマップ

難聴者として働いていると、難聴が故に聴者(きこえる人)と比べて働きづらいと感じることもあるのではないでしょうか。

  • 難聴に配慮してもらえない。

  • 難聴で聞き返すことが多くて辛い。

  • 難聴だと就職活動や転職活動で苦労する。

  • 面接時に難聴のことをちゃんと伝えたはずなのに、入社時に担当者へ難聴のことが伝わっていなくてひどい扱いを受ける。

  • 難聴だと伝えたら今まで任せてもらえた仕事を任せてもらえなくなった。

  • 難聴だと伝えたら出世コースから外された。

私自身、両耳先天性混合性難聴でこれまで上記のような悔しい経験をたくさんしてきましたし、その度にメンタルがズタボロになっていました。

難聴の辛さを共感してもらえるような相談できる相手もいなくて、親にも言えず悔しい気持ちを自分の心の中に閉じ込めながら「負けていられない。」とその度に書籍やブログ記事を読んで励まされながら解決策を模索して今に至ります。

あなたはどうですか?
難聴のことを理解してくれるよき相談相手はいますか?
具体的な解決策を提示してくれる相談相手はいますか?

残念ながら私はいなかったので、模索して行動して失敗してなんとか解決策らしきものを探りながら動き続けていました。

その結果、複数回社内表彰経験、転職で年収250万円以上アップ、フルリモート勤務環境を手に入れて首都圏から地方移住し、幸福度が上がり続けています。ただ、かなり多くの回り道をしたという自覚はあります。

仕事が人生に与える影響は大きく、どういう環境でどういう待遇でどう働くのかで幸福度が変わってくるでしょう。「社会人一年目の時に、いや、学生の時にこの内容を知っていればもっとよりよく働けた可能性がある。」と感じたものを詰め込みました。

私自身、相談相手がいなかったときは多くの書籍や記事に救われたので、難聴で仕事やキャリアに悩んでいる人にとって救いの記事になればと魂を込めて書いています。

途中までは無料公開していますが、以下の理由から途中から有料記事にしています。

【途中から有料記事にしている理由】
・赤裸々に語っている部分もあり、無料だと不特定多数の人の目に触れる可能性があり、意図せずに不快な思いをさせてしまう可能性があるから。
・より多くの人に読んでほしいわけではなく、本当に困っている人にだけ読んでほしいから。
・過去の私だったらお金を払ってでもほしい情報で、読んで終わりにせずに行動に移してもらいたいから。(無料だと価値を感じず行動につながらなくても、有料だと元をとろうとして行動につながる可能性があるから。)

「なんだ、途中から有料かよ。」と思った人は、そっと閉じていただくか、無料部分だけ腕試しのつもりでご覧いただき、価値を感じていただいたら有料部分もご覧になってみてください。

【本記事でわかること】
難聴の特性
難聴が不利になりにくい職種や職場環境
難聴者が自己理解する手段
難聴者がよりよく働くための職場の人間関係を築く方法
難聴者が転職する具体的な方法(おすすめの転職エージェント記載あり)
難聴者がよりよく働くために磨きたいスキル
難聴者として生きている自分を否定したくなったときの処方箋

本記事では、先天性混合性難聴の私が、難聴者が聴者(きこえる人)と同じ土俵で勝負するための働き方ロードマップをお伝えするので、最後までご覧になってみてください。


お前に語る資格はあるのか

私は年間100冊以上読書をし、WEB上に転がっている記事も数えきれないぐらい読んできていますが、その時に気にしているのが内容もですが「誰が書いているのか」です。

恋愛未経験の人が恋愛ノウハウを語っても説得力がないように、難聴者ではない人が難聴者の働き方やキャリアを語っていても説得力がないと思いませんか。

難聴といっても人それぞれ特性も状況も環境も違うわけなので、同じ難聴者でも他の難聴者の苦しみを全部理解することなどできないと思っていますが、理解するための努力はやめないで鍛錬しているつもりです。

幼少期は右40dB、左70dBで補聴器をつけたのは右耳のみ9歳の時、19歳の時に両耳補聴器をつけ始め、就職活動も転職活動も障害者手帳未取得で一般就労しています。その後、30歳の時に聴力低下により右74dB、左74dBになり障害者手帳を取得して障害者雇用枠での転職活動も経験しています。

そんな私だからこそ、難聴者当事者として他の人には語れないことがあると自負しているので、読む価値がありそうだと思った人だけ読み進めてください。

難聴者がよりよく働くためには

難聴者がよりよく働くためには、難聴の特性を理解し、自己理解を深めて、難聴が不利になりにくい職種や職場環境を選び、難聴に配慮してほしいことを職場の人に伝えていくことだと考えています。

私自身、社会人一年目の時は自分の耳の特性を理解しているようで理解しておらず、自分の価値観・強み・資質もわからず、難聴が不利になりやすい職種・職場環境で働いており、難聴に配慮してほしいことを職場の人に伝えることできなかったので、毎日、毎日、仕事をするのが辛かったです。

朝起きたらもう仕事に行くのが憂鬱すぎて体が重く、無断欠勤こそしなかったものの、夜中の2時か3時まで起きていて出社する時間ギリギリまで寝ているという不規則な生活を送っていました。

「こんな人生では嫌だ。難聴になりたくてなったわけではないんだよ。生まれつき難聴なのはどうしようもないではないか。」と自暴自棄になり、自己否定ばかりを繰り返して情緒不安定な日々が続いたことも。

そこから考え方を変えて、行動を変えて、環境を変えたら仕事が楽しくなって人生が楽しくなりました。仕事が辛くて人生が詰みそうだった難聴者から、仕事が楽しいと感じる難聴者に変わるまでに取り組んだことをお伝えしていくので、楽しみにしていてください。

働き続ける理由は

私が取り組んだことをお伝えする前に、あなたが今働いているとしたら、なぜその職場でその仕事を続けているのでしょうか。

「ん、いきなり何の問いかけだ。」と思った方もいるかもしれませんが、働き方を考えるうえで重要な問いだと思っています。

誰かに言うわけではないので
「なぜ今の職場でその仕事を続けているか。」
1分だけ紙に書き出してみてください。



書き出せましたか?



ちゃんと書き出してくださいね!笑
たったの1分なので、スマホでもPCでも紙でもいいので、

「なぜ今の職場でその仕事を続けているか。」
書き出してみてください。




書き出せましたか?




例えば
「お金のため、生活のため、食べていくため。」
「家から近いから。」
「長年働いていて慣れているから。」
「職場の人との関係がいいから。」
「業務内容が楽しいから。」


人それぞれでしょう。


もし、書き出した結果が「仕事が楽しい。」というポジティブな感情なのであれば、この記事の先を読み進めても得られるものは少ないかもしれません。


「仕事が楽しい。だけど給料が上がらないから不満。」
「仕事が楽しい。だけどこの先の将来を考えると不安。」


と、何かしら不満や不安があるのであれば読み進めてみてください。


難聴の特性を理解

難聴の特性は人に教えられるぐらい理解できている自信がある人はこの章は飛ばしてください。

私自身は先天性の混合性難聴でありながら営業職の仕事をしてきたこともあり、苦労したり悔しい思いをしたりすることも多かったです。現在は自分の難聴という特性を理解しながら、前向きに働いています。

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