2019/3/19 soarクラウドファンディング開始1ヶ月記念!LIVE配信 勝手文字起こし(後半)
先日アップした、NPO法人 soar(ソアー)さんのライブ配信文字起こし。
https://note.mu/nanbyojoshi/n/n642374e93789?creator_urlname=nanbyojoshi
その後半部分をアップします。
soarのみなさんが、今回のクラウドファンディングをどんな世界を実現したいのか、どういう思いでやっているかについて語られていました。
■当日の音声データ
下記Twitterの画像をクリックすると、当日の音声を聞くことができます。
(以下文字起こし)
--------------------
■リニューアルの方向性について
鈴木:普段もすでに寄付で支えていただいている上に、さらにリニューアルでワンショットでかなり大きなクラウドファンディングをしようとしている。よりみなさまのご協力をいただかなければ乗り越えられないもの。
だからこそ今お話ししたベースのsoarの活動の上に、なぜ今リニューアルが必要なのかというお話をしたい。
■<1>病名や症状名、悩みや感情で探せるように!
工藤:リニューアル一つ目。大きく三つ変更点がある。
ひとつ目が病名や症状名とかだけでなく、悩みや感情で探せるようにっていう探し方ができるようになります。
今まで色んな分野の記事を出してきたんですけど、なかなかサイト内で情報を探すことができなくて。記事がたくさんあるんだけれども、発達障害があって発達障害の記事だけみたいんだけどもなかなか検索ができないっていう感じであったりとか。
そういう困難や違いで探す(というのが一つ目の探し方)。
ふたつ目が、悩みや感情で探すことができるようになる。特定の病気とか障害っていうことを知りたいだけじゃなくて、生きづらさがあるとか自分らしく生きていきたいとかそういう思いがあってsoarを読んでいる人たちが、その種類の記事を探せなかったみたいなことがあったので。
これはなかなか他のメディアにはない探し方かなあと思う。
三つ目が立場で探す。ご自身がなにかしらの当事者であるとか、あとは家族や友人が病気があってとか、心の不調があって助けていきたいとかそういう人もいる。福祉などの支援職の方が情報を探したい、など色々な立場によって探していけるということができるようになる。
鈴木:今はサイト内検索ができないという我々としても歯がゆい状況で。soarの記事はグーグルやYahoo検索など検索エンジン経由で同じような病名とか悩みで検索して記事にたどり着いているか、我々がSNSで繰り返し新着も過去記事も出しているので、そこ経由で読んでいただくしかなかった。熱心な方はそこから全部さかのぼって読んでくれたりする。
検索やソーシャルメディアで知っていただいた後に自分にあった記事に出会うというときに、soarのサイト内でちゃんと見つけられるように直したい。
(※参照:クラウドファンディングサイトに記載されている説明はこちら)
■<2>障害のある方にもない方にも優しいウェブサイトに
工藤:リニューアル2点目。アクセシビリティ(※注)の面。障害のある方にもない方にも優しいWEBサイトにしていくというところを目標にしている。
(※注 ウェブアクセシビリティ:高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも、年齢的・身体的条件に関わらず、ウェブで提供されている情報にアクセスし利用できること)
現在日本では色覚異常がある人が310万人、視覚障害がある人も30万人いるというような状況。今までのsoarのサイトっていうのは色覚異常や弱視等に対応するウェブサイトになっていなかった。多くのウェブサイトはなっていない場合が多いんですけれども、その状況のまま運営をしていたけれども、やっぱり障害とかの困難がある人であったりとか情報をすぐにでも探したい人の力になるためには、アクセシビリティの対応でいろんな人が読みやすいっていうようなサイトにしていきたいと思っている。
デザインとか情報設計の見直しをしていたりとか、色覚異常の方にもやさしい色使い・文字サイズとか、目が見えない方が文字の読み上げを使ったりするんですけど、そういった読み上げがやりやすくなるとか様々なアクセシビリティの向上を考えている。
アクセシビリティについては反響が大きい。色んな方がアクセシビリティってはじめて知ったという感じですごく喜んでくれている。
鈴木:立ち上げた当初の(工藤)瑞穂さんが描いてきたsoarの世界観とかイメージを元に今のロゴとかサイトのメインカラーとかはあって。世界観とかそれを通して選びたいビジュアルの色使いとかもありつつ、でもアクセシビリティも両立できるようなラインってどこなのかっていうのを、今リニューアルチームの人達に入っていただいてて、アクセシビリティのガイドラインを踏まえながらsoarの世界を体現できるロゴとかデザインの全体のトンマナ(※注)とかサイトの構成とかを検討して作りこんでいっているところ。
(※注 トンマナ:Web制作などのデザインにおいて雰囲気やコンセプトに一貫性をもたせること)
(※参照:クラウドファンディングサイトに記載されている説明はこちら)
■<3>より美しく、記事に集中できるデザインへ!
工藤:最後がより美しく、記事に集中できるデザインへ。
soarの記事を読んでくださっている方は「ものすごく長い」というのを知っていると思うのだけれど、一記事一万字以上というのもすごく多い。これも自分たちの信念があってやっていて。
情報が欲しい、なるべく詳しく知りたいっていう気持ちに応えられるように、ただ困難と解決策を伝えるだけじゃなくて、その間にある感情だったりとかどんな出来事に出会ってきたかっていうことを丁寧に伝えていくために一万字という長さで記事をやっている。
長いですけど一生懸命みなさん読んでくださっていて、その記事をもう少し読みやすいデザインにしていきたいと前々から思っていた。
(※参照:クラウドファンディングサイトに記載されている説明はこちら)
■すでにサイトリニューアル作業は進行中
鈴木:というような形でかなりこだわって、毎日リニューアルチームであーでもないこうでもないって議論しながら、ちょっとずつクラウドファンディングしながらリニューアル作業はもう進めているので。
工藤:去年の10月位から実は(サイトリニューアルの作業を)はじめていて段々できあがってきている。見切り発車ではじめてしまっているので。
鈴木:もう後戻りはできない。
鈴木:アクセシビリティとかも、逆に非営利じゃない商業メディアでもっと大きな事業規模でやってるようなところでもそんな完璧にこだわってできているところってそうそうない。
そこを徹底的にこだわり抜いてやるっていうところがすごく大事なポイント。
工藤:いいサイトを作っていくっていうのに、私もWEB系の仕事してきたわけじゃないのでいくら費用がかかるんだろうっていうところで色々調べて信頼できる方にお願いしてやっていただいてるのだけれど、どうしても結構お金がかかってしまう。
デザインだけじゃなくて、アクセシビリティのアドバイザーに入っていただくとか、これまでの記事を探しやすいようにカテゴリを見直していくとか、手を加えていく部分が必要ということでものすごくお金がかかる。500万円近くかかってしまう。
なかなか今までの私たちの活動の中で得てきた資金でそれをまかなうことが難しかったりする。
■「情報のセーフティネット」という大きな目標を、みなさんと一緒に
工藤:リニューアルすることで「情報のセーフティネット」という大きな目標により近づく。そこに共感してくださるみなさんと一緒に作っていきたい、という思いがあってクラウドファンディングにさせていただいた。
それができた時により多くの人たちの力になれるっていうことをちゃんと信じてやっているのでみなさんにもぜひ協力してもらいたい、という思いでやっている。
800万…結構大きな金額なんですけど、800万集まってギリギリできるかなっていうぐらいの感じ。オール オア ナッシング、1円でも足りなかったら1円ももらえないようなチャレンジをしている。
2月19日に始まったんですけど、すぐに翌日に200万突破したんですけども、本当にあのすぐにたくさんの方にご支援をいただいて、今343人の方からご支援いただいてて309万円集まっている。ありがとうございます。
支援してくださる方がコメントをつけてくれる、それが本当にあたたかくて。soarを心の支えにしていますとか、意義がある活動だと思いますっていうコメントをたくさんいただいて。普段からずっと応援していただいてやってきたなっていう感覚はあるんですけど、改めて今まで本当にやってきてよかったなと励まされるものが多い。
今まだまだ309万円なので800万円まで491万円(3月19日時点)、まだまだ遠い目標なんですけども。あと残り38日ぜひまだご支援いただいてない方に支援をお願いしたいっていうのと、していただいた方も、ご事情があって支援できないっていう方もいらっしゃると思うので、そういうみなさんに情報のシェアをしていただければなと。
TwitterとかFacebookでクラウドファンディングやってるよっていう風にしていただけるだけでもお友達に広めてもらうことができるので。私たちもすごい全力で日々頑張っているんですけれど、ぜひみなさんに力を貸してもらえたらなと思っている。
■支援額とリターンについて
鈴木:リターンも色々、soarで最近出した「soar tea」というお茶をセットにしてリターンとしてお送りするようなものもあれば、「理事が体張ってあなたの相談に答えます」みたいなものとかいろんなものをご用意しているので。
Q:支出報告もありますか
工藤:NPOなので会計を全部報告している。年度の会計でしっかり報告する。
リターンで人気なのが、東京と大阪で支援者しか参加できないイベントがある。記事に登場してくださった方をゲストにお招きして大阪と東京で開催する。
そのイベントに参加したいから1万円支援しますという方もいらっしゃる。その時は私も参加する。この「スペシャルイベント」の支援はおすすめ。
鈴木:法人の方からのご寄付も受け付けている。もちろん個人でも大丈夫なのだが「理事が事業に伴走します」とか「講演をします」というものもご用意している。興味ある方は勤務先の社長とか上司とちょっと後紹介していただいて。(そういうリターンは)高額にはなってしまうが、我々もどこへでも行くし、できるうることはなんでもしようと思っているので、そういった方法を含めてご検討いただけるとうれしい。
工藤:「鈴木悠平があなたの物語をつづりますコース」というのもある。25万円のコースなのだが、soarの中でも大人気の記事をいっぱい書いてくれているこの鈴木が、あなたのインタビューをしてあなただけの物語をつづりますというようなコースもありますので何かの記念に良かったらご支援いただけると。
3000円から支援できるので、3000円の方で少額ですいませんっていう方もいらっしゃるのですがとんでもない、大変ありがたいので、3000円からのご支援ぜひ検討していただければと思っている。
SNSで情報をシェアしていただけるのが本当にありがたいので、今日はTwitterとかFacebookいろんなところで見てくださっていると思うが、お友達にも伝えていただけるとうれしい。
鈴木:同じ方が2回3回と寄付していただくのも可能。みなさんそれぞれご自分のタイミングだったりとか、金額も色々あるのだけれどリターンの種類も違うので、情報拡散も支援も、みなさんの無理のない中で気持ちよく応援していただける形を選んでいただければそれが一番いいのかなと思っている。
工藤:(クラファン終了まで)あと一か月あるのだが、このライブ配信も最終日は確実にやりたいと思っている。ライブ配信もあるので気になる方はぜひsoarのチャレンジをずっと見守ってくださるととてもうれしい。
最終日(のライブ配信)は3-4時間、11:59で終わるので日付変わるまでやる。
今日はお付き合いいただきありがとうございました。
--------------------
soarさんのクラウドファンディングページは下記になります。
今日(4月2日)現在では、すでに目標額の50%を超えているようです。
800万円というのは、かなり大きな金額のトライだと思います。
それでも「生きづらさや困難のあるひとたちの情報のセーフティネット」というsoarさんの目指すものは、今の世の中にとても必要なものだとも感じます。
私自身、現在筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群という病気で療養中ですが、最初に不調を感じてから正式に診断がつくまでに丸4年もかかりました。
そして正式に診断がおりる前に体調不良で休職、そのまま退職せざるを得ない状況にまで悪化してしまったのです。
「もう少し早く情報が見つかっていれば…」何度そう思ったかわかりません。
「必要な情報が必要な人に届く」そんな世界の実現を願って。
soarさんのクラウドファンディングを心から応援しています。
■soarクラウドファンディングページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?