1 七曜工房の笛~その2(構造)
A 吹き口の違い
a リコーダータイプ:吹き口をくわえて息を吹き込めば、誰でも容易に
音を出すことができるタイプ。息の通り道(ウィンドウェイ)を持ち
ます。
~ティンホイッスル系、インディアンフルート系、オカリナ系
b 横笛タイプ:笛を横にかまえて、歌口穴のエッジに息を吹き込んで音
を出すタイプ。音出しには練習が必要ですが、息の吹き込み方等を変
化させて、音程を変えたり多彩な音色を出すことができます。
~篠笛系
C 尺八・ケーナタイプ:笛をたてに構えて上端に刻まれた切り込みのエ
ッジに息を吹き込んで音を出すタイプ。音出しには練習が必要ですが
息の吹き込み方等を変化させて、音程を変えたり、多彩な音色を出す
ことができます。
~尺八系・ケーナ系
B 管内形状の違い
管内の形状は色々あります。同一径のストレート形、底絞りのテーパー
形、ストレート+底絞りテーパー形、頭絞りのテーパー+ストレート
形、ストレート+底のみ絞り形。
また、テーパーの勾配度合やテーパー部分が占める比率にも、色々と違い
があります。これは、テーパーをつけることにより様々な利点(欠点もあ
りますが、利点としては音色を良くする。高音の出を良くする。吹越倍音
のピッチのずれを防ぐ等々)があって、それも吹き口の形態によって、そ
の利点の現れ方が違うため、どの組み合わせを選ぶかは、とても難しいこ
とです。
当工房では、ほとんどがストレート+底絞りテーパー形ですが、中には
ストレート形のものもあります。