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7 実音で吹くのに楽に吹ける

キーを持たない笛は半音を出すのに苦労します。
そのため#・♭記号の多い調は#・♭のないC(ハ)調や#・♭の少ない
調に移調して吹くと楽です。
 
1.C(ハ)調に移調して吹く
 前節で「笛の調と楽譜の調が同じときはC(ハ)調に移調する」と
 言った通り12のすべての調は#・♭のないC(ハ)調に移調すれば、
 すべての管種12本を揃えれば吹くことが出来ます。
 B調はB管で、B♭調はB♭管で、A調はA管で、、、という具合に。
 
2.移調の早見表から探して吹く
 吹き易い調は前述のC(ハ)調(#・♭なし)、F(ヘ)調(♭×1)
 G(ト)調(#×1)、B♭(変ロ)調(♭×2)、D(ニ)調(#×2)であ  
 り、移調の早見表からこの調で吹ける笛を探す。
 
~表の使い方~
〈例―1〉
 B(ロ)調(#×5)を易しい調で吹くには、最上行からBを選びます。下へ  
 見てC、F、G、B♭、Dを見つけ、それに対応する管種を最左列から見つ 
 て、C→B管、F→G♭管、G→E管、B♭→D♭管、
 D→A管となります。
 〈例―2〉
 E♭(変ホ)調(♭×3)を易しい調で吹くには、最上列からE♭を選びま
 す。下へ見て、C,、F、G、B♭、Dを見つけて、それに対応する管種を最左 
 列から見つけて C→E♭管、F→B♭管、G→A♭管、
 B♭→F管、D→D♭管となります。
〈例―3〉 
 D(ニ)調(#×2)をもっと易しい調で吹くには、最上行からDを選びま 
 す。下を見て、#、♭はなしか、1つとして、CFGをみつけ、それに対応す  
 る管種を最左列から見つけて、C→D管、F→A管 G→G管となりま 
 す。
3.日頃よく使う管種は?
 #・♭が4つ以下の調に対応するとすれば、持っていて重宝する
 管種は、移調の早見表から C、F、G、D、B♭の5種です。
 その次に重宝するのは、A、E♭になります。