『海』と『わたし』と『船舶免許』
本当は、免許の合否が確定してからnoteに投稿していこうかと思っていたのですが、「#海での時間」がどうしても目についてしまい、書く事に致しました。
ツイッターの方でも少し呟いていたのですが、西日本豪雨被害に遭ったあの日、2階建ての実家は水に呑まれ、子供の頃の思い出と共に消えてしまいました。
ですが、それよりも一番辛かったのは、「他者を助ける為の手段が自分に無かった」事でした。テレビの前に座って見守るしか出来ない自分の無力さが堪らなく嫌で、あれからずっと「船舶」の免許を取りたいと思い続け、そして今月その機会に恵まれ勉強をする事になりました。
結果はまだ判りませんが、大地を走る車以上に、水をコントロールする事の難しさが身に染みて感じた時間でした。
その時に乗った教習用の船が「YAMAHA」。
下に貼り付けてある動画とは全く違いますが、教官の先生曰く「世界のYAMAHA」が教習船だと、何故かドヤ顔で話してくれました。
まあ、それはともかく志高く実技に挑んだのですが、物凄くハンドルが重いのです。私の非力っぷりに先生は特例として両手で操縦しても良いと言ってはくれたのですが、回転数が3500~でのスラロームはとにかく「きつい」の一言しか有りません。その時点で頭がパンク状態だった為か、直進に戻った時には5000回転。海の暴走族になってました(笑
その後、今回一番の目的であった「救助」の訓練ですが、「救助ブイ」を轢いてしまいました・・・・。「救助」に行って「救助者」を轢いてしまうとは、何たる失態。
風の流れやら水の流れやら瞬時に判断しなければならないのに、これでは本末転倒です。なので、近すぎたり遠すぎたりで何度頑張っても難しくて、自分の才能のなさに愕然としました。
ですから、本音を言いますと免許は無理ではないかと思っています。
水の「災害」が起きた時に、少しでも力になれればと思いましたが、この調子だと本当ダメですよね。
ですが実技終了後に教官の先生は私にこう言ってくれました。
『その歳で新しい事にチャレンジしようと言う心意気は凄いと思うよ』と。この言葉は本当に嬉しかったです。「何かをチャレンジする事に年齢は関係ない。自分がやりたいようにやりたい事をしてみる」のは「しない事で後悔するより断然良い」と言うのが、私にとっての今回の収穫だったかもしれません。
因みに余談ですが、1億円近くのクルーザーと4000万円のクルーザーが停泊していて心底驚きました。どの様な人が乗っているのかな~。
七曜 高耶
サポートをありがとうございます!