書痙ってご存知かな
忘れないあの発症の夜もう30年以上も前です。当時28歳。勤めていた会社の社長や部長、いわゆる上層部の方々と会食をする機会があったんです。通を唸らせる本格的な寿司屋でした。
その店に向かうタクシーの中で、私はかすかな身体の異変に気付きました。心臓の高鳴り、このメンバーで寛いだ食事ができるかなという不安・・・。小さな会社でしたので社長たちと食事を共にするのは珍しいことではなかったのだけど、何故かその夜に限って変に緊張して心の落ち着きを失っていたんです。
忙しい仕事が続いて寝不足だ