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映画「十二人の死にたい子どもたち」〈感想〉


映画の感想です。
以下、ネタバレもあると思いますので、
見たくないという方はスルーしてくださいm(__)m








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つい昨日、みました。前に何度かみたはずで、映画館にも足を運んでみたはずなんですけど。みても全く思い出せなかったんですよね。なんででしょうか……っていうくらい、本当に重みのある、作品としてすごく見応えある作品だなと思いました。

死と生っていうのは相反しているけど、どっちにも転べるだけに、人間って色々迷うんだろうなと思います。でも、その期間っていうのは人それぞれ、個人差によって変わって。で、急に縮めることも可能というか。それがまぁ自殺や他殺に繋がるんだと思うんですが。

辛いこととか、生まれ持った境遇や性格的なこととか、不幸な事故や病気とか、自分の意図してないところで起きてしまったこととか、支えになっているものが壊れる、もしくは壊そうとか。そういういろーんな人がいるなかでの代表格的なのがこの12人、いや13人ではあるんですけど、それが事細かにキャラクターごとに描かれていて、普通に面白かったです。あ、面白いという表現が果たしてのが正解かわかりませんが。

わたしも過去、個人的に死について考えました。確か、ちょうどこの子供たちと同じ頃だと思います。やっぱり悩みますよね、思春期とか。でも、それが上手く踏みとどまれるような事案だったからわたしは此処に居るんだろうなと思うこともあって、この子供たちよりかは幸せなのかもしれないと思ったのも事実でした。

「何故、生きているのか?」 っていうのは、皆、一度は考えることかと思います。けど、思考もそれぞれなので、それが死へ直接結びついてしまうというのもあるのだろうなと。でもそれも仕方の無いことで、それをどうこう言うつもりは今のところ無く。そのあたりは、映画制作側としても難しかったんでは無いかと察します。やはり死を扱うのは、ましてや自殺を望む人たちを描くのは難しいなと思います。それをやってのけることが出来たのは、やはり監督さんやキャストさんやスタッフさん方たちのお力なのだと思います。

今をときめくキャストさん方の演技も言うまでも無く光っていましたが、それ以上にそれぞれのストーリーとか、順番とか、そういうのが「あーなるほど、すごいなぁ」と思ってみてしまいました。
特に、色々集めてきてなんか話し始めたなぁ~からの終盤になればなるほど引き込まれます。なんかお笑いの掛け合いのようで、いたって真剣な会議というか。それが映像はちょっと暗いし怖い感じだけど、なんだか深刻になりすぎない、ほどよいエッセンスとなって、単純にいいなと。

個人的に好きな俳優さんと監督の作品って言うのでみていましたが、今回改めてみていて、「あ、ハコヅメの人だ!」ってなりました。笑
(渕野右登さんが出演されていたので)

次々話題作に出られているので、いつか若い方が過去作として見る機会も多いかと思います。でも、みて何を感じるか? とかそういうのよりも、テンポ感とか、そういう集まりに行くことで得られたものって、いつか大きな実となって自分にもたらしてくれることが大きいので。
まぁこの会議じゃ無くていいんですが(死にたくないのに行くの……?ってなりますよね)、同じ想いを持ったコミュニティみたいなものの拡大効果もあればなと思います。

あとはそうですね、この会議を3度も行っていて、毎回みんな生きる選択するっていうのも、ある意味リアルで。やっぱりちゃんと考えればっていうのもあるんだろうなと。前に一度「自殺を考えるのは、ほんの少しの時間」みたいな話があって、その数分を自分が変えられないかなぁ、なんて大それたことを考えてしまってたんですが。
誰かに聞いて貰うとか、めんどくさいなーって思うようなことをあえてして、見つめ直すみたいなのも必要なんでしょうね。
そんなことを思いました。


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