ラッキー、大好きだよ。
2021年4月5日11時55分、最愛の猫ラッキーが旅立った。
「せめて25日の誕生日まで生きて、7歳を迎えてほしいな……」と思っていたけれどそれは叶わず、体調を崩して約1ヵ月という早さで旅立ってしまった。
ここでは、初めてのペットの看取りで学んだこと、新しいペットを迎えることについて私個人の考えを残しておきたい。
ラッキーについて
ラッキーは2014年4月25日生まれ(仮)、ミックスの男の子。義兄が勤める会社の敷地内で保護された。
この記事でも書いているように、私は子どもの頃から猫がいるのが当たり前の環境で育ったが、お世話はほぼ母がしていた。
そのため、ラッキーは私にとって初めてちゃんとお世話をして一緒に暮らした猫ということになる。
我が家に迎えたのが2014年の5月15日で、そのとき生後3週間ほど。
まだ離乳もしていなかったし、排泄も補助しなければならなかったので、初めての子猫育てにてんやわんや!
そのときはまったく知らなかったのだが、生まれて間もない子猫は体調が変わりやすく、急に体調を崩してそのまま……ということもあるらしい。
ラッキーが大きくなってからそのことを知って、片手にのっちゃうくらい小さかったラッキーがすくすく育ってくれて本当によかった……と心から思った。
最期について思うこと
3月初旬に体調を崩すまで、ラッキーはとても元気だった。(猫は不調を隠すのが得意だというから、実際は「元気に見えた」が正しいのかもしれない)
腎臓の数値悪化→点滴で数値回復→でも嘔吐が治まらない→食欲がなくなり衰弱→約1ヵ月で天使に
体調不良からはこんな流れだったのだが、結局何が原因なのか突き止められなかった。
もし積極的に検査や治療をしていたら、もう少し長く生きられたのかもしれない。
でも、私も夫も、ラッキーに苦痛(通院や投薬など)を強いてまで長生きしてもらいたくない……という思いは一致していた。
セカンドオピニオンで訪れた病院でも、吐くようなツライ検査をしなければならない、さらに検査をしたところで必ずしも原因がわかるとは限らないと言われ、自宅で静かに最期を過ごさせてあげようということになったのだ。
最期が近づくにあたり、あらゆるネット記事やら本やらを読み漁った。
そのなかで特に印象に残っているのが「人間と違って、猫は『病気を治すために病院に行く』ということがわからないので、嫌いな病院に連れて行かれるのは虐待されているのと同じようなもの」といった内容の記事だ。
今まで一緒に過ごしてきた家族、一日でも長く一緒にいたいという気持ちは誰だってあると思う。(私だってそうだ)だから、延命治療をして一日でも長く生きてもらおうとする人の気持ちもわかる。
でも私はその記事を読んで、より「ラッキーにツライ思いはさせたくない」と思うようになった。
(↑この本は私が衝撃を受けた内容が書かれていたものではないが、最期を迎えるにあたり読んでおいてよかった……と思う)
ラッキーが旅立ったとき、私はそばにいることができた。が、それでもいろいろ後悔は残る。
結局、どんな最期を迎えたとしても、後悔は残るものなのかなと感じた。
新しい子を迎えること
ラッキーが旅立って1週間ほどで、私は2匹の子猫(ゴマ・タマ)を迎えた。
夫は「もう猫(動物)は飼いたくない(もともと別れがツライからと動物を飼うのには否定的だった)」と言っていたのだが、私にはもう猫がいない生活は考えられなかったのだ。
「こんなに早く新しい子を迎えて、薄情なのかな……」と考えなかったわけではない。(むしろ逆。亡くなってからどれくらいで新しい子を迎えたのかとか、このときもまたネットを徘徊しまくった)
でも、新しい子を迎えたからといって、ラッキーとの思い出が上書きされるわけではない。ラッキーはラッキーだ。
実際、2匹を迎えて本当によかったと思っている。2匹がいなかったら、こんなに楽しく今年を過ごせたかどうかわからない。
2匹を迎えたことをSNSで伝えたとき、ある方が教えてくれた。
その方は猫を飼っていたのだが、その子が亡くなってしばらく猫とふれ合わなかったら、その間に猫アレルギーになってしまったという。
だから、私がすぐに新しい子を迎えたのはいいことだ、と。
猫好きだけど猫アレルギー、という話はよく聞く。
自分がそうなったら、と考えると悲しすぎるので、それを考えてもすぐに2匹を迎えて(個人的には)よかったのかな、と思う。
2匹とのこれから
ラッキーとの生活で後悔していることの一つに、水をあまり飲ませなかったことが挙げられる。
もともと砂漠で生きてきた猫は、あまり積極的に水を飲まない。
ラッキーにはウェットフードもたまにしかあげなかったし、そこまで積極的に水を飲ませようともしていなかった。
それが直接の原因かはわからないけれど、もしかしたらそれも関係して早くに腎臓が悪くなってしまったのかもしれない。
このことがあって、ゴマとタマには積極的に水を飲ませるようにしている。
自動給水器も導入し、ウェットフードにもさらに水を足してあげている。
水を飲ませすぎて凶と出る……ことはないと思うので、今後も水は積極的に飲ませるようにしたい。
ラッキーはラッキー、ゴマタマはゴマタマとして、これからもずっと愛でていく。