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【エンタメの中華街 #9】NF Zesshoの「CURE」を聞いて感じた好きの表現

なんだかんだ音楽に戻ってきたnanashiです。
第九回はNF Zesshoさんの「CURE」について語っていこうと思います。


アルバムとの出会い

NF Zesshoさんに出合ったのはHIPHOPに出合って3~5年からでしょうか。
元々はKREVAさんから高校生ラップ選手権やUMBなどのバトルを知り、その影響でさまざまな楽曲に出合いました。
その時期に出合った曲は比較的自分自身の事を取り上げる内容の曲が多かった印象で、それらの曲でも名曲が多かったです。

ただとあるYouTubeを見た時にめちゃくちゃサンプリングを多用した楽曲があるというのを知り、それがNF Zesshoさんでした。

参考にさせていただいた記事

有識者の方々の方がより深く理解していると思うので参考にさせていただきました。ありがとうございます。

アルバムを聞いてみて

やっぱりNF Zesshoさんの曲と言えばサンプリングが印象強いでしょう。
このアルバムにも同様で至るどころにサンプリングが使われており、サンプリングの対象も面白くHIPHOPにおける名曲をサンプリングするのが割と一般的です。
ただ少し馴染みのない人によっては理解出来ず、その楽曲の持つ面白さに触れられずに聞き流されてしまう時もあります。

しかしNF Zesshoさんの特殊なところはサンプリング対象がアニメやゲーム、映画になっている所です。
このアルバムでサンプリングが使われている部分を切り抜くと

アンジュとカーフェイみたく最後に幸よあれ

NF Zessho「Unlade」より

Killing my Ego 手筋 like 佐為の囲碁
Soulで延命 まるでブチャラティ「アリアリアリアリ..」

NF Zessho「Blono's way」より

これ以外にもありますが、一つ目のサンプリング元は「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」の登場人物で詳細を調べるとこんな事が書かれています。

両者ともストーリーには関わらないサブキャラクターだが、そのイベントは3日間をフルに使う長丁場なものであり、途中失敗するとやり直しとはなるが、成功した時の喜びもひとしおである本作屈指のサブイベントである。

アニヲタWiki(仮)より

二つ目のサンプリング元は「ヒカルの碁」の主人公の祖父の蔵にある本因坊秀策所縁の碁盤に眠っていた平安時代の天才「藤原佐為」が元ネタです。
二行は「ジョジョの奇妙な冒険」の第五部の登場人物「ブローノ・ブチャラティ」が元になっています。

HIPHOPをいかつい音楽だと思っている人もいると思いますが、一度でもいいのでNF Zesshoさんの楽曲を聴いてほしいです。
このアルバムにはありませんが「KINGS CROSS」はサンプリングが多すぎてない部分を探す方が難しいほどです。

題名自体が「ハリーポッター」の駅の名前、ビートには「ロックマン」のゲームBGMが使われています。
歌詞の中にサンプリングされているものを挙げると

・デスノート
・ガンダム
・遊戯王
・ジョジョの奇妙な冒険
・エヴァンゲリオン
・仮面ライダー龍騎
・デッドライジング
・天元突破グレンラガン

これ以外もたくさんあります。
他の記事を見るとただ使えそうなものを入れるのではなくしっかりと自分が好きな内容を詰め込んでいるのが分かるのがとても嬉しいですね。

私は自分の好きなものを表現するのが苦手なタイプです。
ただこのように見知らぬ人も聴ける楽曲に自分の好きなものを詰め込む。
そしてそれが業界的にあまりいない表現方法だとしても、好きを突き通している感じがして自分はとても尊敬します。

あとはHIPHOPを知らない人にはHIPHOPは自由な表現が出来るジャンルであり、NF Zesshoさんのようなアニメを音楽に入れることだってできると多くの人に知ってもらいたいですね笑

今日のおすすめ

今日はこのアルバムの中で特にお世話になった「Unlade」を紹介します。

サンプリングのところでも紹介しましたが、この曲にお世話になったのは歌詞の部分なんです。

立ち直ってFlat そんでMoving up
勝手に独り歩きしてた俺自身から勝手に呆れTake it back
でまたMoving up
この酔いが覚めても俺は正しいと言える
お前は一体誰?
他人が決めたラインに合わせ生きるのがお前の安定?
俺が死んだらお前もMovin' up
踏み潰したBad and bad and bad..
It's up to me

NF Zessho「Unlade」より

スポーツに力を入れていた時だったでしょうか。
チームスポーツではチームの一人だけでなく全員が同じやる気を持って取り組まなければいい成績は出ないものです。

そんなときに時々私だけが突っ走ってしまい、自分を見失う時がありました。
「絶対正解なはずなのになんでやらないんだよ…間違っているのはお前たちだろ…」って案の定声には出せず…
その時にこの歌詞を聴いて落ち着かせていたのを今でも覚えていますし、チームメンバーに暗に伝えるため曲を共有していたのも懐かしい思い出です。

やっぱり「他人が決めたラインに合わせ生きるのがお前の安定?」は心に刺さるいい言葉ですよね。

最後に

NF Zesshoさんの「CURE」を聞かせていただきました。
今回は自分の好きなものを共有する記事になってしまいましたが、このアルバムを紹介でしたのはとても嬉しかったです。
頑張って書いていきますのでフォローとスキをよろしくお願いいたします。


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