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毒の子
「野球民」と名乗る男性と「進撃の嫁」と名乗る女性が2chに書き込み、離婚への経緯や男性側の家庭環境の問題点が明らかになったスレです。
自分も何人か、思い当たるケースがあるので少し整理してみましょう。
経緯
結婚前の状況 夫家庭の問題行動
夫(野球民)の父親は男尊女卑的な態度を持っていた。嫁(進撃の嫁)の家族や民間企業を軽視する発言を繰り返していた。嫁との初対面時、夫の父はモラハラ言動を見せる。夫の父は結婚式の10日前に「同居しないなら縁を切る」と脅迫した。結婚式を根拠に夫と嫁を支配しようとする。
夫の母は夫の父の発言に従い、「嫁とは我慢するもの」と主張。嫁に古い価値観を押し付ける。嫁としては、義父・義母の態度に強い嫌悪感を抱く。
野球民は嫁に「父のようにはならない」と言った。しかし、終始、父に対しては曖昧な態度を取り続ける。同居問題について嫁を守る明確な行動を取らず、どちらにも「いい顔」をしようとする。
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結婚式 嫁と夫父の関係悪化
結婚式直前に夫父が「結婚式に出るが、今後一切関わらない」と嫁に伝える。結婚式当日、夫父は嫁家族を無視し、写真撮影も拒否。
「嫌だ!」と大声で反発するなど、周囲を困惑させる。
この一件があったため、関係構築は困難と判断される。
嫁は「義父とは完全に縁を切りたい」と考え、同居を断固拒否する意思を固める。野球民は父親の態度に怒りを見せるが、嫁を完全に守る行動には至らない。
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結婚後の生活 野球民の身勝手さ
嫁は夫実家からの過干渉を回避するため、夫婦で独立した生活を希望した。野球民は嫁に「君の望むようにする」と言いつつ、義父に明確な拒絶を伝えなかった。
その後も、野球民は母親と連絡を取り続け、父親が弱っているとの話を聞いて実家が恋しくなる。嫁は夫父との縁が復活することを恐れ、野球民への信頼が揺らぐ。
野球民は「僕には帰る家がない」「僕が被害者だ」と繰り返し発言し、嫁に罪悪感を与える。喧嘩のたびに「同居しなかった自分たちが悪い」と主張し、嫁の決断を否定的に見る。
離婚問題の浮上
嫁は野球民が終始、被害者意識を持ちながら、夫実家に対しても曖昧な態度を取り続けていることに疲弊していた。また、夫実家との関係が復活する可能性に疲れ果て、「子供がいないうちに離婚したい」と考えるようになる。喧嘩のたびに嫁は「離婚を考える」と言うが、野球民は「絶対に離婚しない」と拒否していた。その際、野球民は泣く、感情的な発言をするなどして嫁を引き留めようとする。離婚問題が深刻化するにつれ、野球民は「嫁を失いたくない」として状況を改善する努力を見せ始めるが、行動が伴わない。
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問題点
夫父は過去の地位や収入を誇り、民間企業や嫁家族を蔑視する発言を繰り返す。夫父のモラハラ傾向が強く、家族全員がその影響下にある。その影響によって、野球民は父親の権力を断ち切れず、期待に応える一方で嫁を安心させることができない。双方に「良い顔」をしようとして、結果的に嫁や父のどちらも満足させられない。その中で、「自分だけが我慢している」という被害者意識を持つようになり、責任を嫁、嫁家族に転嫁していた。
嫁は同居を拒否しているにもかかわらず、野球民は曖昧な態度を取り続け、夫父のリフォーム計画に乗り気であるなど、意思統一ができていない。また、野球民は夫婦の問題を直視せず、泣いたり、感情に訴えることで状況を改善しようとする。嫁の不満を真摯に受け止めない姿勢が見え隠れしていた。そのため、嫁に過度なストレスを与えていた。
野球民の心理的状況
野球民は、幼少期から父親の影響下で育ち、自立的な判断を行う能力が育まれていない。野球民は「自分だけが犠牲者」という認識を持ち、他者(嫁や嫁父)の行動を変えようとするが、自らの行動を変える努力を避けている。嫁に精神的・実務的に依存しており、嫁がいないと日常生活がままならない状況。起こされなければ六時間眠り続ける、体調不良の際、薬の場所もわからないなど、嫁に生活上の負担を全て押し付けていた。義父を恐れる反面、愛されたいという矛盾した感情を抱える。
自分で物事を決定し、行動する能力の欠如が明白である。夫父や嫁との関係をどちらも失いたくないが、その解決策を見出せず、葛藤を抱えている。結果的に「時間が解決する」という楽観的な思い込みに逃げる傾向がある。
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野球民とその父の行動に見られるモラハラ要素
野球民とその父親の言動には、終始モラハラの要素が垣間見える。
モラハラの定義
ここで整理しますと、モラハラとは、「精神的な攻撃、支配、無視、否定的な態度、過度な要求など、相手に心理的苦痛を与える行為」を指します。直接的な暴力ではなく、「言葉や態度を通じて相手を支配する傾向」があります。
野球民のモラハラ
野球民は、終始、嫁に対して精神的な支配を試みていた節がある。
「僕は被害者だ」「僕だけが我慢している」という言葉を頻繁に用い、嫁に罪悪感を抱かせようとする。自分の不満や問題の原因を他人(嫁や父)に転嫁している。嫁に「自分がいなければ何もできない」という状況を作り出し、結果的に嫁が自分から離れにくいようにしている。離婚を言い出された際にも「自分が辛い」と訴え、嫁の決定を感情で揺るがそうとしている。嫁が実家と良好な関係を保っていることに対し、「君は帰る家があっていいね」「誰のせいで僕が辛い思いをしていると思う?」などの嫌味を言う。
嫁の行動を否定的に評価し、自分の希望や価値観を押し付けようとしている。
これらの言動は、被害者意識を利用して嫁の感情や行動を制御しようとしている。離婚を回避するために罪悪感を植え付けるような発言である。
しかし、野球民自身も夫父からの長年の支配や精神的虐待(モラハラ)を受けて育っている可能性があり、彼自身がその影響から脱却できていないことが考えられる。そのため、野球民自身が加害者であると同時に被害者でもあるという構造が見て取れる。
野球民の父親の毒親的特徴
夫父は自分の価値観や意向を強要し、子どもや嫁をコントロールしようとしていた。「同居しないなら縁を切る」「結婚式に出て欲しければ頭を下げてお願いしろ」など、威圧的な要求が目立つ。加えて、自分の過去の年収や地位を誇りにし、他者(特に嫁やその家族)を見下す発言を繰り返している。
自分に従う者には金銭的な支援をする一方、従わない者には冷淡な態度を取る。このことから、野球民の父親は支配的な態度であり、かつ極めて他者に攻撃的である。
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「縁を切る」といった極端な発言や、「結婚式に出ない」といった態度は、もはや脅迫的ですらある。このことから、家族全員が義父の機嫌を伺い、逆らわないようにしている点からも支配構造が存在するのは明らかである。加えて、嫁、嫁家族すら、自分の思い通りにコントロールしようとしている節がある。例えば、嫁が同居に対して抱える不安や嫌悪感を全く理解しようとせず、「嫁なら同居が当然」「自分も我慢してきた」といった押し付けに終始している。
自分の息子の結婚式という重要な場面でも、自己中心的な行動を取るのは親としては論外であり、「毒親」と認定できる。
野球民の母親の毒親的特徴
野球民の母親は夫父のモラハラに対して反抗することなく、その言動を受け入れている。自身の苦労を正当化し、「嫁とは我慢して尽くすもの」といった価値観を嫁に押し付けている。これらの言動は、父親の支配的で過剰な行動を止めるどころか、嫁に対して「頭を下げるべき」と促している。
毒親の影響による支障
野球民のケースはかなり極端であるが、こうした親の支配下にある状況は子どもに「自立心」を欠如させる。例えば、両親から「あれしろこれしろ」と進学や就職を決められてきた子どもは、自立心が欠如している可能性が高い。幼少期から父親の支配下にあったことで、野球民は自分で物事を決めたり、責任を持つことが苦手になっている。
野球民は、嫁に「起こしてもらう」「何でもしてもらう」といった依存的な態度を取っています。毒親の過保護、過干渉に育てられた子どもの中には、「自分のことを誰かがやってくれる」という考え方が残りやすく、自分が本来すべき役割を他者に転嫁する傾向がある。
毒親の影響を受けて成人した人の中には、「夫に意思決定してもらう」、「嫁に生活を全て支援してもらう」という考え方から抜けていない。例えば、夫が自分にまつわることは嫁なのだから「やって当たり前」と考え、本来、自分がするべき仕事を家族に強制する態度を取る。家族の都合や気持ちを考えず、無理にでも手伝わせようとする傾向がある。とりわけ、家族に対して他の予定や普段を無視しても、自分に時間を使うべきだとする姿勢を取る傾向にある。
「やって当たり前」が常態化すると、手伝いを当然視し、感謝の言葉や態度がなくなる。家族の助けを評価せず、むしろ不満を口にする。
これらは、自己管理能力や自立心が未熟であることを示している。自分で問題を解決する努力を放棄し、他者(この場合は嫁)にその役割を委ねている。
改善するには?
野球民のケースの場合、彼自身が自立し、嫁との関係を改善する必要があります。しかし、嫁との関係改善は、書き込んだ時点で「離婚」しかありません。
自己管理能力や自立心の向上:自分の生活に必要なスキル(家事や時間管理など)を学び、嫁に依存しない姿勢を育てる。自分の人生に責任を持つという意識を強く持つ陽にする。
カウンセリングを受ける:毒親から受けた心理的影響を整理し、健康な自己認識を構築するため、専門家の助けを借りる。
とりわけ、毒親は親本人も子どもも自覚なく過ごし、やがて結婚生活に支障をきたすようになります。
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