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2025冬アニメ オススメ3選(新規作品)
2025冬アニメ、ほぼ新作は放送が開始されたということで、今クールのオススメ作品を3つほどご紹介(続編ものを除く)。
まずは『メダリスト』。原作はアフタヌーンで連載中。あの米津玄師さんもオススメの作品。
本作はフィギュアスケートを題材にしたスポーツ作品で、作品紹介は以下のとおり。
夢破れた青年・司と、見放された少女・いのり。
でも2人には、誰より強いリンクへの執念があった。
氷の上で出会った2人がタッグを組んで、フィギュアスケートで世界を目指す!
主人公いのりは11歳。どんなスポーツでもプロを目指すとなると幼い頃から始めるアドバンテージはかなり大きく、十代に入る頃には既に基礎を終わらせているのは当たり前で、特にフィギュアスケートはその傾向が強いとのこと。にも関わらず主人公は11歳から競技をスタートさせる、というのが第一話で、主人公のスケートにかける情熱、親の子を想う気持ち、もう一人の主人公である司コーチの葛藤、そんな三者三様の感情をぎゅぎゅっとうまく詰め込んでいた印象。
更に、米津玄師さんの曲も良くて、自ら売り込んだというエピソードも。とにかく全て推せる第一話でした。これは今後が本当に楽しみ。原作未読なので、これを機に読みたくなりました。
ちなみに制作はENGI。過去作は作画や物語の構成などに難があるという声が多い印象だったのですが、それらの評価を本作で払拭するような第一話。作画も物語の作りも丁寧で、直近で手掛けた作品と比較すると、かなり進化した良い出来でした(ちょっと驚いた)。
続いて『全修。』MAPPA制作のオリジナルアニメ。なんと、異世界転生もの!
あらすじは以下のとおり。
高校卒業後から瞬く間に監督デビューを果たした広瀬ナツ子は、社会現象となるほどの大ヒット作品を打ち出し、新進気鋭の天才監督として世間から評価されていた。
ファンから期待されるナツ子は、次回の監督作品として劇場ラブコメ作品『初恋 ファーストラブ』を担当することになる。だが、人を好きになった経験がないナツ子は、初恋を理解できず、映画制作が行き詰まる。誰にも相談することなく作業を続けていたナツ子だったが、傷んでいた弁当を知らずに食べて気を失う。
意識を取り戻したナツ子は、自分が子供の頃から繰り返し見ていた映画『滅びゆく物語』の世界にいることを知る。
今期、異世界転生ものを見るなら一番オススメになりそうな作品。いわゆるテンプレな展開の多い異世界アニメ(特になろう作品)のなかで、主人公ナツ子の異能の特異さが際立ちます。そして、幼い頃から見ていた映画への転生により、映画の世界に彼女が今後どのような影響を与えていくのか、テンプレではない物語が楽しめそう。
作画はMAPPAらしいクオリティで、物語にはお約束的なツッコミどころも用意していたり、小気味よい展開にも好感。続きが非常に楽しみです!
最後に『悪役令嬢転生おじさん』。こちらも異世界転生ものですが、『全修。』とはかなりテイストが異なるコメディ作品。
とにかく面白い。という紹介で十分な気もするのですが、ひとまずあらすじ紹介。
52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎。彼は交通事故で死んだ……。はずだったのだが、なぜか乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の世界に転生し、ゲームに登場する悪役令嬢、グレイス・オーヴェルヌとして生きていくことに。公爵令嬢という前世と大きなギャップがある“転生先”に持ち前の社会人スキルで早々に順応していくグレイス=憲三郎。そして転生したからには、本来のグレイスと同じように悪役令嬢としての役目を果たそうと決意する。そんな矢先、ついつい親目線の優しい発言をしてしまい……。
何が良かったかといえば、異世界転生もののテンプレを逆手に取って、物語の背景に生かしているところ。実にうまい。
ちなみに原作は上山道郎先生が『月刊ヤングキングアワーズGH』で連載中。上山先生はコロコロで長く作品を出されていた方のようで、非常に取っつきやすい展開はそういった経歴が生かされているのかも、と思ったり。
それから制作が亜細亜堂。かいけつゾロリや忍たま乱太郎といった劇場アニメを手がけているだけに、この手のコメディ作品とは相性が良さそうですね。
ということで、以上オススメの3作品でした。