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【音楽の中華街 #5】椎名林檎の「無罪モラトリアム」を聞いて感じた妖艶さの作り方

今回の話をうまく伝えられるか心配なnanashiです。
第五回は椎名林檎さんの「無罪モラトリアム」について語っていこうと思います。


アルバムとの出会い

多くの人よりも遅いと思いますが、椎名林檎と出会ったのは2014のサッカーワールドカップブラジル大会のテーマソングで「NIPPON」を聴いた時だったと思います。
周りの人よりも結構遅いタイミングでしたが、今思うと「もっと前に知れた時あったろ」と昔の自分を責めたかったです…
それ以降はちょくちょく聴いてってのを繰り返して感じです。

参考にさせていただいた記事

有識者の方々の方がより深く理解していると思うので参考にさせていただきました。ありがとうございます。

アルバムを聞いてみて

椎名林檎さんは魅力的だとかセクシーだみたいに言われています。
さまざまな記事を見てもそのようなイメージで語られています。
私もいつ見ても年齢がはっきり分からずネットを調べると「えっ?!今年で45歳なの!」ってのを4~5年続けています笑
いつまで経っても美人な姿と奥に秘めている妖艶な感じが外見からセクシーさを生み出していると思います。

このセクシーさを外見だけではなく曲を聴いていても感じるのは私だけでしょうか。
ただこの「曲におけるセクシーさ」という言語化が難しいです。
今回この記事を書くにあたって何周も聴いたのですが、どうやって伝えようと頭を抱えるばかりでした。
一応自分の中で意見をまとめたので、ぜひ読んでいただきたいです。
伝えられる自信は50%くらいかな…

今回は「丸ノ内サディスティック」に絞って椎名林檎さんの曲におけるセクシーさの根源を伝えようと思います。

今日のおすすめ

今日は椎名林檎さんの特徴が一番わかりやすいであろう「丸ノ内サディスティック」を紹介します。

結論を先に伝えると、私的に感じたセクシーさの根源は「巻き舌と息遣い、そして不安定さ」だと思います。
一応前半になるにつれて伝えやすい分かりやすい部分であると思います。
(「不安定さ」に関してはちゃんと伝えられるか分からないです…)

巻き舌

このアルバムにおいてはとても顕著で巻き舌がとても強く、曲におけるアクセントが印象的です。
ただ巻き舌を入れすぎるのではなく、前回に書いた文節の部分のみのラ行の「R」を巻き舌にするというのが特徴です。

主張し過ぎるとどうしても民謡感になりますが、入れすぎるのではなくアクセントなのが味付けになって魅力的に聞こえています。
巻き舌に関しては良く感じられると思います。

ここから段々と分からなくなってくるのですが、「息」です。
椎名さんの曲全般ですが、めちゃくちゃ息が乗っています。

わたしが色々と調べている時にこのような動画が出てきました。

この動画を見つけた時にやっと「あぁ…これかも」と思いました。
息でどの曲が見分けられるかが分かるというのはその分強調されているはず、と思って息について深堀りしている時にこのラジオの書き起こしの記事を見つけました。

コンプレッサーという機材が音量を均一にする機能を持っており、椎名林檎はこの機能を息の部分も使われて結果息がデカい音になっているという内容でした。
一度最近の音楽を聴いてみてください。
最近の音楽を聴いても息継ぎが小さくなっていたり、楽器と打ち込みの音が大きい・多い影響で聴こうと思っても聴けない音楽が多数です。

耳のめちゃくちゃ間近で歌ってくれているように聞こえるのが、音楽に妖艶さをプラスしているのではないでしょうか。

不安定さ

最後の一番伝えられるのか不安な部分です。
今回は以下の部分を使って説明します。
特に「ピザ屋の彼女になってみたい」の部分に注目してください。

毎晩寝具で遊戯するだけ
ピザ屋の彼女になってみたい
そしたらベンジーあたしをグレッチで殴ぐって

椎名林檎「丸ノ内サディスティック」より

そして同時に歌い方の解説動画のこの歌詞の部分を見ていただきたいです。

私の耳では解説動画の方が説明されているような歌い方は恐らく完璧な歌い方です。

ただここで原曲を聴き直すと少し違和感を覚えます。
私の耳には「ピザ屋の / 彼女 / になって / みたい」この / の部分でどうしても別の人が歌っているように切り替わって聴こえるのです。
ボイストレーナーでもなんでもない一般人の私的には、この歌詞の歌い方が「いつもの声 / 喉を落とした声 / 喉を絞めた声 / いつもの声」のように聴こえて、声の出し方が違う分椎名さんの多面性を感じます。
歌ってみたをしている人やこの解説動画を歌っている方を聴くとどうしても同一人物が歌っている感があるのです。
今回は例に歌詞の一部分を切り取りましたが、この一定に歌わない不安定さがより妖艶さを演出しているのではないでしょうか。

もう一度言いますがボイストレーナーでもなんでもないただの一般人の意見なので正しいかは分かりませんし、私が「これだ!!」という固定概念を持ちすぎてるかもしれないので一つの意見だと思って読んでください。

(ただ最後の「不安定さ」を導き出すために、例を出した部分を盛り無しで100回は反復しました…さすがにきつかったです…)

最後に

椎名林檎さんの「無罪モラトリアム」を聞かせていただきました。
今回は長々と自分が感じたことを書かせていただきましたが、結構調べている時間は面白かったです。
ただまだ深堀り甲斐のある歌唱法だったので今後もすこしずつ調べていこうと思います。
頑張って書いていきますのでフォローとスキをよろしくお願いいたします。


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