旧正月の妙な夢 Happy Lunar Year
ピンクのタイル地、隣のパーテーションから漏れる眩し照明、勢いよく出るシャワーの音。意識は湯気で微睡みだし、体がどんどん湯の底に沈んでいく。
すると耳元で若い女の子たちの声がエコーする。
「先に上がるね~。」
その声で私は飛び起き、バスタブは飛沫を上げる。カーテンを開けてその場を去ろうとする。ふと隣のバスタブが気になりカーテンを開けてみる。そこには、なんと長い黒髪を昆布のように漂わせた少女が湯に浸かっていた。湯気の中で水蜜桃の様にほのかに染まった彼女をみて、私は何かを告げた。そ