会食恐怖症を知ってほしい ~私と会食恐怖症~ 【前編】
こんにちは、七瀬川と申します。
今回は会食恐怖症についてお話したいと思います。
少し長いので、前編・後編と記事を分割しています。
後編も近日中にアップいたしますので、よろしければあわせてお読みください。
【追記:12月6日 後編をアップいたしました】
1.人との食事が苦手
私は、人との食事が苦手です。
慣れない相手や初対面の方と食事をすると、おなかが痛くなったり食べ物が呑み込めなくなったりしてしまう。
そのようなことは昔からありました。
例えば、学年や学校が変わる4月。
新しいクラスメートと慣れない環境でお弁当を囲んだあの日。
お箸が全く進まず、無理やりご飯を呑み込んでいたことを今でも覚えています。
旅行先や友人の家でもそれは起こりました。気軽に入ることのできるファミリーレストランやカフェでも起こります。
このことは、私の長年の悩みでした。
注文する前は大丈夫なのに、届いた料理を見た瞬間、吐き気がこみ上げる。
口に運ぼうとするたびに息が詰まる。フォークを突き刺すことですら辛い。
それをできるだけ小さく切り分け、少しずつ口に含み、吐き気に耐えながら呑み込む。
たった一切れのケーキでも、私にとっては大きな壁であり、冷や汗が流れるくらいプレッシャーを感じるものでした。
せっかく一緒に食事へ行ったのに、せっかく食事を作ってくれたのに。食べることがつらい。食べることができない。
毎回そのようなことが起きるわけではありませんでした。普通に食事をとれるときもあります。
だからこそ、辛かった。
誰かと食事をとるたびに、いつ起きるかわからないそれに怯えている。
本当は一緒に食事を楽しみたい。辛い思いなんてせず、ただ「おいしいね」と笑いながら一緒にご飯が食べたい。
他の人は誰かとの食事に苦痛なんて感じたりしないのに。
罪悪感と惨めな気持ちでいっぱいでした。
2.私は会食恐怖症
人と食事をすると、食べ物が受け付けなくなってしまう。
そのような症状に名前がついていることを知ったのは、つい最近のことでした。
会食恐怖症
自分がずっと悩み、怯え続けていたものに病名があったことを知り、驚きました。
同時に、どこか胸のつかえがとれたような気がして、少し気が楽になりました。
会食恐怖症について調べていると、自分に当てはまる特徴や症状がいくつもでてきました。
冷や汗が出る、呑み込むことができなくなる、吐き気がするなど。どれも覚えのあるものばかりです。
また、人との食事に悩んでいるのは自分だけではないということが分かりました。会食恐怖症に悩んでいる方たちは、他にもたくさんいらっしゃいます。
辛いのは自分だけではない。自分が悪いわけでもない。
会食恐怖症を克服しようと頑張っている人も沢山いる。
リハビリを続ければ、克服することができるかもしれない。
自分が抱えてきたものの正体が分かった瞬間、涙が出そうでした。
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