わたしが料理をする理由

・食べることが好き
・食べることは生きること
・美味しい笑顔が見たいから

わたしが料理をする理由。

中学生時代バレーボール部に所属していました。
身長がほしくて、初めて買った本が「スポーツと栄養」だった。栄養って面白い！と興味が湧き、高校卒業後は管理栄養士になるために大学へ進学。
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担任の先生からスポーツ栄養士への道のりは長くまずは臨床を学ぶ方がいいと言われ

全く興味がなかった"臨床"なんなら苦手分野

そんな時、臨床の授業の教授に選任された川口先生との出会いがわたしの人生を180度変えた。

川口先生は以前、島根大学病院の管理栄養士をされており、当時NHKで取り上げられた録画をわたしたち生徒に見せてくれた。
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患者さんは咽頭癌のおじいちゃん
お酒が大好きだったみたいだった。でも、
癌でもちろん飲酒なんてもってのほか。
すでに余命が宣告されていたのだろうか？
川口先生はどうにかして最後にお酒を飲ませてあげたいと思ったのだ。
煮出してアルコールを飛ばした大吟醸は、香りが残る。それを咽頭癌のおじいちゃんでも食べられるようにゼリーにしたのだ。
「◯◯さん、お酒のゼリーだよ」

「うめぇなー。ありがとうありがとう」って

おじいちゃんは何度もお礼を言って涙を流していた。

もう何とも言えない気持ちになったのを強く覚えている。

わたしは食べることが好きだったこともあり、病気になると大好きなものも食べられなくなるんだと怖くなった。
だからあのおじいちゃんの気持ちになったら
もう死ぬまで飲めないと思っていたお酒だ。
大吟醸のゼリーはきっと、また生きる原動力になったのではないか。

この日に思った。
「食は生きる原動力だ。わたしも誰かの生きる原動力を食で届けたい。」と
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2015年4月1日　亀田総合病院に就職

やる気に満ち溢れていた。

しかし、現実はそう甘くはなかった。
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つづく