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ドイツの日常

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#人間観察

【ドイツの大学】試験の裏話

この前、大学院にいってる友達があそびにきました。 その時は絶賛試験期間中。 試験結果はインターネット上の自分のページに記載されます。そして後日、希望者だけ答案用紙の確認にいく時間が設けられます。この時間のことをKlausur-Einsichtといいます。 基本的に点数が悪かった人や不合格だった人は全員行きます。 その友達はある試験に不合格だったので、指定の時間に答案用紙を見に行きました。 そしてなんと、合格にひっくり返して帰ってきた。もともと一点足りくて不合格だったらし

こたつはなぜドイツで浸透しないのか

最近は連日最低気温が10℃を下回っているこの街。ネットでこたつの写真をみては悶える生活を送っています。なんといっても足元が寒い。 しかしドイツでこたつをゲットするのは残念ながら不可能です。日本で買って持ってくるにもそもそもボルトが違いすぎる。変圧器も使えません。 今年も日本は改良を加えて新しい機能をそなえたこたつが出ているそうですね。 1人用のこたつが25000円、4人用でも3万円強なんて今すぐにでも欲しい。本当にうらやましいです。 あまりにもこたつに悶える私をみて夫

【ドイツ】人間の出す音

色々な国の友だちを見ていると 常識とは18歳までに身に着けた偏見のコレクションなのだ(アインシュタイン) “Gesunder Menschenverstand: eigentlich nur eine Anhäufung von Vorurteilen, die man bis zum 18. Lebensjahr erworben hat.“ と実感することが多い。 人間が出す音で例をあげてみると、たとえば日本人としての私の感覚だと おならやゲップはまあ聞いてて気

【ドイツ】褒める行為を見直したい

日本の大学に一年間交換留学をした何人かのドイツ人学生が日本で体験したことについて口をそろえて言っていたことがあります。 日本では会う人会う人に開口一番で「日本語が上手いね!すごいー!」と褒められていたと。 彼らはドイツの大学の日本学専攻なので大学で日本語を集中的に学んでいます。そのため読み書きや文法、日常会話を一定のレベルで話します。 そんな彼らが「ドイツから来ました」と言っただけで「え、日本語しゃべれるの?上手だね!」と褒められ「ひらがなも読めるの?」「漢字も書けるの

【ドイツ】清潔と資源の間で

みなさんは何日に一度、パジャマを洗いますか? 私の母は 「寝てる間も人は汗をかいているからパジャマは毎日洗濯機に出しといてよ」「8時間もほとんど動かずに同じ体制でいるんだからふとんも着るものもいつも清潔に」 とよく言っていたので、私は昔からパジャマは季節関係なく毎日着替えるものだと思っていました。 ・・とはいえ一人暮らしをしてからは(特に気候が寒めのドイツでは)もちあわせがそんなにないことや面倒なことから毎日着替えてはいませんでしたが。2~3日に一度だったでしょうか。

【ドイツ】思い込み

こんな場面に遭遇したことがありました。場所はパン屋さん。 ある日のお昼ごろ、あるパン屋さんで買い物をしていたら いきなり大声で怒鳴りこんできた30代前半ぐらいの女性がいました。 身体まで小刻みに震えていてこっちまで怖くなりました。 これだけ感情的になった人はめったに見かけません。 彼女がどれだけ我を失っていたかというと その時、お店の中は客がたくさんいて けっこう混んでいるにもかかわらずおかまいなしで 「さっきの電話対応した奴誰やねん!?」 と店員たちを睨み付け、