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【ドイツ】人間の出す音

色々な国の友だちを見ていると

常識とは18歳までに身に着けた偏見のコレクションなのだ(アインシュタイン)

“Gesunder Menschenverstand: eigentlich nur eine Anhäufung von Vorurteilen, die man bis zum 18. Lebensjahr erworben hat.“

と実感することが多い。

人間が出す音で例をあげてみると、たとえば日本人としての私の感覚だと

おならやゲップはまあ聞いてて気持ちよくはないのでまず人前ではしないが中国や台湾では外や友達の前でゲップをするのはごく普通で、誰も何も思わないみたいだし

実際、昨家に遊びにきた台湾人の友達(女性)は食事中に何度もゲップしていた。


また、口をあけてくちゃくちゃと鳴らしながら食べるのは私は下品だなと感じるけれど、韓国人はとわざと鳴らすことで「おいしい」の表現をしているという。
つまり、なるべく大きく鳴らすのがいいらしい。


そして私がドイツで個人的に感じたことは

ドイツ人は人間の鳴らす音にかなーり敏感だ。

ということです。
人間の身体から出る音以外も、物を操る時もゆっくりそーっとやっているイメージ。
”急ぐ”っていう概念があんまりないからかもしれない。せかせかしない。

モノも丁寧に扱う。

そばやラーメン、飲み物をすする音が苦手な西洋人が多いのはきっと周知かと思いますが、他にも日本人が普通がする行為で西洋人にとってはNGなのが

鼻をすすること。

そのおかげで私は、今では日本にいても鼻をすすることができなくなってしまいました。

友だちのケビンは、すすることで鼻水が体に入るわけだから汚いと思うのは論理的なんや。すするのは音を聴くだけでも気持ち悪い。
と言っていました。

いかにも合理派ドイツ人らしい言い分です。

また他の友だちピエールが言うてたのは、爪を切る音もアカンらしい。

そういえばここにはめったに爪切りという商品が売っておらず、私はしょうがないから日本から持ってきたのですが
なるほど
あのパチンパチンという音が苦手らしい。
(私はむしろ爽快)

ちなみにピエールは噛みちぎって爪を短くしているのでそっちのほうが驚きです。。。
枕もとを観察したら綺麗に円をかいてちぎられた爪の残骸がたくさんあってカルチャーショックというよりこれ、なんか心理的に問題あるやろ?と思いました。(ただの幼い頃からの習慣らしいです)

他にはくしゃみなんかもわりと静かにしたり
かゆくなっても体のどこかをボリボリと掻いたりすることが
極端に少ない。

腕を掻いたら、自分の肌をいじめるなと言われて仰天したこともあります。


しゃべる以外はわりと静かで上品な感じがしますが

こんなけ色々敏感なくせに

なんでやねん!?

と思うことが一つ。


それは

鼻をティッシュでおもっきり

ズビーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!

と噛むこと・・・。


授業中にも電車の中でも

やってるやってる!

ズビーーーーーーーーーーーッ
の人もおるし

ズビッ!ズビッ!
の人もおるし

ズブブブブブ!!
の人もおるしで

様々な効果音を出しながら、色んな噛み方をしている。
彼らの鼻のかみ方に共通していることは

勢いがなにより大事

ということだ。結果、音がすごいことになる。


そばで聞きながら
あんたらそれ、うるさいし、キモイ (;´༎ຶٹ༎ຶ`)

と最初は思っていた私も今は普通にやっています。

スカッとするのでおすすめですよ!

自分の国の常識と幼い頃からの独自の習慣の組み合わせでできている状態って、ホントに一人一人感じ方が違ってあたりまえだなと思います。自分は自分、他人は他人とそっと受け入れることが、人同士の距離を近くすることは間違いありません。

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