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高速道路でふと思ったこと

私は自然が好きだ。

いつもだと高速道路に乗ると(助手席で)私は空を見上げている。退屈な道路をずっと見ているのがつまらないから。満点の星空なんかがあると目をキラキラさせて、首が痛くなるまで眺めてしまう。

この前の週末も私は高速道路に乗っていた。その日は曇りで星一つ見えなかったから、私は仕方なく前方の道路を見ていた。

首都高に乗ると、巨大な道路が幾つも重なってその上を自動車が走る。渋谷に近づくと信じられないくらい街がまぶしくて、白い光に包まれて、巨大なビルが並んでいて。

「ああ、帰ってきちゃったな」っていつもつぶやく。


いつもだったらそれで終わるんだけど、この日は、なぜか人工物に対する憎悪めいた感情が沸き上がってしまった。

この高速道路を建設するために一体どれだけの自然が、人間の暮らしが失われてきたのだろう…から始まり、今自分の視界にあるものすべて、人間が創り出したと思うと、人間の創造力に恐怖すら覚えたり。

自然物=善。人工物=悪。

人工物の恩恵を受けているのだし、こんな二項対立もおかしいけど。盲目に自然崇拝することだけはやめたい。気を付けよう。

人工物に囲まれた中で、客観的に冷静になったとき、人はこんなことを考えてしまうらしい。(飛行機とか、冷静に考えて、人間何百人も載せて空飛んでいるのすごくない…?)

以上、つぶやきでした。

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