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Paris
歴史の授業以外で初めてフランスという国を意識したのは高校生の頃だった。ミッドナイト・イン・パリという映画を観たことと、Phoenixというバンドに出会ったことだった。
ちなみに、大人になって見返した時に「あれ、いい映画だな…」と思ったものの、初めてミッドナイト・イン・パリを観た時は「なんだこの退屈な映画は」と思った(今でこそああいう作品は好きだが17歳には早かった)
この文章は1週間、パリにいるときに思ったことのメモをただ並べただけのものです。起承転結も何もないのでご容赦ください。
パリの地下鉄は最悪で、なぜか乗った後降ろされた(多分何かの不良だった、フランス語のアナウンスなのでわからない)キョロキョロしていたらマダムが英語で、トラブルらしいわよ待ってたら次のが来るわと教えてくれた。
別日には、来た瞬間から車内が真っ暗でそのまま運行していた。それに、電車がまだ止まりきっていないのに扉が開く(ボタンを押して開ける式である)降りる人が普通にいる、すごいな。
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モンマルトルの丘、おすすめしてくれた友人に「上に行くまで絶対に振り返るな!」と言われたのでちゃんと守った。上り切って振り返ってみた、絶景だった……そんなに高くない土地だったけど、パリの市内を見渡すことができたし、教会の中には讃美歌が響いていた。観光地だけど、多分ちゃんと誰かの日常だった。
ルーヴル美術館、時間予約しても並ぶ。雨の中後ろに並んだマダムが話しかけてきた。わたしも予約してるよ、この列はそうだよって話した。こんな雨の中並ぶなんてridiculousだわ!と5回ぐらい言っていた。そうですねって笑ったけど、ハリーポッターしか脳内に広がらなくて余計面白かった。ルーヴル美術館の中までしばらく引きずった。
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どの美術館にも真剣に勉強している老人だけではなく、まだ小さな子どもがいたりする。音声ガイドをサイズの合わない頭に押さえて、めちゃくちゃ真剣に眼差しを向けている。すごいな、その年齢の頃のわたしが見つめていたものってなんだっけ。
ホテルドゥラマリーン、なにこれ!音声ガイドが最新だな、当時を再現した会話と足音まで立体音響的に構築している。展示物もいいし、光もいい。ホールでダンスしたくなるような音楽まで入ってた。自由でとてもいい。ちょっとだけスキップしてみた。いい気分だな
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昼とは全然違う景色のセーヌ川。セーヌ川のクルーズディナーは最高に優雅で、途中まで兄ちゃんがアコギの弾き語りしてたのにラスト30分はクラブと化した。September が流れた時は流石にのってしまって、別でフロリダから来ていた20歳の男の子と踊った。みんなが船内の真ん中に集まって踊る数十分は映画の中にいるみたいだった。久しぶりに自分を俯瞰することを忘れていられた。
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ビストロのディナーの量、すごくない?スープドポワソン、目の前で注がれて、まだそこに残ってるからねと言われたけどもうこれだけで腹10分ぐらいあるよ、でも何回口にしてもいろんな魚介の側面が口の中に広がる、これは贅沢、ありがとうビストロ〜!
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そういえば行きの飛行機で隣になったのはスペインから日本に2週間、ハネムーンに来ていた男女で、日本のどこに行って何が良かったかを教えてくれて、どこに住んでいるのか、なんの仕事をしているのか、彼女たちの式の写真まで見せてくれた。広島にも行って、でも悲しくなるからもう行けないわ、でも行けてよかったと教えてくれた。こんなに心の綺麗な人がいることが嬉しかった。
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20歳ぐらいのときに気づいたことで、ずっと大事にしている指針がある。
ひとりでできることで、ひとりでやらない理由を探しているなら、それは本当にやりたいことじゃない。本当にやりたいことならひとりでもやる。パリ、1人で行ってみた。楽しかった、なんだかんだ日本が最高っていうけどそうでもなくて、逆に安心した。自分の今手元にあるものを裁く余力があって、まだまだ大丈夫だなと思った。
It is much more difficult to judge oneself than to judge others.
*Museum
・Musée du Louvre
・Musée de l'Armée
・Hôtel de la Marine
・Musée du quai Branly
・Musée de l'Orangerie
・Musée d'Orsay
*Something / Outside
・La tour Eiffel
・Basilique du Sacré-Cœur
・Sainte chapelle
・Triumphal arch
・Mont Saint-Michel
・la Seine
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