決断の裏にあったのは、同じ数の後悔だった
スクランブル交差点に横たわるビスケットが、この恋のおわりを知らせていた。
早歩きで通り過ぎようとしていたところ、そんな光景が現れたのでわたしは手に持ったアイスコーヒーを思わずこぼしてしまった。
「いつもなんだって早いんだから」
あまりにも優柔不断だったわたしは、いつだったかそれをやめようと決めた。そんな自分が好きになれなかったからだ。なんでやめられたのだろう。多分、「君は何かが足りてない」なんて彼が言ってしまったから。
「なにかをする」と決めてこなしていくと、それがで