いってらっしゃい、いってきます。突き抜けるほど晴れた日に
いつも通ったコンビニが行きつけじゃなくなる瞬間も、何度も歩いた線路沿いも。日常が、日常じゃなくなる瞬間は突然だ。
バイトに明け暮れた日も、落ち込んで帰った日も、足を運んでしまう場所があった。
わたしの家の玄関を過ぎた先、自分の部屋を過ぎてそこに帰った日は、もう数え切れない。
彼女なしに、この日々を語ることはできない。わたしより、わたしを知ろうとしてくれた。わたしが喜びすぎると現実に引き戻してくれて、冷静でいすぎると感情の渦へと連れ出してくれたひと。
夏の日の