そうだ、免許を取ろう。2章
『はじめての運転』
着いた、着いた。集合駅前に迎えに来てくれたバスが見える。
ビビリな私。合宿来てる学生達なんて関係ないわい、一人で乗り込んでやるなんて豪語していたけれど、実は合宿生達の雰囲気を一番気にしていた。(パリピ大学生だったらどうしよう 勉強に集中できる環境だろうか コロナのこともあるし、ワチャワチャされたら嫌だな)
そんな私にバスドライバーから早速吉報。
「合宿生は今、あなた一人なんよ。」
えーーー。着いて早々予想外の展開。嬉しいけど。人生、予想できることなんて知れているね。私が通う自動車学校はかなり小さめの校舎で、合宿受け入れ人数最大7人と地元の人達で構成されていた。新たな合宿生が6人、2日後にやってくるらしい。それまではひとり謳歌だ。
学校のこと以外にも滞在先の設備、配給弁当のクオリティーなど不安を抱えていたが、滞在先のレオパレスにはトイレットペーパーも食器用洗剤も充分に用意されていた。配給弁当は、地元のお弁当屋さんのもので温かみがあっておいしい。おまけに夜ご飯にはお弁当の他に、好きなおやつやカップ麺を選ばせてくれる。私はこれからなんて甘やかされた食生活を送ることになるんだろう、と新たな不安が芽生えるほど厚い待遇をしてくれた。
学校では初日から座学に加え、車運転もした。まさか初日からハンドルを握るとは予想しておらずビビったが、のろりのろりと教習コースを回った。
今までは乗車中、助手席でボケーとしているだけの私だったが、いざ自分が運転役となるとスピード出すの怖いし、まっすぐ進めない。ハンドルがぐらぐらする。運転を習得するにはここでの練習だけじゃ足りない、シュミレーションが大事だ。
そう思った帰り道、国道を走る車の横を歩きながらブーンブーンとハンドルを回しつつ帰宅。
今日は疲れたなー。でも、今日の復習とシュミレーションしてから寝よう。
快適過多のここでの暮らし。
これから2週間、どんな生活が待っているんだろう。
予想はしない。
私の人生トゥービーコンティニュー
ナナオロウ(2020/7/28 20:00手記)
つづく