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政治色彩論
色と対立
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色は対立を煽るためによく利用される。
有名なのがコカ・コーラとペプシの広告である。画像を見てもらえばわかるように、皆さんはコカ・コーラといえば「赤色」、「赤色」といえばコカ・コーラを連想する人が多いのではないでしょうか。
対して、ペプシは「青色」のラベルで統一されています。
今ではほとんどの飲料水メーカーが赤色と青色をブランドイメージとして敬遠する傾向があるのは、このペプシ=コカ・コーラ戦争があったからといえるでしょう。
いわゆる「NGカラー」というやつです。
飲料水のラベルが赤色ならば、恐らくコカ・コーラだろうと手に取ってしまう消費者もいるでしょうから。
アメリカの政党カラー
さて、このコーラとペプシと類似した対立カラーを前面に出しているアメリカの政治政党がいます。
それは「共和党」と「民主党」です。
2000年に入るまで、アメリカでは共和党が青色であったり、赤色で表現されたりと、実は現在よりも適当な決め方でした。
今、明確にカラーが固定化したのは、2000年の大統領選挙における新聞メディアがカラー版の選挙区割りを掲載したことがきっかけであるといわれています。加えて、2000年大統領選挙では票の読み取り問題によって、マスコミが一貫した色を使用し、有権者にも定着したといわれています。
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いずれにせよ、現在のアメリカでは共和党の大勝利を「赤い波 RED WAVE」なんて表現したりもするほど固定化することとなりました。
トランプ大統領は「MAGA HAT」という赤色の帽子を選挙キャンペーンで利用しましたが、これは支持者や候補者、政党との間に統一感や連帯感を持たせるのに効果的であったといえるでしょう。
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「色」というのは、それだけでシンボルになりますし、「赤色」を見たら「共和党だ」、「トランプだ」と連想することもあるかもしれません。
印象に残るというのは、それだけ選挙キャンペーンでは重要なことなのです。
日本の政党カラー
ところで、日本の政党カラーはなんでしょうか。
特に自由民主党のカラーは「赤色」だと思われがちですが、赤色で保守政党を連想するのはアメリカだけといえるでしょう。
なんと自民党のイメージカラーはありません。以下の画像は自民党のロゴですが、こちらは「緑色」が使用されています。
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パンフレットはなんと赤色です。
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安倍元首相の時も、赤色っぽさがありますね。
立憲民主党がイメージカラーを「青色」にしたのは、少しアメリカを意識し始めたのかもしれません。
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立憲民主党はイメージカラーを統一しようとしているのか、近年は青色が目立つようになりました。
先の統一地方選挙でも、立憲民主党はブルーカラー一色であったように思われます。
立憲民主党はそれまでカラーに統一感がなかったのですが、これを先んじて行ったのは私の知る限りでは「希望の党」でした。
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悪口として「緑のタヌキ」と呼ばれるほどに緑色が定着した小池百合子都知事と希望の党ですが、緑色と言えば「希望の党」と言わしめるぐらいには認知度が高かったように思われます。
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現に、希望の党の選挙ではどのような形でも「緑」は必須といえるでしょう。たすきは緑、ジャケットは緑、ネクタイも緑、画像では河村たかし氏は少し外してしまっていますが(実は街頭演説などでは緑のタオルを巻いている河村氏もいます)、希望の党の力の入れ具合がよくわかります。
現在、希望の党は解党されましたが、「都民ファーストの会」という形で東京の地域政党という形で残っています。
また、もし、地域政党ではカラーリングが統一されているというのがありましたら、皆さんのコメントでお聞きしたいなと思っております。