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【Noita】杖の多機能化とインベントリの圧縮について

 Noitaはカードゲーム。
 デッキを構築するためのカード、すなわち呪文はいくらでも持っておきたいものですが、インベントリはそう広くはありません。
 特にダンジョン攻略レベルでは杖も長くはなく、倉庫化に使える呪文も手に入らず取捨選択には苦労します。
 この記事ではそんなインベントリ制限を緩和する術を解説していきます。

 この記事は中・上級者向けです。
 ※ネタバレには配慮していません。


杖の多機能化

 プレイヤーが持てる杖はたったの四本。それに比べて杖に持たせたい役割は数多くあります。
 攻撃・掘削・移動・回復は基本的な役割ですが、他にもお見通しやシールドの輪、血のミストでの血濡れに、ホーミング岩等のサブの攻撃杖。杖枠はどれだけあっても足りません。

 そこで杖の多機能化を行えばそれだけ使用する杖を減らせます。
 どこ杖が無い場合はより多くの杖を持ち帰る事が出来ますし、どこ杖がある場合でも咄嗟に使用出来る機能が多いのは大きなメリットです。

 解決策としては概ね2パターン。一発に複数の用途を持たせるか、杖の詠唱ブロックを2つに分けることで手動リチャージを用いて複数の用途を持たせるかになります。

一発に複数の機能を持たせる

攻撃と掘削の両立

 まずは基本から。
 典型的なトリガー構成ですが、トリガー先の掘削ボルトで攻撃と掘削を兼ねています。
 死体の解体で血も得られる一石三鳥構成。ただし物質を破壊してしまうので、ワームの繭を割るには向いていません。
 発掘ボルトで掘削出来る層ならこれ一本で十分事足りるでしょう。テレポやお見通しがあればまた別ですが。


攻撃と掘削に加え、詠唱遅延削減による速射化、壁越し攻撃も可能

 トリガー先でなくとも掘削機能は付けられます。
 光線ドリルを手元で詠唱することで、詠唱遅延を削減しつつ掘削用途にも使用可能。これで攻撃と掘削を両立。タイマー付き光線ドリルでも可。
 擬似的に壁越し攻撃も可能になるので単純ながら強力です。特に詠唱遅延削減や掘削が必要ない場面でも有用な場面は多いでしょう。


攻撃と掘削と索敵を完備

 こちらは有名過ぎる構成のピンポンルミナス。これも攻撃と掘削、疑似的な壁越し攻撃にライトによる索敵を兼ねています。


空腹ゴースト起動を兼ねた杖

 集中ライトバウンドが発生させる集中ライトは空腹ゴーストの餌になるので、壁に向けて撃つだけで空腹バフを得られます。
 集中ライト自体に自傷はなく、爆発による軽微なダメージと炎上に気をつければ十分運用ラインに入ると思います。とはいえ素早く火消しが出来る上級者向けですが。


ワーム杖の一例

 私がロングランでよく作るタイプの移動・掘削・回復を兼ねた杖。
 パラレル行かなくても気力以外はそこそこの割合で揃います。


 挙げた例はほんの一部です。
 ダメプラが余った時に掘削杖に入れておけば解体を兼ねる事が出来ますし、ロングランでギリシャ文字が手に入った時はとりあえずブラホとお見通しを一本にまとめたり。工夫次第で他にもいろんな杖が作れるでしょう。

キーコン式手動リチャージを用いた多機能化

空腹ゴースト起動を兼ねた攻撃杖

 手動リチャージを前提にすれば杖編集の幅はグッと広がります。
 これは手動リチャを前提とした空腹ゴースト用攻撃杖。
 魔法防御を同時詠唱するとメインの弾が弾かれてまっすぐ飛ばない場合があるので分けてあります。マナ消費も軽くなるので嬉しい。
 ただし思考リソースを喰われるので好みが分かれるところ……。


攻撃杖の裏に仕込まれたお見通し

 攻撃杖やテレポ杖の裏にお見通しや掘削呪文を仕込んだりも出来ます。
 ただし掘削呪文を入れる際は詠唱遅延に気を付けないと自傷の危険アリ。テレポ杖で魔法のミサイルを入れたり、攻撃杖の裏に爆弾やTNTを入れる際は注意。
 ただし、お見通しは放射物なのでメインと同時詠唱されてしまうと調整版が悪さをする場合があります。手元のお見通しに火の玉オービットが載ってしまったり。

 その他、裏に戻るを仕込んで聖なる山に杖運搬等も出来ます。


移動と回復を兼ねた杖

 手動リチャでは普通のテレポ。普通に2射目まで撃てば回復が行える杖。
 必要な時だけ回復が出来ます。

必要な時だけ遠距離テレポが出来る杖。

 2つ目は遠距離テレポ版。
 遠距離テレポが苦手な方はこちらの方が良いかも?

インベントリの圧縮

 揃う可能性のあるパーツはいくらでも持っておきたいものですが、インベントリが一杯なんてことは日常茶飯事です。
 そんなことがないようにインベントリは少しでも空けておきましょう。この杖は使用中だから不要な呪文は入れられない、なんてことはありません。枠が余っていれば突っ込める呪文はたくさんあります。ただし安全性は考えて……。

機能を阻害せずに収納する

マルチキャスト倉庫にされたテレポ杖の例

 非スキャターのマルチキャストであればマナ消費が増えるだけで害はありません。編隊型でも放射物が一発なら編隊効果は無視されるので問題なし。
 そのほか、ダメプラや拡散減少等の効果を阻害しない調整盤なら同様に詰め込んでOK。


タイマー先を倉庫にされた掘削杖の例

 大抵の調整盤は放射物がなければ効果を発揮しません。ただしマナ消費は増えますが……。
 トリガー先に入れる以外にも、倉庫杖を調整盤だけにすれば不意に危険な呪文が発射される心配もありません。新しい杖を拾う際にこの杖と交換すれば敵に拾われても安全。

 ただし、酸の痕跡・酸のボール・スライムボール等は杖に入れるだけで杖から引火性ガスを放出します。電撃系は言わずもがな漏電が発生するのでこれも危険。

 例には出しましたが、危険な呪文はそもそも杖に入れない方が良いです。
 自分は常に敵です。工夫すれば安全な呪文は、常に問題なく工夫が出来るとは限りません。

 また、トリガー先へ入れる場合はマナの問題も考えましょう。
 トリガー先に入れて安全性を上げたはずが、連射してうっかりマナが足りなくなり手元から出てしまうというミスは熟練者でもやりがち。

キー設定式手動リチャージを用いた倉庫化

 手動リチャを前提にすれば大抵の杖は倉庫に出来ます。
 ただしうっかり普通に撃ってしまった時の為に、安全な呪文だけを入れておくのをオススメします。
 もしくは放射物を2射目3射目に置いてすぐに危険な呪文は発射されないようにも出来ます。これはイライラ弾で手動リチャが難しくなる場合の対策にもなるので倉庫化関係無くオススメ。


テレポの裏を倉庫にした例

 テレポ杖にスキャターが入っていても、詠唱しなければ問題無し。とりあえず裏に突っ込んでおきましょう。こうすればマナも余計に消費しません。

マナ不足を用いた倉庫化

TNTとブラックホールの消費マナの差を利用した例

 TNTのマナ消費は50、ブラックホールのマナ消費は180。
 最大マナが180未満の杖を使用すればブラックホールを撃つ心配無しにTNTを使用出来ます。

その他

カンテレ・フルートは優秀な倉庫杖

 カンテレ・フルートの最大マナはとても低く一見使用が困難なように思えますが、マナ追加を利用すれば非常に低い最大マナと高いマナチャージを持った高性能な杖としての運用が可能です。

カンテレの性能

 以下の構成では毎フレーム3本の光線ドリルを撃つ杖として使用しながら、倉庫としてもカンテレを使用しています。
 この構成はマナ追加の-30分を光線ドリル3本で使用しており、詠唱数も余っていないので他の呪文が使用される事はありません。

倉庫杖と掘削杖を兼ねたカンテレの例

 そのほか、カンテレ/フルートはマナ追加無しでも発掘ボルト・発掘ブラストを使えば高性能の掘削杖として運用が可能です。
 下方/上方飛翔や着色呪文等で詠唱遅延を減らせば毎フレーム速射も可能。

 また、カンテレ/フルート運用の際は実際に使用する部分を後ろに置くか、詠唱数を余らせるようにして下さい。
 マナ不足で撃つことが出来ない場合、リチャージ処理が挟まってしまい、どれだけ詠唱遅延・リチャージを減らしていたとしても2F速射杖になってしまいます。

音符の特殊な並べ方

 音符の並べ方を工夫し、2本の杖でポータルとワームを両方呼べるパターン。
 どこ杖を持ってないノーマル向け技術。

  • foa式 : ①E,A,E,D# ②G,D,A,D#

  • genf式 : ①D#,E,G,D ②E,A

  • 蛸瀬式 : D,E,A,E(事前演奏) → ①D♯ ②E,G,A

  • Swee式 : ①E,G,D,E,A,A ②D#

キー設定式手動リチャージについて

 キー設定式手動リチャージとはなんぞや?という方に。

 ただし紹介しておいてなんですが、バランスブレイカーなので本来の難易度が好きな方にはオススメしません。
 考案者が使用していないぐらいには強力な技術ですし、海外ではグリッチ(バグ技)扱いされています。注意。

筆者のキー設定

 "杖を使う"、"次のアイテム"、"前のアイテム"の3つを同じキーに割り当てる。
 こうすることで一つのキーで発射とリチャージを行えるようになります。
 この場合押しっぱなしで連射してくれたりはしないので連打する必要がありますが、マウスホイールに設定すれば少ない負担で連射が可能。
 サイドボタンやキーボードは連打が大変なのでオススメしません。

 ちなみに、炎石・雷石の免疫効果が暫く持続することを利用する免疫手動リチャという技もあります。
 4番スロットに攻撃杖、5番スロットに炎石・雷石を置いて手動リチャージすることで撃っている間免疫効果を得る事が可能。
 スタイルを変える必要があるので実用している人は少ないものの、有用な技術なので紹介しておきます。

 また、手動リチャージでは後ろに入れた呪文は読まれないままになりますが、受け身(パッシブ)系呪文は読まれなくとも効果を発揮します。
 マナを踏み倒す事が出来るのでとりあえず入れておいて損はありません。

より多くの構成・呪文への理解を深めるには

 多機能化も圧縮も、構成や呪文そのものへの理解が足りていなければ上手く使えなかったり、思わぬ危険を招く事があります。
 それを防ぐには結局解説動画やWikiを見たり、上手い人の動画や配信で知識を取り入れたり、プレイ経験を積むしかありません。

 日本の動画であればニコニコ動画でNoita学会タグを漁るのが一番早いですし、英語で構わない方はYoutubeにFuryForged氏やDunkOrSlam氏辺りの動画があります。配信ならTwitchに行けば上手い人が頻繁にプレイしています。
 他にもWikiからリンクされているDiscordのNoitaサーバーにもたくさんの情報があります。

 Wikiは基本的に英語Wikiを利用するのがオススメ。現状、日本語Wikiは長らく放置されていたため改修中で、少なからず最新の情報に更新されているものの手が足りていない状態です。編集者募集中!
 Wikiは10ヶ月程前にFandomからwiki.ggに移行しているのでそちらを利用して下さい。開発者もこちらの利用を推奨しています。
 編集者もこちらに移ってから精力的に活動を行っており、旧wikiよりも内容が大幅に充実しています。