【Noita】テレポ杖の速度を上げる方法(弾速・寿命・発射位置・発射レート)について
Noitaに於いて最高の移動手段の一つ、それがテレポートボルトです。
テレポートボルトはそのまま使ってもとても便利なのですが、構成次第では移動速度を更に上げたり、回復や掘削を複合させたり、多形への対策を組み込んだりと様々な工夫をすることが出来ます。
この記事ではそんなテレポ杖の工夫の中でも、主に移動速度と回復に焦点を当てて解説していきます。
主にロングラン・長めのスピードラン向けの記事になります。
この記事は中・上級者向けです。
※ネタバレには配慮していません。
ちなみにテレポ杖の他の部分については今のところ別記事はありません。気分が載ったら多分そのうち書きます。未定!
あと今回ちょっと途中で疲れたので手抜きです。画像も少ないし解説不足ですがそのうちやる気が出たら書き直すかもしれません。
要点だけ簡潔に解説
忙しい人かつ元々詳しい人向けの解説。
放射物の速度には限界があるため、テレポートボルトそのものを移動させる場合はテレポ速度に限界がある。
放射物は杖の先端から発射され、杖はプレイヤーからある程度離れている。つまり最初からある程度離れた場所で放射物が発生する。
放射物速度に関係なく発射ごとに杖の長さ分の距離を稼げるため、寿命の短いテレポートボルトを速射するとテレポ速度が上がる。
基本的にテレポ移動を早くしたい場合はこの3つで終わりです。お疲れ様でした。
呪文の説明
小型テレポートボルト
この記事ではショートテレポと呼称します。(大体そう呼ばれている)
マナ: 20
寿命: 8
弾速: 1350 (ただしゲーム側の上限は1000)
テレポートボルト
この記事ではロングテレポと呼称します。(大体そう呼ばれている)
マナ: 40
寿命: 40±7 (33~47)
弾速: 800±50 (750~850)
あらゆる点でショートに劣っている。先に実装されたとはいえどうしてこうなった……。
利点としては空中浮遊エネルギーを回復しやすいことぐらいだが、今回は全く関係ない。
ちなみに今回はあまり出番が無いです。ショート引いてください。
各要素の解説
弾速
まず弾速について。
テレポートボルトは消滅地点に詠唱者をテレポートさせる呪文です。
であるならば、弾速を上げれば消滅までにテレポートボルトの移動距離を稼げ、より遠くへ移動出来るということになります。
しかし、これは半分正解ですが、実際にはあまり有用ではありません。
Noitaの放射物には速度上限があり、これは基本的に1000と決まっています。例外もありますが、今回の解説には関係無いため割愛。
ショートテレポはデフォルト速度が1350、ロングテレポは750~850です。
ショートテレポはデフォルトで既に上限を上回っているため、どれだけ初速を上げたとしても効果がありません。しかしロングテレポの場合は1000に届いていないため効果があります。ただしロングテレポは素でも読み込み範囲外まで飛んでいくのでそこは注意。
逆に、放射物減速パークや何らかの減速系呪文を付与すると、テレポート速度が落ちるということなので構築の際は注意しましょう。特に常時詠唱など。また、杖固有の速度補正も忘れずに。
ちなみに弾速は1秒間(60F)で移動するピクセル数を表しています。
速度上限の放射物が1Fあたりに移動する距離は1000px/60F=16.67pxと計算することが出来ます。
ただし、テレポート発動時にプレイヤーが移動する座標は整数のようです。小数点以下切り捨て。
では次に空気摩擦について。
Noitaの放射物には空気摩擦が設定されており、この値によって空気中で加減速します。
ブラックホールや集中ライトが加速するのはこれが負の値に設定されているためです。負の空気抵抗を持っていると言われる所以。
テレポートボルトは正の値に設定されているため、空気中で減速します。
ショートテレポも途中で減速しており、実際のテレポート距離は120pxと、16.67px×8F=133.33pxには届いていません。
これは加速ショットに加えてライトショットなどを載せて、負の空気摩擦と速度上限に達した初速を与えることで解決出来ます。これで実際に移動すれば先程計算した133pxに届き、ショートテレポのテレポート距離を伸ばすことが出来ました。
さてこれで弾速については終わりです。
ロングテレポの場合、速度を上げることでテレポート距離が伸びる。
ショートテレポの場合、負の空気抵抗とそれを補う速度を与えることでテレポート距離が伸びる。
弾速を弄る方向では上の2つでテレポート距離を伸ばせる事が分かりました。
しかし同時に、この方法では限界があることも分かりました。次の項目ではその限界を別の方向から突破する方法について解説します。
寿命と発射位置(杖の長さ)
2つ目は寿命と発射位置について。
弾速の項で述べた通り速度には限界があるため、どれだけ加速したとしてもテレポート速度を上げる事はできません。
しかし、放射物は杖の先端から発射されます。つまり0Fでプレイヤーからの距離を稼ぐ事が出来ます。
以下の表はショートテレポを寿命と杖を変えて発射した際の移動距離のメモです。
ショートテレポは寿命8F、ノッラでは3F、寿命減少では1Fになります。
ご覧の通り、個々の杖で移動距離に差があることが分かります。杖が長く、寿命が短いほど顕著ですね。
1Fあたりの移動距離は最も長い杖でもそのまま撃った場合では142/8=17.75pxですが、寿命減少付きでは1Fで38px移動しており、2倍以上の距離を移動していることが分かります。ノッラでも23.33pxと、通常より遠くまで移動出来ています。
これは杖の長さの差によるもので、発射する度に杖の長さの分だけテレポ距離を稼げるためです。
杖の長さは発射時に適用されるため、限定的に放射物の速度制限を突破する事が出来ました。
これで寿命と発射位置(杖の長さ)については終わり。
放射物の発射位置は杖の長さに依存する。
寿命を短くする程、発射位置の影響を大きく受ける。
この項目では以上の2つの事が分かり、長い杖で寿命を短くしたテレポートボルトを速射すれば速く移動出来る事が理解出来ました。
このNoteの重要点はこれで終わりです。お疲れ様でした。
残りは実用上でなんやかやする時の解説とかです。
おまけ。
以下の表は1万pxを移動するために必要な時間。
1万px移動するには赤杖でショートテレポを速射した場合は11.11秒掛かりますが、最も長い杖で寿命減少テレポを速射すれば4.39秒を切ります。
とはいえそれは計算上の話で、実際には地形生成・読み込みやその他の影響でもう少し遅くなります。
しかしそれでも倍近い移動速度であることは確かであり、杖の長さで比較しても、短い杖から最も長い杖の比較では最大58%程度の速度上昇が見込めます。
ちなみに計測タイムが全部埋まっていないのは面倒だから。計測も別に動画撮ったりはしていないアナログ計測なのでズレがあります。私のPCもさほど良いものではないので、もっと良いPCの人ならこの表よりも速くなるでしょう。
発射レート
寿命と発射位置(杖の長さ)ではノッラ/寿命減少テレポを速射したいという事が分かりました。
そのためにはどれだけ発射レートを上げれば良いのかというのをこの項目で解説します。
まず寿命減少。
寿命減少テレポで最も速くなる発射レートは1F。
それ以降は落とせば落とした分だけ線形にテレポ速度は落ちていきます。放射物の寿命が1Fですから当然ですね。2Fになった時点で通常のショート速射よりも遅くなってしまいます。
一方ノッラ。
最も速くなるのが1Fなのは同じですが、3Fでも同じ速度になります。
これはノッラ適用時の寿命が3Fであるためですね。逆に2F速射では3Fよりも遅くなってしまいます。うまく調整出来るなら3Fにした方が良いでしょう。
最後にショートをそのまま。
3Fだけ少し遅いですが、1F,2F,4Fは同じ速度になりました。3Fも測定ミスかもしれません。
これならとりあえず何も考えず雑に速射にしていれば良いという感じですね。
最後とは言いましたがもう一つあります。遠距離詠唱です。
遠距離も放射物である以上は速度制限の影響を受けるためできる限り使用したくはないのですが、便利なのでやはり使いたいです。
遠距離詠唱の寿命は4F。これもノッラや寿命減少を入れればその分速くなりますが、抜けられる壁の厚さも薄くなるので今回はそのまま。というか全パターン計測とかやりたくない。
寿命減少の場合は1Fと5Fがほぼ同じで、2F,3Fが次いで早くなりました。
4F+1Fなので分かりやすいですね。とても素直です。
でもショートが10秒台なので別に入れなくてもいいかもしれません。1回の移動距離的には入れた方が扱いやすいでしょうが。
ノッラの場合、1~3Fが同じになりました。
4F+3Fですが、高速テレポ化は5F以下なので7Fに調整しても速くはならないようです。
とりあえず3F以下にしておけば良いのでこれも覚えやすいといえば覚えやすいですね。
そしてショートの場合、1~4Fが大体同じになりました。1,2がむしろ長くなってますが多分計測ミスです。
遠距離無しと同じで4F以下にしておけば良いので覚えやすいですね。
というわけで発射レートについてでした。
マナあるなら雑に1Fしててください。終わり。
寿命減少 - 1F
遠距離寿命減少 - 1F,5F
ノッラ - 1F,3F
遠距離ノッラ - 1~3F
ショート - 1~4F
遠距離ショート - 1~4F
実戦での構成
では効率のいい発射レートが分かったところで、マナと相談しましょう。
ショートテレポはマナ20、ロングはマナ40。
寿命減少はマナ10、ノッラはマナ1、遠距離はマナ0です。
何Fで速射するかに依って必要なマナは変わります。
1Fなら×60、2Fなら×30、3Fなら×20、4Fなら×15、5Fなら×12。
実際にはルミナス・チェーンソーやマルチキャストの分もあるためもっと増えるでしょう。
軽く表にしてみました。
ティアー5以上のマナチャ型ならショートテレポ速射が出来そうですね。
標準型でもティアー6で2Fなら賄えそうです。
高ティアーのマナチャ型杖は、発射レートを落とせばそれだけマナ追加があるのと同じです。
低ティアーであってもうまく調整出来れば必要なマナを捻出出来るでしょう。実際にそれをやるには複数枚のチェーンソーが欲しくなりますが……。
アルファ/ガンマ用の40を賄えれば、回復併用も出来ます。足りて無くてもとりあえず速射の一部にしておけば立ち止まって回復が出来ます。
カンテレ・フルート・迅速の杖
カンテレ・フルート・迅速の杖は詠唱遅延・リチャージ時間共に優秀な杖です。
カンテレは手に入りやすい場所にあり、マナ追加さえあればショートテレポは簡単に速射出来ます。
ノッラ/寿命減少の詠唱遅延削減効果を使えば、カンテレに呪文3つ入れるだけでそのまま速射が完成します。お手軽でオススメ。
迅速の杖も600あるため、ショート・ノッラ速射なら十分いけます。
迅速の杖は速度面でとても優秀なため、これだけで回復複合の杖が出来ます。
流石にずっと治癒ボルも撃ち続ける事は出来ませんが、体力が減ったら押しっぱなしにするのをやめてマナを回復させればすぐに回復に移行できます。
マナ追加を使う場合、ギリシャ文字の詠唱遅延に気をつけましょう。
ルミナスやチェーンソーがあるなら問題ありませんが、ギリシャ文字は詠唱遅延+0.25がついているので速射出来なくなります。テレポに付ける分にはOK
発射レートの調整
詠唱遅延が0やマイナスの杖ならテレポをそのまま撃てる。
チェーンソーやルミナス単品で撃つ事で1F消費する。
使い切った呪文を最後に置いてドローを余らせなければ1F消費出来る。(リチャージ時間による)
速度限界の突破とか
稲妻ボルト
割愛した速度限界を突破出来る呪文の片割れがこいつ。
稲妻ボルトは雷の速度を再現するために、速度を突破出来るようになっています。
稲妻ボルトを加速した上でデストリガー化し、鹿スワッパーを仕込めばものすごい速度で移動出来ます。
でも不安定になるし短距離の移動が不便になるので不採用。
渡航杖の原理その1。
触手
割愛した速度限界を突破出来る呪文のもう片割れがこいつ。
物理を伴うタイプっぽいので、通常の放射物とは違う扱いになってるらしい。よく知らない。
稲妻ボルトと同様に加速して鹿スワッパーを仕込めば超遠距離に移動出来ますが、連射出来ないし短距離の移動が不便になるので不採用。
渡航杖の原理その2。
フェージング
テレポートするので放射物の速度なんて関係タイプがこいつ。
フェージングまでに時間が掛かるしやはり短距離の移動が不便になったりするので不採用。
渡航杖の原理その3。
テレポ詠唱・エリアテレポ
フェージングと同じくテレポートするので放射物の速度なんて関係ないタイプ。
なんかうまいこと敵を配置出来る構成が出来れば速くなるかもしれないけど思いつかなかった。
真空フィールド
真空フィールド型の移動杖も作れます。
壁の中を進めるので便利なんですが、そこまで早くないのと作り方を知らない。
反動
古式ゆかしい移動方法の一つ。
めちゃくちゃ速いが、進行方向が見づらいし壁に引っかかるし、上下方向に弱いとか移動方向指定が難しいとか色々使いづらいので不採用。
テレポと同じく1万px辺りの移動時間。マジでめちゃくちゃ早い。
早すぎて生成が追いつかなくなる可能性があります。この速度を制御出来て進行方向見えなくても問題ない方はどうぞ。
フックボルト
遅い。そして上下方向に弱い。不採用。
でもまあ実は使える場面もある子なので気が向いたら紹介するかも。
おまけ
途中で出した表とかはここにあります。
自分が研究したりなんかした奴とかのシート。
きっちり調べたやつもあればとりあえず試してみてる物もあるので全部鵜呑みにはしないで下さい。