タグラグビー
冬におすすめな体育
タグラグビー、やったことない先生も多いのではないでしょうか。そもそもラグビーのルールを知らないとか…。
私もそのうちの1人です。
2019日本ワールドカップを見るまで、ラグビーの試合を真剣に見たことはありませんでした。
そんな私でも、タグラグビーの指導はできました!
とても簡単で運動量を確保できるのでおすすめです。
0.タグを取る練習をしよう!
タグラグビーで最も重要なのは、タグです。
タグを取るときは必ず「タグ!」と大きい声で言います。これは試合中にとても重要なので、まずはこの練習が必須です。2人組でタグを取る練習をしましょう。
また、タグをとったら必ずその場で相手に返します。これも試合中にとても重要な要素になります。「タグ!」のあとは、「はいどうぞ」までがセットです。
2人組でタグを取る練習をしたら、握手してタグ取りをしましょう
タグを取る練習、タグを返す練習になります。
さて、この練習さえできればいよいよ試合です。
早いって??
いいんです。どんどん試合しましょう。試合は運動量の確保、チーム戦術等たくさんつまっています。戦術を高レベルにするにはルールも高度にしていかねばなりません。いきなり高度なルールにはできませんから、少しずつルールを増やしていきます。
そのためにも早めから試合をする方が習熟します。
1.ルールはシンプルに
ラグビーにはたくさんのルールがありますが、いきなり指導するのは難しいです。そのため、簡素化したルールで始めましょう。
大切なのは、子どもたちに「ラグビーって簡単やな」と思わせることです。
したがって、最初のルールは以下の通りです。
①タグをとられたら後ろにパス
②パスした後にタグを付け直す
③パスカット禁止
④トライで1点
2.チームは3〜4人
チーム人数はできるだけ減らしましょう。運動量とボールが回る機会を増やすためです。
3.コートはできるだけ広く
3〜4人チームで組むと30人学級で8チームほどできます。4コート必要ですね。
4コートは運動場をMAXに使いましょう。フィールドを広げることで運動量を確保します。
もうたったこれだけです。これで十分試合が成り立ちます。
ラグビーは前方へのパスが禁止されている球技です。珍しいタイプですが、これが一番のラグビーらしさです。この前方パスをさせないために、必ず「取られたら後ろを向いてパス」が必要になるわけです。ラグビーのパスは非常に高度ですので、ラグビーという競技への習熟が必要です。応用ルール的に考えていただくと良いと思います。
4.追加ルール
あとは慣れてきたタイミングを見計らってじわじわとルールを増やしましょう。
①走りすぎ禁止
タグを取られているのに5歩以上進んだら相手ボール。これは確実にタグで止まるように指導するために必要ですので、かなり初期段階で設定した方が良いです。タグで確実に止まるためにも「タグ!」という大きな声は必須です。
②待ち伏せ禁止
パスカットなしなので、相手チームはパス待ちの相手を待ち伏せするようになります。ラグビーのルールにはオフサイドというものがあって、相手ボールより後ろには行ってはいけないというルールです。いきなり厳格なオフサイドは難しいので、「待ち伏せ禁止」からルールに慣れさせます。また、待ち伏せ禁止にすることで、落ち着いて後ろに向かってパスできるようにもなります。
③5回で交代
タグを5回連続で取ったら攻守交代ルールです。続けていくとわかりますが、パスカットなしのためどれだけ止めても終わりがありません。そこで、タグラグビーでは攻撃回数が制限されています。5回で攻守交代ルールを入れることで、守りが攻めにつながります。
④ノックオン
前にボールを落としたら反則。相手ボールです。このルールができるまでは落としたら相手が拾っても構わないとします。
⑤オフサイド
タグをとったところより前方でプレイしてはいけないルールです。厳格には、タグをとった時点でそこよりも前方にいたプレーヤーは一旦オフサイドラインより手前に戻らねばなりません。
終わりに
以上が、追加ルールです。
(タグラグビーオフィシャルウェブサイトにも詳しく載っていますので参考にしてください)
足の遅い子でもトライができたり、慌ててしまう子も落ち着いてパスできたり、苦手な子にも優しいのがタグラグビーです。
ぜひ、簡単なルールからやってみてください。
タグラグビーについてはラグビーフットボール協会が監修したオフィシャルブックがありますのでそちらもぜひご参照ください。