ななにん

小学校の先生です。 修行記録を残していきます。 「行動すれば成功か大成功」 この言葉を信じて。

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マガジン

  • 紡ぐ学級通信

    • 54本

    教育サークル「まほろば」のメンバーが学級通信について書く記事をまとめています。 6人のメンバーで合計7000枚以上の学級通信を書いてきました。 学級通信の書き方、魅力などを発信していきます。 まほろばX https://twitter.com/mahorobaedu

  • 心を燃やす学級通信

  • ヒートアップ授業技術

    授業と学級経営は両輪。楽しい授業、わかる授業、できる授業をすることで学級はより盛り上がっていきます。そのために教師にとって大切なポイントを書き記していきます。明日からクラスで使える授業技術をあなたに。

  • 教育奮戦記

    日常的に感じる一コマをつらつらと書き連ねるエッセイです。 長くも短くもあります。

  • 全力学級経営

最近の記事

  • 固定された記事

今頑張ってる先生へ

「先生、保健室にいってもいいですか?」 申し訳なさそうに、漏れるような声で伝える声。 梅雨に入った頃からこうした声が激増した。 彼らに悪気はない。自分の授業がしょぼいのだ。 1年目の時は、はっきりそう感じていた。 隣のクラスより授業が拙いのが自分でもよくわかった。かわるがわる保健室に行く児童の背中に自分の無力さを呪った。 テストの点数が低かったら、自分の指導が至らない。つよくそう感じた。 2年目になって、1年目と同じ3年生をもった。自信はあった。1年間でかなり鍛えられている

    • 学級通信を書くデメリット

      学級通信を書くのに躊躇いがある人もいることだと思います。 それらの理由には、学校の方針だったり、学年の足並みだったり、「教員側の都合」がよく挙げられます。 さまざまな教育実践の裏には、「教員側の都合」が加味されますから、この視点から見るデメリットは他の教育実践と大差ないとしましょう。 この辺りの教員側のデメリットや通信を出す意義については、以下の記事に詳しいです。ぜひご覧ください。 では、他の面でのデメリットは? つまり、子どもたちや保護者の立場からのデメリットはないので

      • 名前が載った時のテンションが学級のバロメーター

        教育サークルまほろばでは、noteにて「紡ぐ学級通信」マガジンを発行しています。 ついに、本記事で50本目となりました。 マガジンには学級通信に関する記事が49本あります。 ぜひご覧ください。 学級通信を渡す時に、子どもたちの反応を見る。 様子はさまざまです。 写真を食い入るように見ている子。 タイトルを読んでいる子。 号数に「もうこんなにでたんかぁ」と感嘆する子。 中でも一番多いのが「自分の名前を必死に探す子」です。 過去の「紡ぐ学級通信マガジン」に通信に名前が載る喜び

        • 授業がうまくいかない理由は〇〇○だ

          1年生担任として日々奮闘している。 基礎基盤というものがないのが1年生。 そのため、1年生は全て0から始めねばならない。 今までの授業がいかに基礎基盤に支えられていたのかということを実感する。 幸い、勤務校にはプロフェッショナルの先輩がゴロゴロいる。 授業に入り込みしていただいて、自分の授業を分析してもらった。 するとこのようなことを教えていただいた。 授業がうまくいかない理由は大きく分けて2つ。 ①子どもたちがわかっていないのに授業のテンポが早い ②子どもたちがわかっ

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        • 心を燃やす学級通信
          12本
        • 紡ぐ学級通信
          54本
        • ヒートアップ授業技術
          4本
        • 教育奮戦記
          2本
        • 全力学級経営
          9本

        記事

          教育奮戦記#2 可能性に蓋してる自分

          スタプロの本が出版された。 山崎先生から声をかけていただき、編著者として担当した本だ。 山崎先生は本当にすごい。 本の企画力、プロデュース力、チームビルディング、そのどれもが分厚すぎる。 編著者としての打診があったときに、きっと学びはたくさんあるだろうと思ってはいたが、その予想をはるかに超える学びの連続だった。 実際のところ、編著者という肩書きはかなりの重荷だった。教師歴6年の若造がすでに単著を出版してるような中堅、ベテランの先生方を相手にどうしたらいいのか分からなかったか

          教育奮戦記#2 可能性に蓋してる自分

          学級通信書くだけが学級通信じゃない

          このマガジンを書いている「まほろば」は全員の学級通信の累計が7000号を超えます。(まもなく8000号になります) 私も昨年度310号の通信を発行しました。 しかし、です。 「学級通信を発行すること」に意味があるのでしょうか。 自分がたくさん書いてきたからこそこれは断言したい。 「発行すること」自体に意味はありません。 目的はそこではないのです。 重要なのは「数」ではなく「質」。 子どもや保護者の心に響くかどうかです。 私の通信だって、それが結果的に誰の心にも届いてい

          学級通信書くだけが学級通信じゃない

          始業式から子どもの名前を呼ぶために

          教師という仕事のいいところは「毎年リセットされること」であると聞いたことがあります。 どんなに荒れた学級も必ず4月は0に戻るのです。 もちろん、それは逆も然りで、どれほどいいクラスでも0に戻るということでもありますが。 だからこそ、この春は教師の熱量が高い時期でもあります。 今年こそは。 次こそは。 今年はもっと。 前よりもっと。 そう願う教師が多いからこそ、この春という季節がもっとも教育書が売れる季節であるのでしょう。 そんな4月。 過去から学び、今年こそはと息を巻きま

          始業式から子どもの名前を呼ぶために

          今を少しでもいい方向へ紡ぐ

          現代において情報は簡単に手に入ります。 スーパーな先生のスペシャルな教室の様子や煌びやかな子どもたちとの関係性、憧れる教室はたくさん思い浮かびます。(逆も然りですが笑) 翻って自教室で考えると、思うように上手くいかないという方は多いのではないでしょうか。 私もその1人です。 自由進度で子どもの主体性を大切にしたい! という実、なかなか身の入らない子どもたちにヤキモキしたり、 何度も指導してきた! と思う実、何度でも同じ過ちを繰り返し、「だから何回もいってるやん!」と腹を

          今を少しでもいい方向へ紡ぐ

          クラス解散に学級通信は欠かせない〜言い残さないために〜

          言い残したことはないよな。 大丈夫だよな。 よしっ! さようなら!! といった後で「あぁ!あれを言い忘れた!」「これをやろうと思ったのに!」と後悔したことはありませんか。 また、逆に「しゃべりすぎてちゃんと伝わったかな」と不安になったことはありませんか。 私はどちらもあります。笑 特に、クラスの解散である修了式の日をうまくスケジューリングし、伝えたいことを伝え切るために進めることはベテランのような経験則も必要になるでしょう。 とはいえです。 経験則は、一朝一夕に身につか

          クラス解散に学級通信は欠かせない〜言い残さないために〜

          言葉にするから実感できる

          子どもたちの成長は、抽象的です。 なんとなくできるようになった。 知らぬまにできてた。 そんなことが多々あります。 それはそれでよいことですが、「知らぬ間に」できるようになると、伸びの実感が湧きにくいものです。 例えば、身長は日頃確実に伸びていますが、その実感は湧きにくい。それは日々の成長が小さく、観測しづらいからです。 では、伸びを感じられるようにするにはどうするかというと、記録が必要です。 身長を定期的に記録することで「◯㎝伸びた!」と伸びを実感できます。 しかも、記

          言葉にするから実感できる

          響く言葉〜あの子に響く伝え方〜

          響く言葉と響かない言葉があります。 言葉が異なる場合もありますし、そうでない場合もあります。 たとえば、「がんばれ」と「がんばってるね」。 この二つは、似ているようで全然違います。 どちらも応援する言葉に違いないですが、「がんばれ」は現在から未来にかけての応援です。 それに対し、「がんばってるね」は過去から現在にかけての承認です。 この絶妙な違いが決定的に受け取り手の印象を変えることがあります。 しばしば「『がんばれ』という言葉が嫌いだ」という人もいます。 それはきっと、現在

          響く言葉〜あの子に響く伝え方〜

          教育奮戦記#1 温かくあれ。悩むな、考えろ

          私はオンライン教育サークルを立ち上げ、仲間と学んでいる。 サークルの魅力は、自分と同じ熱量を持った仲間と学び合えることだ。 そこで、出会った学びの炎に私の心も燃やされ、熱くなれている。 それにしても今日、仲間から教えてもらったことがあまりにも自分に刺さりすぎた。 学級経営において、いや、教師の在り方として、自分を見つめ直すためにもつらつらと書き連ねていこうと思う。 教師6年目。 ある程度の見通しもついてきていて、「それなりに」学級経営することはできていると思う。それなりに。

          教育奮戦記#1 温かくあれ。悩むな、考えろ

          学級通信のお届け先

          「大人に向けて話をする時」 と 「子どもに向けて話をする時」 当然、話し方も話す内容も変わります。 それはそれで、パーソナライズされて伝わりやすさがあります。 でも、 「大人に向けて話をしているけれど子どもが聞いていることも想定している時」 や 「子どもに向けて話しているけれど大人が聞いていることも想定している時」 ってありますよね。 実はどこに向けてしゃべっているかというのは、はっきりと白黒つくものではなく、グラデーションのあるものだったりします。 特に学校現場にお

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          指示と確認

          教師には日常的に「指示」という行動が伴います。学校が学ぶ場であり、教師が教える手助けをする者であること。「伝える」という行為が行われる以上は、「指示」は必須になってくるものでしょう。 「このプリント配って」 という指示から、 「音読します」 という指示まで。 果ては、 「お昼休みに鬼ごっこするからやりたい人来てね」 という声かけすら指示です。 この日常的に行われる指示が不明瞭で正確に相手に伝わるものでなければ、コミュニケーションがうまくいかなくなるであろうことは容易に想像

          3学期×学級通信

          1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。 3学期は、投稿日数も少なく、あっという間に終わります。 現状がどうあろうとも、「まぁまぁ」とやり過ごすことができるのが3学期です。 だからこそ、この3学期をどう過ごすかには、教員としての在り方が大きく詰まっているのではないかと思います。 なんとかこの3学期でさらに学級の結束力を高めたい。 最後の最後まで何とか今自分が担任する子ども達に、できる限りのことをしていきたい。 とはいえ、3学期に何ができるだろう。 時間もないし、3学期にはあん

          3学期×学級通信

          学級経営の三本柱

          お正月に格付けチェックを見ていた時のことです。何十万円の楽器達と何億円の楽器達を聞き分けるというものでした。 私にはそうした素養は全く無いので、分からなかったのですが、ピアノをやっていた妻は、一通り聞いて「絶対B。低音が違う。」と言い切るのです。 そんなことあるか?と思いながらテレビを見ていると、なんと正解。 しかも、解説で「低音が違う」も言うではないですか。 わかっている人というのは、理解の解像度が高いです。 楽器で言えば、高音域、低音域をどのくらい聞き取れるかで楽器が見

          学級経営の三本柱