一生懸命って、素敵やん

今日のお昼のこと。
御飯を買おうと思い、通りすがりのコンビニに寄りました。

パンを2つと飲物を選んでレジに向かうと、そこにはインド系？の外国人のお兄ちゃんの姿が。

どうやら仕事始めたばかりらしく、胸元には『研修中』のワッペンが、手元には文字が羅列された小さなメモ帳がありました。

私がパンと飲物をレジカウンターに置く際に、「お願いします」と言うと、「コチラコソ、オネガシマス」と返してきた彼。
仮にサミュエル・L・ジャクソンくん（略してサミュくん）としましょう。

#サミュエルLジャクソン
#声に出して言いたくなる名前第1位
#言いたいだけ

サミュくんは、そもそも｢コチラコソ｣と言う必要がないのですが、言葉も｢オネガシマス｣と微妙に間違っていたりと、所々ツッコミどころのある青年でした。

また、見ているこちらが心配になるほどの緊張ぶりで、おしぼりを取ろうとしては、余分に引っ張りだしてしまったおしぼりをぶちまけたり、明らかに必要ないのに｢オハシはシツヨデショカ（お箸は必要でしょうか）｣と聞いてくるといった有様でした。

そんなこんなで、ようやくお会計へと辿り着いたサミュくん。
もはやここまで来れば、気持ちはONE TEAMな私を他所に、相も変わらずガチガチなリアルガチなサミュくん。

｢オ…オ…オォカイケは、560イェンDETH（お会計は560円でっせ旦那！）｣と言う彼の声に続いて千円札をキャッシャーへ出した私。

その千円札を受け取り｢セセセセセスェンイェンヲアズカリシマス｣と言って『ピッ、ピッ、ピッ、ピッ』とテンキーを4回タッチし、【現/預】を押したサミュくん。

ガッシャーン♪と音をあげてドロワーが開いた次の瞬間、レジの画面には『おつり￥99,999,440ｰ』の文字が・・・。

どうやら、【1】【0】【0】【0】【現金預かり】とテンキーを押すべきところを【1】【00】【00】【00】【現/預】と押してしまったらしく、千円しか払っていないのに百万円払ったことになってしまっている私💰

一瞬何が起きたのか解らずにポッカーンとしていると、｢キュキュキュキュ99,999,440イェンのオカエシデス｣と言って、レジから99,999,440イェンのおつり💰を取り出そうとするサミュくん。

それを目の当たりにして、思わず｢ちゃう！ちゃう！ちゃう！ちゃう！！｣とツッコむ私。

そこに慌てて店長が駆けきて、どうにかこうにか事なきを得たのでした。

すんでのところでプチ富豪に成り上がりかけた成り上がりきれずな私でしたが、一生懸命なサミュくんの姿に、気が付けばなんだかホッコリした気持ちにさせられていました。

購入したパンと飲物と440円のおつりを受け取り、コンビニの扉を出た私は、誰に聴かせるでもなく｢一生懸命って、素敵やん｣とつぶやいたのでした。
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