勝手に1日1推し 211日目 「25時、赤坂で」
「25時、赤坂で」監督:堀江貴大 ドラマ
ドドドはまりしました!びっくりした!こんなにも何かにハマったのはいつぶりだろうか。こんなにも高ぶる気持ちがまだ私にあったのか、と驚いております。1週間が経ち、まだまだ折に触れ、取り乱す日々を送っておりますので、滾る思いをしたためることで何とか落ち着きを取り戻そうと思います・・・。
「光る君へ」「虎に翼」「アンメット」、どれも欠かさず見ているし、SNSだってチェックしてるし、大好きだし、「アンメット」は最高の形で最終回を終え、嬉しいやら寂しいやら。豊作なクールだったよなって思います。
そんな中、群を抜いてハマったのが「25時、赤坂で」でした!
列挙した作品群は、制作するにあたり予算も時間もあるだろうし、キャストを見ただけで、設定を知っただけで、絶対に間違いない作品だって分かりきっているじゃないですか?
全部丸ごと、最初から期待できるものだし、もちろん期待通り、というか、期待以上の作品を提供してくれていて、本当に頭が下がるし、嬉しい限りなんですが、ある程度、ちゃんとやってくれましたね!ってなりよね、やっぱり。
平安が舞台の大河ドラマって?未知過ぎて期待しかないじゃん。吉高&江本がソウルメイトなんて、卒倒ものでしょう。
伊藤沙莉ちゃん主演だし、「恋せぬふたり」「ぼっち・ざ・ろっく!」の脚本(脚色)?家の吉田恵里香さん脚本だよ?で、米津玄師さんの主題歌。クラクラするでしょ、聞いただけで奮えるトータルコーディネート。
そしてそして、まさか若葉くんが民放のドラマに出演って、良くない訳ないしさ(原作は未読です)。杉咲花ちゃんと共演って「市子」やん。名だたる俳優さんたちが脇を固め、楽しみで仕方なかったですよ。色んな意味でドラマ史に語り継がれそうな作品でしたしね!
で、長くなりましたが、何を言いたかったかって言うと、それらを凌駕するほど刺さったのが「25時、赤坂で」だったってことです!!!
1ミリも期待してなかった(←失礼)し、全く予想だにしていなかったので、心の準備が整っていなかった!!やられました!!!とにかくやられました!!!想像を軽く10000倍超えてきた!!!
今後、失言が多くなるかもですが、全ては愛ゆえに、ですので悪しからず・・・。
深夜枠の予算も時間も限りある中でこの質。本当に良くやったと称えたい(←誰?)。
BL漫画の原作の実写化がここまでドラマとしてしっかり練られ構成されているなんて驚きました(←失礼)。
一応、原作が好きな作品が実写化又はアニメ化する際に、絶対にチェックするマンなので、初回は必ず見るんですよ。
だから、今回もそんな感じで軽い気持ちで1話を見たんですが、すっごく良かった!びっくりした!
何が良かったって、羽山さんと白崎くんの再会シーンでのセリフ、羽山さんからの「久しぶり」が、最高に良かったんです!!
映してなかったの!羽山さんが呟いた「久しぶり」を聞いた白崎くんの驚いた表情が映し出されただけ。あくまで白崎視点進む演出で、これが後々の伝説の7話羽山回に繋がる訳だけれど、知る由もない1話の時点で、この見えない、見せない演出に痺れました!ドキドキっていう心臓の音も良かった。
からの、ラストED曲が流れるタイミング。ドラマチック過ぎて白目をむいちゃった。EDがどこで流れるか?もドラマの見どころの1つ楽しみの1つじゃないですか?それが、もうばっちり過ぎた!曲もばっちり過ぎた!書き下ろしなのかなあ?話を追うごとに歌詞が、歌詞がリンクしてて泣いちゃう。
それに、OP、ポラ写真の静止画での演出、スタイリッシュでかっこよ。「あの頃ペニーレインと」を意識したって小耳に挟んで、映研じゃん!!て萌え散らかしたし。曲と相まってまるでPVみたいです。
マジ、好き過ぎました。
で、10話まで見届けて思ったんだけれど、1話で語られたこと全てが全10話を通して遂行されてたんだよなって思って感動してます。1話で既に全貌が明かされていたって思うと、震える。
本編中、白崎くんが語る作品作りの姿勢や芝居論も現実のものと重なり、グッときました。
1話、劇中劇「昼のゆめ」の川田監督が「ラブストーリーは、お互いが唯一無二の存在だと気付くまでを描いている」と語っていて、正に本編もそれに則って羽山さんと白崎くんがお互いを唯一無二の存在と気付くまでを描いてる。更に「最後に2人にとって大切な意味を持つラブシーンがあるが、そこに至るまでの気持ちを大切に描いていきたい」とも語っていて、ほんと、それな・・・。下手したらとってつけたようになってしまい兼ねないBL界隈のラブシーンだったりしますが、本作は最終話のベッドシーンまでの流れ、必然性が見事。
「昼のゆめ」と「25時、赤坂で」がまるっとリンクして、同時進行しているところが本当にエモい。
原作のそれと、遜色ないって思いました。
堀江貴大監督がインタビューで、原作を読んで「”自分の中の他者性”について描かれいて興味深かった」みたいなことを話されていたんだけれど、人を本気で好きになると、最終的に自分と向き合うことになるじゃないですか。だけど、他者になることに免疫がある(羽山さんは+αの要因あり)役者業の2人って無意識にその辺が混ざっちゃってるんですよね。自分と他者の境界が曖昧になってるって言うか、常に俯瞰しちゃってると言うか。原作でも本編でもそこがテーマで、そこが「自分の中の他者性」なんだと思うんですよ。
劇中劇では他者性云々は描かず、単なるお芝居としてフラットに描いていて、本編では繊細にエモーショナルに自己の掘り下げを描いていて、その対比に軽く眩暈。上手い。
本編通して、頭をなでたり、お互いの好みを反芻したり、お揃いの物を愛でたり、っていうお互いが大切な存在であることが、無意識に繰り返し表現されているのも効いてたし、ホント、細かい演出に感動しました!
あと、回想シーンがほぼなかった(Unextに入ってないから見返せないので定かではない)のも良かった!!もう全話見てるだろうから、君たちは色々脳内再生できるでしょ?そんなのに使ってる時間はないゼっていうドS姿勢(?)な構成にも好感しかありません。
前半は、BL脳を知り尽くしてるんか?くらい、オリジナルの王道デートだったり、変態シチュを詰め込んでくれて、そこに原作ファンも垂涎のセリフやシーンが原作エピソードを跨いで散りばめられていて、マジほんと、ありがたや!やや強引で不自然だったとしてもBLファンは直球を望んでるからさ。で、後半は2人の心の動きにフォーカスしていってエモーショナルに終焉。のち、イチャイチャ。死ぬ、死にました、です。Dath。
てか、原作が結構セクシャルな描写が多めだから、実写どうするんだろうって、心配?疑問?もあったんですよ。
でもその辺りを大胆にカットして、セクシャルシーンを終着点に据えたオリジナルプロット組むとか、最高かよ!めちゃ盛り上がるじゃーん!!Yabai!今となってはとんでもない杞憂でありましたわ。
夏野先生がとってもドラマを応援されていたけれど、分かるな。いいもん。原作と切り離しても成立する、いいドラマだもん。愛。
ごめんなさいだけど、キャストを見た時、正直、この2人が羽山さんと白崎くんなの、どうなの?(←失礼)って、特に羽山さん、どうなの?(←失礼)って不安視してたくらいの私でしたけれど、本気で羽山さんと白崎くんだったから、本当に土下座しながらお詫びし訂正いたします。
超絶イケメン俳優の羽山麻水さんと新人俳優の個性的過ぎる白崎由岐くんとして存在してました!!
ありがとう、駒木根くん、新原くん!
特に!!!羽山さんがかっこ良すぎて釘付けだったんだけれども。どうなの?とか思ってた自分を殴りたい。羽山さんやん。
あの衣装なに?似合い過ぎん?脚長過ぎん?スタイル良過ぎん?全体的に羽山さんが纏う古着っぽい(ハイブランドとかだったらスミマセン)個性的なファッションが好み過ぎるんですけど、1話の本読みの時の衣装が1番似合ってたし1番かっこ良かった!久しぶりに白崎くんに会うんだもん、気合入るよね!ってなった。後ろにブルーのお花が付いてるシャツ、アレ、欲しい。かわいい。着たい。あと、部屋着?のむら染めのグラデーションテロテロシャツも似合ってた。
最終話、人気俳優があんな恰好でサンダルで走り回ってるの、必死さが愛おしかったです。あの坂で座っちゃってからの羽山さん、クールで飄々とした前羽山さんとのギャップがすげ。柔らかい部分をさらけ出した羽山さんの可愛さが光りました。早く言葉にすれば良かったのでは?とは言わせない!あれやこれやでやっと包装紙がはがれたんだもんね。気持ちを伝えられて良かった。握りつぶされる紙コップになりたい人生でした。
駒木根葵汰くん、かっこ良過ぎたなあ。個人的に「ん」て口を閉じて歯を噛み締めた時、耳の下の辺りの頬に骨(?)がぽこって出る人、好きなんです。奥歯系男子と呼ぶ。顔が小さくて細い人に出がち。彼の横顔は喉仏もいいけど、奥歯もいいよお。
「天狗の台所」の基くん役だったんですね。同一人物だってしばらく気が付きませんでした!!!アクスタ買うか迷ったほどなのに。んもー、別人やん。役者さんってすごいや。プロや。
そういえば、「天狗~」も大好きな漫画だったんで、実写化のタイミングでキャスト見た時、え?ってなったんだけど、基くんでしかなかったし、作品自体も最高だったんだよな。羽山さんは羽山さんだったし、基くんは基くんだった。もはや似てる似てないの問題じゃない。その人がいるの。シンプルに演技が上手いんだよなあ。細かいところまで丁寧に気を配って演じてるんだよなあ。
待てよ、所作(と手)が美しいっていうのが共通していました。お美しい。キイタくんって読むのね?勝手にソウタって理解してました。キイタ、、、初めての響き。名前まで特別なんてどこまで私を狂わせる気?!人生初の推しが出来たのかもしれない。
改札でモバイルスイカをタッチしてるつもりで入館証をタッチしてても気付かず人々を滞らせるくらい夢中。もう重症。舌打ちにも負けない熱い想い。どうしてくれるの!羽山さん(駒木根くん)!!
新原泰佑くんはお初でしたけれど、可愛いかったなあ。でもでもあまりに煽情的過ぎてあざと過ぎて困惑した。すげ。色気、すげ。BLも読まれるんですね~。作品の読み込み、解釈や役への落とし込みを恥ずかしがらずにがっつり大胆に実行していて、そんな新原くんが相手だから駒木根くんも全力でいけたんだろうなって思いました。相乗効果ですよ、絶対。
実写化となると、ともすると共感を得られなそうな独自思考を持つとんちきな性格の白崎くんだと思うんですけど、彼の発する矛盾をこちらが受け止められるように愛らしく演じてくれたように思います。
最終話の階段のシーン、あんな目で見つめられたら、何でもしてあげちゃうよ。詐欺にあっちゃうよ。
まあまあ長すぎるくらい語りましたが、ここからが本番よお~。
まだまだ駒木根くんと新原くんを褒めたおすんだから!(←誰?)
だって、主演2人の若手俳優の役者魂に惚れずにおれないっしょ。かなり挑戦的なジャンルだったでしょうに、実質一人二役なんだから難解で大変だったでしょうに、彼らは見事にやり遂げた!(←だから誰?)絶対に順撮りじゃなかっただろうし、矢継ぎ早に撮影しただろうし、そもそも経験も浅いと思うんだけれど、彼らは見事にやり遂げた!(←ほんと誰?)素晴らしかったです。
「昼のゆめ」の2人と同様、今後売れっ子になるね!!映画に出て欲しいな。
表情、目の動き、喉の動き、手や声の震え、ect、セリフや動き以外でも繊細に演じられていましたし、それ以上にラブシーンが多めでね、しかもベッドシーンは2パターン分演じ分ける訳で、かなりチャレンジングだったんじゃないかなあって思うんです。
大体日本のドラマってラブシーンがこっぱずかしくて見てられないじゃないですか?照れますねえ、っててれてれぼうずバリに照れまくった2人がライトなキスとかして何となく終わりで、照れが伝染して、結果、視聴者も照れて了っていう図式。
そんな中、今回はかなり踏み込んでた!9、10話は色々がっつり本気で生々しかった!だからこっちも照れとかなかった。
エモーショナルで切なかったし、可愛そうだったし、美しかったし、嬉しかった(注:劇中劇ではあくまでフラットなお芝居)。
こんなに意味のあるラブシーンをTVで見たのは久しぶりです。プロの心意気を感じた!本当に素晴らしかった!
これが順撮りじゃないなんて(←定かではない)ほんと凄いよ。あの熱量、どうやって出すの??
カメラワークも良かったですよね。ロングショットとクロースアップ、バストショットを多用して魅せてくれよたなあ。
今回インティマシーコーディネーターやLGBTQ+のアドバイザーが付いたとのこと。はい、大正解!
やっぱり多くの好奇の目(じゃないかもしれない)を浴びながらではやりずらいですよ。恥ずかしくて当然じゃないですか。
だからICが入って少人数で段取って1つ1つ確認して撮影にはいることで安心でき、役として仕事として挑むことで、更に良いパフォーマンスに繋がったような気がします。
極論言ったら、BがLするBLはセクシャルなシーンなくしては語れなかったりするので、その部分で最高のパフォーマンスが出せる=作品のクオリティが爆上がり、なんですもん。良くならない訳がない!!爆上がりです!!
夏野先生が提案したとか?!流石です!
本作は、原作者の夏野先生がドラマをドラマ制作陣が夏野先生を、互いに敬い合っているという非常に素敵な現場だったようですので、だから余計に最高の作品に仕上がったと思うと胸アツです。
が!!しかし!!ここで気を付けなければならいことが。はちきれんばかりの思いの暴走を落ち着けねば!
ドラマで共演したカップルが好き過ぎて続編を望むあまり、原作が蔑ろにされたりすることがあるらしいっす。あかん。それ、絶対ダメ!自戒し、自重します。
あと、カップルが好き過ぎて、現実でもカップルを求めすぎてしまうことがあるらしいっす。あかん。それ、違う!
こちらは私も役と演じた俳優さんとが混ざって荒ぶっている節があったから、襟を正さねば!と冷静さを取り戻しました。自戒し、自重します。
みなみなさまも、お気をつけ下さいませ。
ちなみに私は、佐久間、山瀬を含め、4人にたらふくメシを食わせる妄想をして心を静めることにしています。あと、おい、由岐!リフレイン。
言い忘れていたから、最後にもう1つ。夏野先生の絵が美しいということで、画作りにもこだわったっていうのも監督が話してたや(確か・・・)。ほんとつくづく相思相愛で涙。映像も映画みたいで美しかったですもんね。劇伴も併せて美しく、多感な視聴者を盛り上げてくれました!随所にこだわり愛。好き。
ラストのご褒美タイム、甘々イチャイチャな2人かーらーのー続編情報で、気分MAX!では終わらない?!だと?!
最後の最後、本来のOPがEDで追加ハッピーフォトをお見舞いしてくる制作陣、エグ過ぎる。尊死する。殺す気か!どうせなら、あの坂をサンダルで猛ダッシュして登頂後、景色見ながら過呼吸で死にてー。
ハァハァ、とんでもなくとっ散らかっている!思いが溢れて止まらない!「昼のゆめ」も全編見たい!
長文、お付き合いありがとうございました。やや落ち着きを取り戻しました。
うそ。落ち着いてなんてない!
公式のしごできぶりにやられまくってる。オフショットにメモブのメイキング、可愛すぎ!!えくぼ~。心臓の場所、分かり過ぎるくらい分からされてる。痛い。痛いときに分かるぅ。
実はこっそり思いのたけを追記しちゃってるんですもん。テヘ。まだまだ毎分毎秒ドラマを反芻してるわけ。次から次へと公式が仕掛けてくるから、消化しきれないよ。吐き出さないと破裂するかもしれないのでまたまた追記する~。
はよ、5巻とOnBlueを買いに行かなくちゃ!!対談や制作陣の裏話、楽しみです。
あと、堀江監督の過去作「先生、私の隣に座っていただけませんか?」も見よ。何やらこちらもネームと現実がごっちゃになる系のストーリーのようで、監督が関心のあるテーマなんですかねえ。
ということで、推します。
追伸:「天狗の台所Season2」嬉しい!目も耳も幸せな時間、待ち遠しいです。
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