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山形ビエンナーレから鎌倉に戻ってきて思ったこと

実家のわんこちゃん15歳の体調が悪化してしまい、急遽山形の天童に帰ることに。体調はよくなってきているのでよかったよかった。ご心配大丈夫です。

年に1回くらいしか書かないnoteを、数日立たないうちにまた書いているのにも理由がある。なぜかというと、"日々出会うものを、残したい・伝えたい" という気持ちが自分の中に湧いてきたからだ。

今までは、"発信することは面倒"・・と感じていたけれど、日々出会う人やモノ・コトが素敵なものばかりで、自分の中だけで留めてしまうのはもったいないなぁと思えるようになってきた。
その人たちやモノコト思考が少しでも周りの人に伝わったら、お互いにとって良いことが起こるかもしれない。現段階で自分にとって書くこととは、"発信から伝達" へシフトしつつあるようだ。

そう思わせてくれたひとつのきっかけが、山形ビエンナーレだった。
山形ビエンナーレとは、東北芸術工科大学が2年に1度主催する芸術祭だ。予定していなかった帰省で、山形育ちにも関わらず初のビエンナーレデビュー。

振り返ってみると、山形にいると芸術に触れ合う機会が多い。ビエンナーレの翌年には山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催されるし、同級生は大体芸工大に通って美術を仕事にしていたりするし、ものづくり産業が根強く残り世界で人気なブランドも数々(ちなみに弊母も物作り好きが発展して雑貨屋を開業した)。
そもそも四季がはっきりしているこの地域は、暮らしているだけで移り行く自然の景色から芸術を感じとれる。

2017年には、山形市がユネスコ創造都市ネットワークの映画分野での加盟が認定されたそう。山形、さすがだね。(何様という感じですが)

山形市内全体がキャンバスのように、アート展示やプロジェクトが1ヶ月間行われるビエンナーレでは、活躍するキュレーターが手がける7つのプロジェクトがある。

山形が海の下だったヤマガタダイカイギュウの時代から、ポストコロナの未来までを夢想し、ありえたかもしれない世界を夢想するプロジェクト「現代山形考」が始まります。


ううん、これこれ!久しぶりに感じる芸術体験。文化と芸術があるまちで暮らせることが羨ましくなる。単純に美しい作品を見るだけで癒されるのだけれど、それだけでなく、芸術は普段表層で感じていること、もしくは全く気づいていないことを可視化して時には問題定義をしてくれる。そんなことを思いながら、じっくりと会場を見て回った。自分的にはお地蔵さんマッピングが優勝だったので、行ける方はぜひ見て欲しい。

今自分が暮らす鎌倉にあるもの、山形にあるもの、どっちが良い悪いではないけれど、産業や暮らしの営みから文化が生まれ芸術となるとすると、歴史はあるが地場の産業が少ない鎌倉は文化が消えかけているのかもしれない。これから100年先にも引き継げる、今必要な産業そして文化とは何だろうか。

まだ答えは出ていないが、産業というハードの側面からではなくソフトの側面から生まれる ①禅 ②人との繋がり は鎌倉特有なものかもしれない。もし似たような意識を持っている方がいれば、お話ししてみたい。そんなことを思った山形弾丸帰省だった。

追伸

やまがたクリエイティブシティセンターQ1(キューイチ)は、創造都市やまがたの共創プラットフォームです。映画をはじめ音楽やアート、デザイン、伝統工芸、食文化などさまざまな分野において優れた地域資産をもつ創造都市として認められた山形市は、これからこのQ1をベースにして、市民、企業、行政が連携し、創造性を産業へとつなぎ、新たな経済活動や人材創出を図りながら、持続可能な都市をつくっていきます。

これからも山形は地場の産業と文化を上手くキュレーションしながら、新たな形で残していくんだろうと思う。またすぐ帰ろう。


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