台湾のKAVALANウイスキーの蒸留所見学に行ってきた
普段わたしは日本酒を嗜むことが多いのだが、先日台湾に行く機会があり、ついでにKAVALANウィスキーの蒸留所を訪問してきたのでご紹介したい。
KAVALANウィスキー蒸留所に行ったきっかけ
元々6月に台湾に行く用事があり、その日程の前後にプラベートの予定を入れようと検索していたら見つけたのがきっかけ。公式サイトが日本語対応しており、日本語ツアーの日程に空きがあれば即時に申し込むことができる。今回は、運よく旅程にマッチしたので、渡航の3日前くらいに予約をして行くことにした。
蒸留所ツアーは中国語、英語、日本語の日程があり、日本語ツアーは13:00からの1日1回のみ。ちなみに無料である。
https://www.kavalanwhisky.com/jp/index.php
KAVALAN蒸留所は台湾の中心地から電車もしくはバスで2時間ほどかかる宜蘭(イーラン)に位置し、13時からの日本語ツアーに参加するためには台湾には早朝入りする必要がある。
我々は早朝8時に台湾桃園空港に到着し、余裕を持ったスケジュールだったはずが、途中の電車の乗り換えではぐれたりw、高速バスの乗り換えが難解で苦戦したりと色々あり、KAVALAN蒸留所に到着したのがツアー開始10分前くらいになってしまった。
間に合って良かった・・。
KAVALANガイドツアー
日本語のガイドツアーに参加した。
日本酒も然り、ウィスキー造りにおいても安定的な水源が確保できることが必須であるが、宜蘭は山脈に近く、冬は雪山からの雪解け水を使用しているそうだ。
蒸留所の見学
蒸留所内では、糖化→発酵→蒸留というウイスキーの製造過程に沿って見学ができる。
それぞれの製造工程の詳細な説明はないため、詳しくない人は、事前に勉強していくとより楽しめるであろう。
この本はおすすめ:
1.糖化
2.発酵
3.蒸留
4.熟成
見学はここまで。
KAVALANウイスキーブレンド体験
ここから先は、ウイスキーのブレンド体験。4種のウイスキーをブレンドして自分好みのブレンドのウイスキーをお土産に持ち帰ることができる。
オリジナルのブレンドウィスキーを瓶に詰めてもらうところ。
高級ウイスキーのような梱包!
蒸留所見学とブレンド体験を終えて感じた日本酒酒蔵見学との違い
見学でのアピール内容の違い
日本酒の酒蔵見学:普段わたしが日本酒の酒蔵見学に行ってよく聞くのは、蔵人の想い、地域や酒蔵の歴史、工程の複雑さや苦労、機械化できない熟練の作業の数々など。
Kavalan蒸留所見学:今回の蒸留所見学で強調されていたのは、ここ宜蘭でウイスキーを造る合理性、完全機械化による品質の安定性、そして蒸留所で製造できるウイスキーの総量(年間1000万ボトル=年間700万リットル)等々。
KAVALANの歴史は浅く(2005年創業だそう)、金車集団(キングカーグループ)の傘下で大規模蒸留所であることも影響しているだろうが、まるで工業製品のように製造効率や歩留まりをアピールしているのが印象的であった。
歴史の長い蒸留所だとアピールポイントは違ってくるのだろうか。スコッチウイスキーの蒸留所に行く機会を作らねば・・🥃
ブレンド体験の有無
KAVALANでのウィスキーブレンド体験は、自分の好みのフレーバー、味わいのウィスキーを作り上げる体験であり非常に有意義であったが、KAVALANの方に解説いただけるわけではなく完全にセルフサービス。もっと学びを深められる解説やコンテンツがあれば、さらにオプションでお金を出してでも体験したいと感じた(わざわざ遠い宜蘭まで足を運ぶのだから…)。
一方、日本酒に関しては、ブレンド(アッサンブラージュ)された日本酒もたまに店頭で見かけるが、「ブレンド体験」が自分でできる酒蔵はまだ少ないのではないか。
(ブレンド後の日本酒のラベル表示などで障壁があるかもしれないので)ブレンドした日本酒を持ち帰るとまではいかずとも、ブレンド体験を販売するのは面白そうだし、私自身も今後体験してみたいと思っている。
お読みいただきありがとうございました。
日本酒研究についてはこちらから
よろしければサポートお願いします。新たなガジェットやセンサー等の購入に充てさせていただきます。