ちくわの磯辺焼き
ここ1年、noteを書けずにいた。
特に何かあったからというわけではなく、ただ書く気になれずにいた。
書かないでいると、書くことを忘れてしまう。
たくさんのことを吸収したけど、たまには出していこうと思う。
ちょうど10連休のGWも始まり、特に行くところもない。あえて予定も入れなかった。
もちろん何もなかったわけではなく、この1年は、仕事を辞めて新しい会社に入ったり、腰椎を骨折してコルセット生活になったり、体調も悪かった。
要は睡眠時間が1番大事な私には、noteを書く時間がなかった。いや、厳密には時間はあるのだが、皆さんのように継続が苦手な体質だ。
私がnoteをログアウトしてる間にこれもいろいろバージョンアップしたんですね。
私自身も少しだけバージョンアップしたと申しますか、変化があった。これまで進んでやらなかったことをやりだすようになった。
それは「料理」。料理なんて誰しもがやるものでしょうが、私は料理に費やす時間がもったいなくて、これまで外食や弁当、惣菜任せにしていた。
でも料理をすること自体は実は嫌いではない。料理教室に通っていたこともあるし、時間や金に余裕があるならむしろやりたい方だ。
しかし現状、野菜を切る時間に他のことをしたいし、ただ単に時は金なりで、ベンジャミン・フランクリンと同じ考え方なだけ。
外食とは手間賃をも買うことだし、日本だから外食にハズレもない。一人暮らしは、逆にチェーン店の外食の方が経済的だったりもする。
回転寿司なんか、その最たるものだ。いろんな味の生魚を選べてたくさん食べられる。これは自宅では実現不可だ。
そんな私が料理をしだしたきっかけは動画で、ちくわの磯辺焼きを観たからだと思う。磯辺揚げではなく、焼き。
ちくわ大好き人間からしたら、ん?何か簡単そうじゃない?出来るかも!となり、レシピ通りに作ったら、こりゃまたとんでもなく美味いちくわが短時間でできて驚いた。焼くだけなので大量の油も要らない。
竹輪は生でも食べられるので、とにかく早くできるしで、すっかりハマってしまった。
ちくわを切って、小麦粉と水でまぶして青のりを入れてごま油で焼くだけ。10分もかからずできる。
揚げより美味しいかもしれない。
醤油を少し加えると食べるのが止まらなくなりますのでご注意を⚠️加えて白米も欲しくなります。
これにハマってからは、毎日のように夜食として作り、正直体重も右肩上がりに。
しかし、作りたての料理ほど美味いものはない。
私は作り置きの食べ物が好きではない。常に作りたてを食べたい。
ご飯だって、炊き上がりが1番美味しい。
私は気がついたら何かに取り憑かれたかのように、料理をするようになった。
今朝は、アスパラやピーマンに牛肉を巻きつけ、チーズを入れて餃子の皮を被せて焼き、ポン酢で食べた。これも何かの動画で観たレシピだ。
他にも卵焼きやハンバーグ、ビーフシチュー、魚料理、煮たり焼いたりが普通にできる人間になった。
レシピ通りでなく、自分の好きな味覚に味変していく過程も楽しい。昨日は失敗、今日は成功。
コルセットを付け出した頃の、苦しくて吐き気がしてこれじゃあご飯なんか食べられない、きっとくびれができて痩せるんだわ、なんて考えはどこかにふっ飛んでいき、コルセットが閉まらないほどに体重も増えた。
もちろん、毎日が自炊というわけではなく惣菜を買ったり外食もしているし、UberEatsもよく頼む。ただ、料理というとパスタを茹でることくらいしかしなかった私には、この変化は大きい。
そして、もちろんわかっていたことだが、外食で何気なく食べている食事には、丹念に時間をかけた「人」の力で味が作られ、魂の料理が出来上がっているんだと再認識した。
たまに、ああもういいや、逝ってしまおうかな、疲れたな、限界だな、なんて考えが頭をよぎることもあるが、こんなグルメな国に生まれただけで幸せなことなんだと自戒している。
ちくわひとつでも、こんなに美味しい。これからももっともっと美味しいものを作れるかもしれない。
そう思い続けること。
人生とはその積み重ねであるのだろう。