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文章なんて苦手だ③

絵を描くときに最初に何をするか?
展示が決まったらどうするか?
そのことについて書いてみようと思う。

脳内地図から文章をまとめて一連の制作へ。

展示のタイトルと展示に寄せての文章が決まり、ここから中心に据える作品の制作を開始する。
やっと落ち着いて絵が描ける、ここから絵を描く向けに考えをまとめられる、アイディアはここから引っぱればいい。派生させればいい。
文章なんて苦手だが、書かないとブレてしまうのだ。書いてから落ち着くのは、その文章を信じて完成まで絵と向き合えるからかもしれない。
羅針盤的なものかもしれない(?)

絵を描く作業は1人でやっているから結構途方もない作業になる。
辞めたくなるし、疲れてくるし、何をしようとしていたか忘れてしまう。
でも文章を書くと指令が下る感じになるように思う。
自分の中の親方が「おい、仕事はそういうことになった、そこ塗っとけ」とかなる。
そうすると自分のなかの丁稚が「へい!」と素直に言うことを聞く…ような。
(なんか違うかもしれない。)

作業はとにかく、文章から絵も派生していく、制約で逆に自由になる。
テーマの文章から海の向こうの世界、異界、彼岸、のような描写があるが、そうなると「龍宮」が立ち上がってくる。
そうすると、見立て浦島とか竜宮城とか玉手箱、亀とか、少し逸れて弁財天、江ノ島、水着などなど
連想ゲームのように画題が増えていく。
そこに「個人的」な部分を可能な限り挿入していく。飽和すると作品が立ち上がってくる。

一度文章に起こしたたたき台があると、作品にタイトルもつけやすい。
唐突さも飛躍も自分の中では座りがよい。

④へ続く
(次回は1番テキストが反映された大作を描くこと)

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