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パパになったおじさんは授業見学に参加します

1‘

今日は娘達の授業参観の日…

彼女らは小・中・高一貫の高校の為、

全員の授業に参加できる。

⚪︎「それにしても、張り切り過ぎたかな?」

この日の為に、新調したスーツ

2‘

周りと浮いてる気がする…

⚪︎「そろそろ、教室に向かうか…」

腕時計を確認する〇〇。

⚪︎「1時限目は…聖来ちゃんからか…」

聖来の教室に向かう。

3‘

おっ!いたいた!

ちゃんと、授業を聞いてるな…

先生「それでは、ここの問題わかる人?」

聖来「はい!」

真っ直ぐに手をあげる聖来。

4‘

先生「深川さん!」

聖来「√4分の1です!」

先生「正解です!」

“パチパチ!”

5‘

⚪︎「(心:ちゃんと勉強してるんだな…)」

聖来「あ!パパ!せーら、正解したで〜!!」

先生「深川さん、授業中です!」

⚪︎「あはは…」

びっくりした…

6‘

次の授業に参加すべく、移動する。

⚪︎「あやめちゃんのクラスは…」

ある教室の前で、止まる。

⚪︎「ここだ…」

7‘

教室に入ると、既に授業が始まっていた。

先生「それでは、家族についてお話してくれる人〜?」

あやめ「はい!!」

先生「では、あやめちゃん!お願いします」

あやめ「私の家族はパパと、お姉ちゃん3人です!」

8‘

作文用紙を開いて、読み始める。

あやめ「長女の遥香お姉ちゃんは絵が上手で、頭がいいです!」

確かに、遥香ちゃんは絵が上手い

あやめ「次女のさくらお姉ちゃんは料理が上手で、すごく優しいです!」

うんうん、さくらちゃんのご飯は美味しい

9‘

あやめ「三女の聖来お姉ちゃんはバレエが上手で、元気!!」

そうだね〜、聖来ちゃんはすごく元気だ。

あやめ「そして、パパ!パパは優しくて、かっこよくて、家族を大事にしてくれる人!」

ぁあ!なんていい子なんだ!

本当のパパじゃないけど、嬉しい!

10‘

あやめ「私は、大きくなったら、パパの奥さんになります!!」

先生「あやめちゃんのパパは幸せ者ね〜」

僕と結婚してくれるのか…

どうしよう…嬉しい…!

11‘

僕は余韻に浸りながら、校内を歩いていた。

⚪︎「(心:あやめちゃんのは嬉しかったな〜)」

次の授業まで、時間がある為、

中庭に来ていた。

12‘

⚪︎「この桜…まだあったんだ…」

そう、〇〇はこの学校の卒業生なのだ…

ただし、〇〇の時は小・中・高一貫ではなく、

高校だけだったのだが…

13‘

?「〇〇くん?」

〇〇が桜を見上げていると、

だれかに名前を呼ばれる。

⚪︎「え?」

振り向く〇〇。

14‘

麻衣「久しぶりね?」

⚪︎「麻衣さん!久しぶり!」

麻衣「ここで何を?」

⚪︎「麻衣さんこそ、なんでここに?」

麻衣「私はここの教師なのよ」

15‘

⚪︎「そうだったんだ!」

麻衣「〇〇くんは?」

⚪︎「あー、んー、娘達の授業参観に」

麻衣「け、結婚してたの?!」

⚪︎「結婚してないよ」

16‘

麻衣「え!?未婚で子供が?!」

⚪︎「色々ありまして…」

麻衣「そう、なら今度、飲みにいきましょう!そこで教えてちょうだい」

⚪︎「そうだね!」

麻衣「連絡先は変わってない?」

17‘

⚪︎「変わってないよ」

麻衣「じゃあ、そろそろ授業が始まるからいくわね?」

⚪︎「僕もいかないと!」

麻衣「どこにいくの?」

⚪︎「高等部だよ」

18‘

麻衣「それなら、ここをまっすぐいったらすぐよ」

麻衣は指をさす。

⚪︎「ありがとう!」

〇〇は高等部の校舎に向かった。

19‘

〜〜〜〜〜

20‘

⚪︎「(心:おっ!2人は同じクラスか〜)」

先生「まずは親御さんはお子さんの席の隣まで行ってください!さくらさんと遥香さんはどちらかの席の隣の子と変わってください!」

遥香「あ!パパ!こっちこっち!」

僕は遥香ちゃんに呼ばれて、席に向かう。

21‘

さくらは先に来ているが、

隣の子に話しかけられないでいた

⚪︎「ねぇ?ここの席、娘と変わってくれんないかな?」

女子1「は、はい!(心:かっこいい///)」

席を変わってくれる。

22‘

さくら「ありがとうございます!」

⚪︎「大丈夫だよ」

遥香「パパの女たらし…」

⚪︎「ん?」

遥香「何でもない」

23‘

先生「では、親御さんとお子さんで、お話してください!」

どうやら、子供との対話で親子関係を深めるのが、目的らしい。

⚪︎「どうだい?学校は?」

遥香「たのしいよ!」

さくら「さくも!」

24‘

3人は授業いっぱい対話した。

⚪︎「ふぅ…終わった」

4人とも楽しく学校生活を送れていたようで

安心した。

次学校にくるときは、学園祭だな〜

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