お隣さんは僕を養いたい
1‘
こんにちは!
フリーターの〇〇(23)です
一度は就職しましたが、
1年で退職…それからずっとフリーターです。
2‘
住む場所は家賃6万の小さなマンション
オートロックのマンションだから女性が多い。
僕はご近所さんとはトラブルはないものの
まぁ、そもそも交流がないからトラブルも起きるはずがない。
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だから、今の状況もわけがわからない
⚪︎「に、西野さん?」
七瀬「七瀬でええよ!」
⚪︎「…七瀬さん」
七瀬「まぁ今はそれでええわ!で、何?」
4‘
いや、何?はこっちのセリフだよ…
⚪︎「どうして、僕の家に?」
バイトから帰ってきたら、七瀬さんが部屋にいた。
この方はお隣の方で、何度か挨拶したことがある。
七瀬「〇〇くんって、バイト何個掛け持ちしてるん?」
5‘
⚪︎「ぇ?4つです…」
七瀬「それで、月いくら?」
⚪︎「月…15万くらいです…って!そんなことより、なんで僕の部屋に!」
七瀬「〇〇くん、お姉さんに養われへん?」
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⚪︎「……ふぇ?」
養われへん?養われる?誰が?僕が?
七瀬「うぅっ、そんな可愛い顔せんといてよ💕」
⚪︎「冗談ですよね?」
七瀬「冗談じゃないで?」
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⚪︎「意味がわからないです!」
七瀬「正直〇〇くんって、うちのタイプなんよ!!」
⚪︎「付き合いたいってことですか?」
七瀬「それは烏滸がましい!!」
⚪︎「で、ですよね…」
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正直、七瀬さんみたいな美女に告白されたら付き合いたい。
七瀬「〇〇くんは推しみたいなもんなんよ!そんな推しと付き合うなんて、烏滸がましい!」
あ、そういうことね…
⚪︎「お、推しって…」
七瀬「お願い!苦労させへんから!お姉さん、意外とお金持ってるんやで?」
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⚪︎「で、でも…」
七瀬「いやなん?」
上目遣いの七瀬さん…
⚪︎「よろしくお願いします…」
こうして、僕はお隣さんに養われることになった。
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〜〜〜〜〜
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七瀬さんと暮らし始めてから2ヶ月。
料理・洗濯・掃除、全てを七瀬さんがやっている。
もちろん、養ってもらってるので手伝おうとすると…
七瀬「え!?手伝ってくれるん!?ほんまにいい子やわ〜…はっ!でも〇〇くんにそんなことさせられへん!休んでて!」
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こうして、手伝わせてくれない。
なので、今日は早く起きて、
朝食を作っている。
七瀬「ふぁ〜、朝食作らな…はっ!」
⚪︎「おはようございます!」
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七瀬「なに…してるん?」
⚪︎「いつものお礼に朝食を作りました!!」
七瀬「はぅっ💕ええ子や…」
⚪︎「さぁ!食べましょう!」
七瀬「そやな!」
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席につき、七瀬さんが食べるのを待つ。
七瀬「まずはお味噌汁から…」
“ずずっ”
七瀬「はぁ〜…美味しい…」
お味噌汁は上々ですな
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七瀬「だし巻き卵…美味しい!美味しいで!〇〇くん!」
⚪︎「えへへ…嬉しい」
七瀬「うぅ!!」
急に胸を押さえ出す七瀬さん。
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⚪︎「大丈夫ですか!!」
七瀬「大丈夫・・やで…」
⚪︎「殻とか入ってましたか!?
七瀬「いや…〇〇ニウムの過剰摂取で胸が苦しくなっただけや…」
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⚪︎「ま、〇〇ニウム?」
七瀬「ふぅ…気にせんでええよ?それより、お姉さんはすごく嬉しいで!ご飯も美味しいし、尊い〇〇くんもみれたしな!」
⚪︎「では、今度からご飯担当は僕でいいですか!!」
七瀬「…それはあかん!」
⚪︎「どうして!」
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七瀬「料理なんかして、〇〇くんのこの柔肌に傷がついたらどうするん!?」
⚪︎「で、でも…」
七瀬「そうなったらお姉さん、〇〇くんの親御さんに顔を合わせられへん!」
⚪︎「大袈裟な…」
七瀬「大袈裟じゃないで!?〇〇くんのその綺麗な白い肌は国宝ものやで!!」
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⚪︎「は、はぁ…」
七瀬「ええか?やから、料理はあかん!」
⚪︎「…(心:こうなったら…)七瀬さん!」
七瀬「な、なんや…」
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⚪︎「七瀬さんがお仕事頑張って、僕を養ってくれてるので少しでも恩返しがしたくて…だから料理だけでもいいんで、やらせてくれませんか?(心:恥ずかしい///)」
七瀬の足元に座って、上目遣いで七瀬を見上げる。
七瀬「はぅううう💕そんな可愛い顔せんといて!しょうがない…ちゃんと気をつけるんやで?」
⚪︎「はい!」
こうして、料理する権利を得た〇〇だった。
21‘
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品内での表現・行動なので実際に行っても、
一切の責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!