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若頭の若様がお見合い?!

1‘

美波「えっ!?お見合い!?」

若「ちょっ!声が大きい!!」

美波「っ!!すみません!!でもななんで…」

若「それがよ…」

2‘

俺は美波に事の経緯を説明した。

美波「若頭って、良いとこのお嬢様だったんすね…」

そう、若月佑美…あの大企業である、ヤングムーン商業の一人娘

美波「それでいい歳だから結婚しろって?」

3‘

若「そうだな…」

美波「でもいいんすか?彼氏さんのこと…」

若「いい訳ねぇだろ…でもなんて言うんだ?お見合いしてくるって言うのか?」

美波「いっそのこと、親御さんに彼氏がいるからお見合いはできないって言えばいいんじゃないんすか?」

4'

若「うちのくそ親は一般人と結婚は反対なんだとよ」

美波「マジすか…」

若「まぁ、なんとなくかわしてくるよ、だから組長にはうまくいっておいてくれ」

美波「…了解っす」

5‘

〜〜〜〜〜

6’

若母「今日はよろしくお願い致します」

佑美「よろしくです」

相母「よろしくお願いします」

息子「よろしくでーす!」

7‘

お見合いが始まる。

佑美「…(心:早くおわんねぇかな)」

息子「それで〜」

お見合い相手は佑美に話しかけてるがほぼ聞いてない。

8’

若母「そろそろ若い者同士、2人きりで」

相母「そうですね」

母親2人が退室する。

息子「佑美さん!外を歩こうよ〜」

9‘

馴れ馴れしいお見合い相手。

佑美「えぇ…」

2人で庭を歩く。

佑美「……」

息子「佑美さん」

10’

佑美「はい(心:馴れ馴れしく俺の名前を呼ぶな)」

息子「俺は金もあって、顔も悪くないし、身長も高い」

お見合い相手の身長は175cm

息子「それに大手IT会社で営業部長もしてて、ぶっちゃけ優良物件なんすよ、佑美さん可愛いし、婚約しましょうよ〜」

あ゛ぁ?何いってんだ?こいつ?

11‘

イライラが溜まる佑美。

息子「無言は肯定って捉えるよ?」

佑美の肩に手を回す。

佑美「てめぇ…いいかげんn…『佑美さん!』っ!?」

キレそうになった瞬間に〇〇に声がする。

12’

息子「あぁ?誰だ?』

声がする方を見るとそこには息を切らした〇〇が立っていた。

佑美「〇〇!!」

息子「誰こいつ?もしかして、彼氏?この冴えない奴が?」

13‘

⚪︎「むっ…」

佑美達に近づき、お見合い相手の前に立つ〇〇。

息子「な、なんだよ!(心:デケェ…)」

〇〇の身長は190cm

14’

⚪︎「誰の彼女に手を回してるんですか」

息子「うるせぇな!」

殴りかかる。

“パシッ”

拳を受け止める佑美。

15‘

息子「なっ!」

佑美「私の彼氏に何すんだ!!」

“どかっ!”

顔面を殴る佑美。

息子「うっ!」

16’

相母「何してるの!!」

若母「っ!!」

母親達が庭にやってくる。

若母「佑美…説明しなさい、それにその男性は?」

⚪︎「すみません!僕は佑美さんとおつきあいさせていただいてます!桜井〇〇です!」

17‘

事の経緯を説明する。

若母「…そうですか」

お見合い相手に体を向ける。

若母「この度は娘が大変失礼しました」

頭を下げる。

相母「どう落とし前つけるつもりですか!!」

18’

佑美「そもそもそちらの息子さんが〇〇に殴りかかったから!」

若母「佑美!!」

若母の一喝が響き渡る。

若母「どんな経緯だろうが、殴ってしまった事には変わりありません、落とし前をつけろと言われるのであればこの場で土下座でもなんでもします」

佑美「お母さん!」

19‘

息子「土下座してもらおうか!!」

佑美「あのn『だけど!』」

若母「だけど、うちの娘の彼氏に手をあげようとしたことはどう落とし前つけるつもりですか?」

息子「え…」

20‘

若母「こちらは出るとこでても正当防衛で済みますが、そちらさんはそういうわけにはいかないじゃないですか?」

息子「っ!」

若母「まぁこちらも悪いので、今後御社から仕入れる際の金額を少し上げて仕入されていただきます、それでいいですよね?」

相母「はい…」

若母「それと、今回のお見合いの件はなしと言うことで」

21‘

相母「わかりました…いくわよ」

息子「ちょっ!母さん!」

お見合い相手達が立ち去る。

若母「私も帰るわね」

22‘

この場から立ち去ろうとする若母。

佑美「お母さん…」

若母「そうだ、今度彼氏さんを連れて家に遊びにきなさいな」

佑美「っ!わかった!」

若母「〇〇さん」

23‘

⚪︎「は、はい!」

若母「佑美をお願いします」

⚪︎「はい!」

若母が立ち去る。

24‘

佑美「〇〇、どうしてここに?」

⚪︎「佑美さんのお友達の美波さんって方に教えてもらったんです」

佑美「そうだったんだ(心:美波…)」

⚪︎「佑美さん、お家に帰りましょ」

佑美「そうだね」

24‘

⚪︎「あ、でも、お見合いを内緒にしてたので今日は許しませんからね?」

頬を膨らます〇〇。

佑美「っ!💕(心:意外と嫉妬深いんだよな💕)」

その行為は朝まで続いたとか…

25‘

この作品はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

ありがとう!