(2)ザンビ〜if〜
1‘
ー学園内・チャペルー
“チュンチュン…チュンチュン”
⚪︎「ふぁぁ〜…こんな時でも寝れるもんだなぁ」
体を起こして、隣を見る。
2‘
昨日、助けてくれた少女…山室楓…
彼女は地面に座って、銃を抱えて眠っている。
どこぞの兵士かと思うような非現実…
⚪︎「はぁ…これも今じゃ現実か…いててっ…」
3‘
地面で寝ていた為、体を痛めたようだ…
体を伸ばそうと立ち上がる。
すると物音で起こしてしまったのか、
山室さんが起きる。
4‘
楓「……」
⚪︎「山室さん、おはよう」
楓「…朝?そう…約束通り出てって…」
こちらに目もくれない
⚪︎「うん、世話になったね」
5‘
“バラバラバラ”
外からプロペラ音が聞こえてくる。
楓「ドローン!!」
そう言った途端、チャペルの奥に走る楓。
6‘
ーチャペル・屋上ー
⚪︎「どうしたんだ!急に走り出して!」
楓「あれ…あそこ」
そういうとドローンを指差す。
俺は指差された方角を見る。
そこにはドローンが飛んでおり、コンテナを運んでいた。
7‘
そのドローンがあるポイントでコンテナを落とす。
ここから7〜8分くらいの交差点付近だ。
⚪︎「あれが昨日言っていた、物資が入ったコンテナか…」
楓「あそこか…」
⚪︎「取りに行くの?」
8‘
楓「もちろん」
⚪︎「なら俺も手伝うよ」
楓「…どうして?」
⚪︎「俺なりの恩返しだよ」
9‘
楓「別に気しなくていいって…」
⚪︎「俺の自己満足さ」
楓「そう…」
彼女が少し笑ったような気がした。
10‘
楓「はい、これ」
俺たちはチャペルの一階に戻ると、
コンテナの回収準備をしていた。
山室さんは俺に2丁の銃と1本のナイフを
渡してくる。
11‘
⚪︎「M4A1カービンとセンチネンタルナインか…」
楓「見ただけでわかるんだ?」
⚪︎「らしいな」
楓「準備できたら行きます」
12‘
〜〜〜〜〜
13‘
ー交差点付近ー
⚪︎「ここら辺だね…」
楓「しっ!あそこに神人がいる…」
⚪︎「物資もあそこか…音に弾き寄せられたね…」
楓「私が引きつけるからコンテナの中身を回収して」
14‘
楓の合図で、動き出す。
“ダダダダ!”
楓「こっちよ!!」
“パンパン!”
神人「あ゛あぁぁあああ!」
15‘
よし…山室さんが引き付けてる間に
コンテナに近づく…思ったより大きいな…
少女が1人で運ぶには大きい…
中には様々な弾薬と食料が入っていた。
それを持ってきたボストンバックに入れる。
16‘
⚪︎「山室さん!回収したよ!」
山室さんに叫ぶと、山室さんはその場から離脱しようとする。
しかし、足元の瓦礫に足を取られてしまう。
楓「きゃっ!」
⚪︎「危ない!」
17‘
咄嗟に持っていたM4で神人に撃つ。
“パン!”
神人「ぐぁぁ…」バタッ
銃弾は真っ直ぐに神人の頭に命中する。
18‘
⚪︎「大丈夫か!?」
楓「うん…大丈夫…」
⚪︎「さぁ!行くよ!」
俺は彼女の手を掴み、学園の方角に走る。
19‘
〜〜〜〜〜
20‘
ー乃木坂学園・校門ー
⚪︎「はぁはぁ…」
楓「あの…手…」
⚪︎「あっ!ごめん!わ、わざとじゃないんだ!」
慌てて、手を離す〇〇。
21‘
楓「別に怒ってないけど…」
⚪︎「それならよかった…じゃあ俺は行くね」
持っていたバックと装備を楓に渡す。
楓「え…」
⚪︎「これは君の物だ…俺は手伝っただけ、じゃあね」
22‘
楓「待って…これ…持っていきなよ」
食料と武器を〇〇に渡す楓。
⚪︎「いいのかい?」
楓「うん」
⚪︎「ありがとう、山室さん」
23‘
楓「楓でいいよ、私の方が年下だし」
⚪︎「そっか、わかったよ、楓ちゃん」
楓「〇〇さん、気をつけて」
⚪︎「うん、楓ちゃんもね!また会えたらなんでも言ってくれ!じゃあ!またね!」
〇〇は学園からさる
楓「またね…か」
24‘
To be continued
25‘
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品内での表現・行動なので実際に行っても、
一切の責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!