15年間誘拐されていた少女〜番外編(3)〜
1‘
⚪︎「これが昨日電話で話した、さくらちゃんが見た犯人の特徴だよ」
麻衣「ありがとう!これで犯人も絞られるはず!」
⚪︎「一刻も早く、見つけないと次の被害者が出るかもしれない!」
麻衣「そうね、似顔絵捜査官に…って今はいないんだった…そうだ!七瀬に頼んどくわ」
⚪︎「七瀬さんなら大丈夫そうだね!」
2‘
それから麻衣達、警察の捜査のおかげで
さくらちゃんの証言通りの人物を連行できた。
今日は面通しをしてもらうために
さくらちゃんと警察署に来ていた。
3‘
⚪︎「怖かったら言うんだよ?」
さくら「うん」
⚪︎「姉さん、お願い」
麻衣「始めるよ、入ってきて!」
4‘
マジックミラー越しに何人かの男性が入ってくる。
⚪︎「見た顔はあるかい?」
さくら「ん…5番…」
麻衣「5番、前へ!」
5番が少し前に出る。
5‘
さくら「…この人」
⚪︎「姉さん」
麻衣「わかったわ、これで終わりにするわね?さくらちゃん、ありがとうね?」
さくら「はい!」
⚪︎「行こっか」
6‘
それから少しするとその犯人は捕まった。
自白したそうだ。
これで一件落着だ。
⚪︎「これからは里親を探さないとな」
さくら「え…」
7‘
⚪︎「俺は病気だから身元引受人にはなれないんだ」
さくら「そんな…」
⚪︎「妻としては迎えられるんだけど、そもそも俺には飛鳥がいるし、さくらちゃんは未成年だしな」
さくら「………」
8‘
⚪︎「ん?どうしたの?」
さくら「ううん!なんでもない!」
⚪︎「そう?」
さくら「うん!」
9‘
〜〜〜〜〜
10‘
⚪︎「飛鳥〜?」
俺は飛鳥に呼ばれて、人気のない倉庫に来ていた。
⚪︎「それにしてもなんでこんなところに?」
大事な話があるって…
11‘
倉庫に入ると、そこには誰もいなかった。
⚪︎「ん?」
倉庫の真ん中には椅子がポツリと置いてあり、
そこがスポットライトで照らされていた。
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〇〇はその椅子に近づき、背もたれに手を置くと…
“ドクンッ”
⚪︎「っ!?これは!まさか!」
何かを感じ取る〇〇に忍び寄る影が…
⚪︎「っ!?」
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“ビリっ!”
⚪︎「うっ!」
スタンガンで気絶する〇〇。
?「やっと…“・・・”のモノにできる…」
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〜〜〜〜〜
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飛鳥「お義姉ちゃん!」
麻衣「〇〇達は!!」
飛鳥「わかんない!帰ってきたらテーブルにこんな手紙が!」
手紙には『白石〇〇と遠藤さくらは誘拐した』
麻衣「誰がこんな…」
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飛鳥「うぅっ…」
麻衣「大丈夫!絶対に2人は見つけるから!」
飛鳥「お義姉ちゃん…」
麻衣「とりあえず、一緒に警察署にいこう」
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〜〜〜〜〜
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⚪︎「うっ…」
さくら「……」
⚪︎「はっ!ここは!さくらちゃん!!」
気がついた〇〇、椅子に縛られていて
横には同じように縛られたさくらがいた。
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さくら「んぅ…ここは…えっ!?ここどこ?!」
⚪︎「さくらちゃん!落ち着いて!」
さくら「〇〇さん!ここどこ!?」
⚪︎「俺もわからない!だけど、ここから出る方法を探すから!」
さくら「わ、わかりました!」
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倉庫に囚われた〇〇とさくら
誰に、なんの目的で攫われたのか!
そして、犯人の真意とは!
21‘
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品内での表現・行動なので実際に行っても、
一切の責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!