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(10)弱さとは罪か?

1‘

玲香「腕、大丈夫?」

〇「はい、大丈夫です」

腕に氷袋を当てている。

玲香「でも赤くなってるね…」

〇「今日は迎えにきてくれてありがとうございます」

2‘

玲香「気にしなくていいよ」

〇「ありがとうございます」

玲香「ねぇ…聞いてもいい?」

〇「はい、なんでしょうか?」

玲香「衛藤さんの所に戻りたくなった?」

3‘

〇「え…」

玲香「久々に会って、戻りたくなったかなって…」

〇「……」

玲香「正直に言ってほしい…」

〇「…わかりません」

4‘

玲香「わからない?」

〇「声をかけられた時、体が動かなかったんです…」

玲香「怖かった?」

〇「はい…」

玲香「それは暴力を振るわれていたから?」

5‘

〇「…いえ」

玲香「ならどうして?」

〇「…言いたくないです」

玲香「…そっか」

〇「すみません」

6‘

頭を下げる〇〇。

玲香「気にしないで!はい!この話は終わりにして、ご飯でも食べよう>」

〇「そ、そうですね」

玲香「今日は私が作るから座って待ってて!」

〇「ありがとうございます!」

7‘

〜〜〜〜〜

8‘

〇「玲香さん…」

玲香「んぅ〜?どうしたの?」

〇「聞いてもいいですか?」

玲香「何を?」

〇「どうして、玲香さんは僕を匿ってくれているんですか?同じ境遇だったとしてもこうもよくしてくれる理由がないと思って…」

9‘

玲香「…それには答えられないかな」

〇「え…」

玲香「それを答えると〇〇くんを困らせちゃうから」

〇「それはどういう…っ」

その後の言葉を出すことはできなかった

だって、玲香さんの表情が苦しそうだったから

10‘

玲香「でも同情とかじゃないから!だからそんなこと気にしないで、寝よ?」

〇「…そうですね」

玲香「あ、そうだ!明日は遅くなるから先にご飯を食べてて?」

〇「そうなんですね、わかりました」

11‘

玲香「じゃあ寝るね!おやすみ!」

〇「はい、おやすみなさい」

2人は各自寝室に入る。

玲香「……はぁ」

12‘

〜〜〜〜〜

13‘

“チュンチュン”

〇「…おはようございます…」

眠そうな〇〇

玲香「ふふ、まだ眠い?」

14‘

〇「ふぁい…」

玲香「寝癖がすごいよ?」

〇〇の頭の寝癖を治す。

〇「ありがとうございましゅ…」

玲香「まだ寝てる?」

15‘

〇「いえ…少し出かけるので…ふぁ〜」

玲香「…どこに?」

〇「久々に友人と会うんです」

玲香「女友達?」

〇「そうですね、高校の時の友人です」

16‘

玲香「…わかった」

〇「?…大丈夫ですか?」

玲香「う、うん!大丈夫!気をつけてね!」

〇「はい!」

17‘

To be continued

20‘

この作品はフィクションです。

実際の団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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にゃにゃみ@妄ツイ師
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