乃木坂バース〜八女・和の授業参観〜
1‘
今日は和ちゃんの授業参観の日だ。
和ちゃんのお母さんである敦子さんが来れないから
僕が代わりに参加することになった。
和ちゃんは僕のことが好きじゃないみたいだから
少し心配だ…
2‘
〜〜〜〜〜
3‘
和「……」
咲月「和〜」
和「あ、咲月!おはよう!」
咲月「今日は授業参観だね!」
4‘
和「うん、そうだね」
咲月「どうしたの?お家の人来ないの?」
和「ううん、くるよ」
咲月「でも元気ないね?」
5‘
和「兄さんがくるの…」
咲月「お兄さん?」
和「うん」
咲月「嫌いなの?」
6‘
和「嫌いじゃないよ」
“キーンコーンカーンコーン”
咲月「とりあえず、席に着こう」
和「うん」
7‘
〜〜〜〜〜
8‘
“ザワザワ”
“あれ、誰の親?”
“綺麗〜…お人形さんみたい”
“小さい”
9‘
和「…(心:兄さん…)」
クラス中が〇〇を見る。
⚪︎「…(心:和ちゃんだぁ〜、手を振っても良いかな?)」
和に対して、手を振る〇〇。
10‘
“和ちゃんのお母さん!?”
“若い!”
“お姉ちゃんかと思った!”
“でもなんで男物のスーツ?”
11‘
和「はぁ…(心:こうなると思ってた…)」
咲月「和のお母さん、可愛いね?」
和「…兄さんだよ」
咲月「ぁ、そうなんだ(心:可愛いは否定しないんだ)」
12‘
騒がしいのも最初だけで、授業が始まる。
先生「えっと、この問題わかる人?(心:いつもいつも私の言うことを聞かない子供達の教育をしてる保護者には少し恥をかいてもらいますか…)」
少し難しい問題。
先生「それでは…保護者さんに答えてもらおうかしら、じゃあ…白橋さんのお母様」
13‘
⚪︎「…は、はい!」
先生「お答え願えますか?(心:暗算で答えられるわけないわ)」
⚪︎「4620×1046=4832520です」
先生「へぇ…?」
⚪︎「これって暗算で答えるの小学生には難しくないですか?」
14‘
先生「そ、そうかもしれませんね」
⚪︎「あと…」
先生「は、はい!」
⚪︎「僕は和の兄です」
先生「し、失礼しました!!」
15‘
“すげぇ…”
“てか、お兄さんだったの!?”
“まじかよ…”
“俺…目覚めそう…”
16‘
〜〜〜〜〜
17‘
ー放課後ー
⚪︎「和ちゃん?」
和「何?」
⚪︎「僕は帰るけど、お友達と帰る?」
和「…一緒に帰る、先に下にいて…」
⚪︎「うん!わかったよ」
18‘
〜〜〜〜〜
19‘
和ちゃん、珍しいな〜
一緒に帰るなんて
⚪︎「少し遅いな…」
チャラ「おっ!お姉さん〜!お茶でもどうですか?」
20‘
⚪︎「ご、ごめんなさい…待ってる子がいるので」
チャラ「良いじゃないんですかぁ〜」
チャラ男に絡まれて困ってる〇〇。
しかし、どこからか威嚇フェロモンが漂ってくる。
21‘
匂いの元を辿るとそこには和がいた。
和「私の兄さんに触るな…」
こんなにも威嚇フェロモンを出している和ちゃんは初めてだ。
そもそも和ちゃんは僕のこと苦手だと思ってたから
こんなにも独占欲むき出しの威嚇フェロモンにびっくりしてる。
22‘
⚪︎「な、和ちゃん?」
和「…行こう」
⚪︎「う、うん」
僕の手を握る和ちゃん。
ふふ、初めて手を繋いだな〜
23‘
⚪︎「今日は何が食べたい?」
和「…ビーフシチュー」
⚪︎「じゃあ、買い物して帰ろっか」
2人は仲良く、スーパーに寄って帰宅した。
24‘
この作品はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品としてなので、実際に行っても、
責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!