「俺が好きになったのはクラスの男子だった」
1‘
男友「なぁ!お前、明日いくつチョコ貰えるんだよ〜!」
遥香「はぁ?しらねぇーよ!」
男友「〇〇はどう思う?」
⚪︎「んぁ〜?わからん」
男友「お前らつまらねぇ〜」
2’
そんなこと言ったって、
遥香がチョコもらうところなんて想像したくないし
そう…俺は“男“の賀喜遥香に恋をしてる。
いつからか目で追うようになっていた。
3‘
でもそんなの言えるわけない…
今はそういうのが認知されてきたと言っても
高校生にはかなり重い話だ。
それなのに遥香は…
4‘
遥香「なぁ!ここ教えてくれよ!」
遥香「おかずもらっい〜!」
遥香「〇〇〜!今日一緒に帰ろうぜ!」
こんな風に何かと俺のところに来ては距離が近い。
5‘
ー〇〇の部屋ー
遥香「なぁ〜、〇〇は明日チョコもらう予定とかあんの?」
⚪︎「予定はない」
遥香「〇〇もさ〜?ちゃんと前髪あげればかっこいいと思うんだけど」
そう言って、俺の前髪を上げてくる。
6‘
⚪︎「そんなことないし…」
遥香「そんなことあるだろ?いしし!」
⚪︎「…前歯が暴れてるぞ」
遥香「なっ!今は関係ないだろ〜!」
7‘
なぁ、お前に告白したらその笑顔は見れないのかな?
それとも隣にすらいれなくなる?
苦しいな…
遥香「〇〇?大丈夫か?」
⚪︎「え…?」
8‘
遥香「苦しそうな顔してるぞ?」
⚪︎「っ…好きだ…」
遥香「…え」
⚪︎「ぁ…今のはっ!ちがっ!」
遥香「待って…」
9‘
ベッドに押し倒される。
⚪︎「ちょっ!遥香!?」
遥香「もう一回言って…」
⚪︎「っ…知らない…」
遥香「本当に?」
10‘
顔を近づける遥香。
⚪︎「…本当」
遥香「なら明日の告白受けちゃうよ?」
⚪︎「え?」
遥香「明日さ、放課後に告白される予定なんだ、それでもいいの?」
11‘
⚪︎「そんなんずるいだろ…」
遥香「ごめんね?でも聞きたいんだ」
⚪︎「好きだよ!好きなんだ!遥香が!」
遥香「そっか」
12‘
⚪︎「フるならフってくれ…気持ち悪いだろ?男の俺から告白されても」
遥香「気持ち悪くないよ?」
⚪︎「嘘だ…だって普通じゃないか」
遥香「〇〇は男だから男に告白したのが普通じゃないと思ってるの?」
13‘
⚪︎「うん…」
遥香「ならそれは解決だな?」
Yシャツを脱ごうとしてる遥香
⚪︎「なっ!何してんだ!」
14‘
遥香がYシャツを脱ぐとそこにはないはずのものが…
⚪︎「え…」
遥香「〇〇は気づいてないけど、俺…女だから」
⚪︎「え、でも!」
遥香「これで付き合えるな?…それともこんな俺はいや?」
15‘
⚪︎「…ううん、俺は遥香が好きだから」
遥香「嬉しい!」
⚪︎「俺も!」
遥香「明日、チョコ作ってあげるから」
⚪︎「本当!やった!」
16‘
〜〜〜〜〜
17‘
ー次の日ー
男友「おい!今日はバレンタインだぞ!」
⚪︎「だな」
男友「楽しみだな!てか、賀喜のやつ遅いな」
⚪︎「だな」
18‘
男友「聞いてるか?」
“ザワザワ“
教室の外が騒がしい。
男友「なんだ?」
19‘
その元凶が教室内に入ってくる。
遥香「〇〇?おはよう」
⚪︎「ん、遥香、おはy!?」
遥香に顔を向けると驚く〇〇。
⚪︎「は、遥香!その格好!?」
20‘
遥香「変かな?」
女子用制服を着ている遥香。
⚪︎「あ、いや…か、可愛いよ!」
遥香「いしし!嬉しい!そうだ!はい!チョコだよ」
⚪︎「ありがとう」
21‘
遥香「もちろん、本命だからね?」
⚪︎「っ…(心:まじで可愛い…)」
甘い雰囲気を出す2人
男友「ここ…教室だぞ…」
もちろんクラスメイトに質問攻めにされたのはいうまでもない。
22‘
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品内での表現・行動なので実際に行っても、
一切の責任は取りかねますのでご了承ください。
ありがとう!